rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

『エッセンシャルオイル総覧2007』

2010-10-20 12:52:59 | 自然療法関連書籍
 ケモタイプも含め160種類の精油が取り上げられています。佐々木薫先生の『アロマテラピー図鑑』が118種類、ジニー・ローズの『エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375』はハーブウォーターのみのプラントも含めて375種類なので、一般人が読むアロマ書の中ではかなり詳しいほうだと思います。

 個々の精油の特性についてあれこれ書いてあるんですが、他にない本書の特徴は安全性基準や品質基準が細かく記載されていること。
 
  例)ベルガモットオイル
  経口毒性:ラット >10g/kg
  経皮毒性:ラビット >20g/kg

のようにかかれてます。ウサギやネズミの体重だとぴんとこなので、人間に置き換えると、体重50kgの人だったら経口毒性は500g、経費毒性は1kgってことでしょうか。一度にそんなたくさんの精油を飲んだり浴びたりすることはまずありえないでしょうけど、気をつけないといけないというのはわかります。

 精油については、また別の機会に掘り下げて記事にしたいと思うのですが、本書を見ていてとても気になったのが巻末にある精油のブランドリスト。2006年当時の資料ですが、46ブランド、45社が揚げられています。不思議に思ったのは日本中にショップを展開しているあのメーカーが載っていなかったんです。三上先生の基準ではアウトなんでしょうかね。ただ、私的にこのメーカーが載ってるの?と思ったところもあったので、素人の見方と専門家の見方が違うんだな、なんて思ってしまいました。

 ブランドのうちロバートティスランドだけが㈱サンファーム商事(有)森興産の2社が被っていましたが、基本1社1ブランドです。例外的にアロマティックカンパニー・メリッサアクアビータラブラトリー・オブ・フラワーズメイムプロダクツ㈱アタノールジャスネのそれぞれ2ブランド掲載されていました。

 反対に㈱パシフィックプロダクツマギー・ティスランド㈱フレーバーライフクイーンマリーが掲載され、それぞれ自社ブランドは載っていませんでした。そうやって見ていくと確かになにかしら確固とした基準があるように思えます。 

 アロマブランドってそろえているものはおおかた一緒なんですが、ユニークなところでは日本月桃月桃精油のみ、ダマスクローズオイルはブルガリヤのローズ精油のみを扱ってます。また吉野ひのき精油は国産のヒノキ、スギ、ヒバなど限られた種類に絞って製造されています。

 会社形態は2006年当時の資料ですが、45社中株式会社が34社、有限会社が5社、何も書いてないのでおそらく個人経営だと思われるのが6社でした。アロマはスクールやサロンは個人でもすぐ始められますが、メーカーも大企業でなくちゃできない、とうものではないことがわかります。そして45社中女社長が16人!一般的には多いといえるかもしれませんが、これだけ女性が中心の業界なので、多いというか少ないというかは微妙です。

 国名が書かれていてそれを集計すると、

日本19、イギリス10、フランス5、アメリカ3、オーストラリア3、ドイツ2、スイス2、カナダ1、ベルギー1、ブルガリア1となっています。

 プラナロムがベルギーとかニールズヤードレメディーズがイギリスなどと言うのは有名だけど、ゼフィールが日本になっていたのはちょっと驚きでした。フランスのブランドだと思っていました。同様にナチュール・アロマテラピーのイギリスのブランドだと思っていましたが、こちらも日本のブランドだったようです。

 こうやって集計してしまったのはいいのですが・・・な、なんと改訂版がいつの間にか発刊されていたみたいです。ーーーショックーーーもう少し早く知っていたら、改訂版からデータを探ったのに・・・(TOT) そのうち改訂版も買います。精油の種類がどれだけ増えているか、アロマメーカーのどこが追加されているのか、ちょっと楽しみです。


エッセンシャルオイル総覧〈2007〉
三上 杏平
フレグランスジャーナル社







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