カナンガ属の精油

カナンガ属の精油といったら、カナンガ・オドラ―タ（cananga odrata）＝イランイランです。フィリピンのマニラ近郊が原産地ですが、現在ではマダガスカル、コモロ、レユニオンなどで生産されています。イランイランの語源はマレー語のアランイラン＝［花の中の花」に由来します。

Cananga odrata　は2つの品種が存在し、Cananga odorata forma macrophylla から抽出された精油はカナンガ、Cananga odrata forma genuina　から抽出された精油はイランイランと呼ばれ区別されます。ただしカナンガ精油はめったに入手することは困難なようです。香りはイランイランよりも若干さっぱりしていて、フローラルの中にほのかにシトラスの香りが混ざったような感じさそうです。カナンガは主に香料として使用されています。

イランイランの蒸留は14時間にも及ぶのですが、抽出された時間によって品質が保証されているのが他の精油にない特徴です。

まず、最初の1時間以内に抽出されたものをエクストラと呼び、
最初の2.5時間以内はファースト、
最初の3～4時間はセカンド、
それ以降に抽出されたものはサードと呼ばれています。当然のことながら抽出された段階が早いものほど良質の成分がたくさん詰まっています。この4段階の精油をすべてブレンドしたものがコンプリートで、一般にアロマショップで売られているのがコンプリートです。

脂性肌のケアとしても有名ですが、皮膚の保湿力も抜群にあります。そのほか心臓の強壮や性的強壮作用、鎮静作用などの働きがあります。







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