rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

『医師が認めたアロマセラピーの効力』

2010-08-16 22:20:09 | 自然療法関連書籍
 アロマテラピーとはなんぞや、精油はなぜこのような働きをするのかを理系らしく且つわかりやすく書かれています。アロマセラピーとアロマテラピー、英語とフランス語の違いだけでどちらでもかまわないのだけれど、なぜか医療関係者はテラピーじゃなくてセラピーと言う方が多いですね。私はどちらかというとテラピーを使うことが多いのですが、最初にそう覚えてしまったから言っています。

 書いてあることはいわゆる一般のアロマ入門書とそう変わりはないのですが、お医者さんであるせいか、きっぱり断言してしまうのが凄いというかコワい。

 ○アロマセラピーは気分転換やまじないのように扱われているが、科学的に効能がある

 ○アロマキャンドルやキャンドルを使ったアロマポットは高温になりすぎて精油の芳香分子を変性させるおそれがあるし、火災の危険があるので使用しないでください

 ○ラベンダーの精油はラベンダーではない

→→→本書の出版された2002年当時はわかりませんが、現在はアロマが普及したため著者が述べているようなラバンジンをラベンダーと表記するようなメーカーはほとんどないと思います。

 ○医師が治療として行うメディカル・アロマではかなり複雑な処方をすることもあります。(略)独自のブレンドをする人もいますが、一般の人が自分で行うのは限界があることを知っておきましょう。生半可な知識では危険があります。

→→→これもちょっと気に障る書き方ですね。治療であるのなら確かに素人が勝手な判断で行ってはいけないと思います。ただ、それだったら症例別精油の使い分けのような項目は書くべきではないでしょう。明らかに病気と思われる症状もあります。アロマはもともと民間療法。医師の専売特許みたいな扱いは腑に落ちません。

 以上のような、ちょっと引っかかる部分はありますが、一般のアロマ書とほとんど変わりはないです。そのほか妊娠中の禁忌精油の基準などがAEAJ基準とは異なるので面白いと思いました。そういえば私が最初にアロマを習いはじめた時、当時の先生が
「ユーカリは喘息の人は使ってはいけない」
と述べられましたが、本書では気管支喘息にローズマリー・カンファーやユーカリ・ラディアータがお勧め精油として揚げられていました。どちらもちょっと心配になるような精油ですね。

 ただ現実に私の知り合いでも喘息の方が自己責任でユーカリを使用していますし、(それもラディアータでなくグロブルスのほう)そうそう神経質になる必要もないのかもしれませんが、万が一のことも一応伝えておくべきだとは思いますが。

 アロマはいろいろな団体がありますし(この先生はアロマセラピー学会)、いろいろな考え方があってもいいと思います。でも、できるだけ身体への反応などをデータ化して具体的に対処できるよう研究をすすめていただきたいと思います。

医師が認めたアロマセラピーの効力―「精油」を嗅ぐ、塗る、飲む…なぜ、さまざまな病気に効くのか (KAWADE夢新書)
川端 一永
河出書房新社

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