SR400-2の続きです
煙を吐くほどではないちょびオイル上がりの可能性を心配していたのですが
ピストンリング間の様子を見ると大丈夫そうでしたが念の為数字で確認します
いわゆる合口隙間です
リングの減りが大きいとその分隙間が大きくなります
その数値が規定値内にあるか
使用限度を超えていないかを確認します
トップリングは全然大丈夫です
セカンドリングもオイルリングも余裕でクリア
今回はWPC処理するのでどちらにしても新品にします
クランクケースカバーを外す時は
専用の工具を使用して歪まないように外します
少しテンションをかけたら
ゴムハンやプラハンで後方をコンコンします
ダウエルピン(ノックピン)が抜けるまでは特に気をつけないとです
これを数回繰り返します
よーするに隙間を並行に保ったまま抜きます
クランクの中古品を見ると結構な確率で先端が潰れている物があります
これは専用の工具を使用せず
ハンマーで当て木もせずにガンガン叩いた証拠です
なので先端が潰れている物は安くても絶対買いません
ベアリングの抜け防止のため
カバープレートが付いているのですが ここの+ネジがとてもナメやすいので横着せずにショックドライバーを使用します インパクトドライバーとか言ったりもします
まずは+ビットを差し込んで適度な強さでまっすぐ叩きます
力加減を説明するのは難しいのですがポンチをハンマーで叩いてマーキングするくらいの感じです
ボルトを下方向に衝撃を与える事によって外れやすくもなりますが
もう一つはボルトとビットをしっかり噛ませる(くわせる)のがミソです
画像のハンマーはかなり大き目なので10〜15センチくらいの所から自然に落とすくらいの感じだと思います
で その状態からショックドライバーを使用します
ちゃんと噛んでいればショックドライバーが立ちます
ショックドライバーにビットを挿したままいきなり回してしまうと
ナメる確率がとても高くなります
完全にナメちゃうと外すのが大変なので。。。
極端な話し貫通ドライバーで叩いて回せば綺麗に外せますけど…
ネジロックが塗ってあるとさらにナメやすくなるので注意してます
OHには細かいルールがたくさんありますがクランクケースが傷まないように気をつけております
またマニュアルに沿って点検や計測もしておりますよーって事です
明日より通常営業致します
では また明日