地震被害について 3月17日
昨日あたりから徐々に電気、通信も回復してきた様で
「乾坤一」大沼さん、 「栗駒山」千田さんと連絡が取れました。
「乾坤一」 大沼さん
奥さん、蔵人共々皆元気でした。
噂で「全壊」なんて情報がありましたけど、
数年前に鉄骨補強されていたのできっと大丈夫だと思っておりました。
補強が済んでいない部分が斜めに倒れているのでこれから修理だそうです。
「立ち入り禁止」の赤紙がいっぱいはられているとも言っていました。
母屋は無事でカップのラベルにもなっている江戸時代より続く「諸泊」の看板も無事。
搾り機は足が一ヶ所折れているが、修理すれば大丈夫ではとのことでしたが、
14本あったもろみが全部駄目で、これでは搾りようがありません。
今期仕込み計画で出荷できるのは3~4割りくらいのなるのではという厳しい状況です。
楽しみにしていた「ささしぐれ」のお酒も飲めなくなりました。 悔しいです。
「ほんと笑うしかないです・・・」という大沼さんの言葉が切なかったです。
しかしベテランの大沼さん きっともの凄いスピードで復活してくれるものと信じております。
「栗駒山」 千田さん
まったく連絡が取れませんでしたが、今日より電気、通信が戻ってきました。
電話の声はまったく元気、怪我も無く大丈夫との事でした。
震度7という激震の中、被害は50~60本位割れた程度とのことでした。
真っ暗な倉庫を毎日片づけていたそうです。
最後のもろみを搾りかけで地震がきて、今日その分を搾り終えたそうです。
ギリギリ間に合った感じですね。
ただやはり これからの火入れが重油が来るまではできないということで、
これまで搾った次の日には火入れをしていた「千田」さん
生熟成で今年はより味ある「栗駒山」になるのではないでしょうか。
釜場にある蒸し用の「和釜」の手前の小さな釜 ※画像手前
これに蒔きでお湯をを沸かしてお風呂として毎日入っており、残りの湯で掃除をして日々の仕事としていたとの事
段取りの「千田さん」らしいエピソードです。
2008年の「岩手・宮城内陸地震」の教訓で対策をしっかり取っていたのも最小限の被害で済んだ要因です。
多くの蔵元よりリスペクトされる「栗駒山」 千田さんのお酒
「栗駒山 」ちょうど新酒が入ってます! 飲める喜び! 飲める楽しみ!
またこうやってみんなで飲みに行けます様に!!!
がんばれ 宮城!