廊下のむし探検 第41弾
いよいよ手元にある虫の写真がなくなってしまいました。それで、夕方5時ごろに自宅のある階の廊下をちょっとだけ歩いてみました。まだ、写真の整理がついていないのですが、とりあえず、カメムシだけ調べてみたので載せておきます。
小さなカメムシです。似たような種が多いのですが、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の図版を見ていたら、似た種が見つかりました。ヒョウタンナガカメムシ科ヒョウタンナガカメムシ亜科サビヒョウタンナガカメムシ族のイチゴチビナガカメムシ Stigmatonotum geniculatumです。一応、確かめてみようと思って、サビヒョウタンナガカメムシ族の属への検索表を見てみました。
①前胸背は前・後葉間であまりくびれず、横溝は不明瞭;②前脚腿節の腹面に1本の棘状突起がある チビナガカメムシ属
実にあっけなくて最初の項目でチビナガカメムシ属 Stigmatonotumであることが分かるようです。それで、ついでにイチゴチビナガカメムシの種の説明も見てみました。
③触角の第1、4節は黒褐色で、2、3節が黄褐色
④腿節の先端近くに明瞭な茶褐色ないし黒褐色の環状紋が現れる
とりあえず、この4項目を調べてみることにしました。
それがこの写真です。①から④まですべてこの写真で確かめることができました。図鑑の説明によると、チビナガカメムシ属はサビヒョウタンナガカメムシ族の中では形態的にやや特異な属のようで、①の前胸背が中央であまりくびれず、横溝が不明瞭なところが特徴の様です。その様子はこの写真でもよく分かります。他の虫はまた次回に回します。