『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』
日本独特の手法や四季、美しい山々。
年末映画ラッシュの中、
あまり目立ってはいないけど良作だと思ったこの映画を観てきました。
ちなみに前作は見ていません。今度バイト帰りにレンタルしようと思っています。
定年退職を控えた夫と、それを機に自分のやりたい仕事をしたいと思っていた妻。
でも、夫は定年後は今まで苦労をかけてきた妻に感謝もこめて一緒に居たいと思っていた。
どちらの想いも食い違い、夫は妻の気持ちを理解することができず…。
というストーリー。
今では珍しいのかもしれない亭主関白な夫。
相手の気持ちがわからないもどかしさ、難しさ。
序盤から結構飛ばし気味に展開していきますが、
観客には充分な説明は与えないまま進み、ある程度進むと
答えを提示するので、邦画特有のグダグダした感じは皆無です。
富山県と立山
舞台が富山県のローカル線ということで、
電車が走っているシーンでは、後ろに立山がみえます。
この姿は映画でも非常に美しく、また四季折々の姿もみることができます。
カメラワークも洋画みたいに激しいものではなく、
ゆったりとわかりやすく、尚且つ退屈しないように撮っている。
かなり見やすいカメラワークだと思います。ローアングルが多かった気がする。
電車を追いかける子供達、それに答える運転手。
そういう日本でしか伝えられない雰囲気を充分に出している映画だと思います。
映画のストーリー自体も凄くよかった。
この年末、洋画のスピード感についていけなくなってきた方、
定年が近づいている方や、夫婦の方、電車好きの方、色々な人にオススメできる一本だと思いました。
余談ですが、あの頑固オヤジからどうやって結婚の許可をもらったのかが気になる、
今日のこの頃でした。すし屋のシーンでふとそう思いました。
そして、一人でこの映画を見に行ったけど周りは全員年配の夫婦の方で焦った。当たり前か…