lynch./EXODUS-EP

　今回は本日夏ツアーのファイナルを行うlynch.の最新音源を紹介していきます。くくりはEPという扱いですがわかりやすく言うと6曲収録のミニアルバムという形になりますかね。

　「LIGHTNING」、「BALLAD」とメロディアスな曲が続いてlynch. もメジャー色に染まってしまったと感じた方もいらっしゃったかと思いますが葉月本人がその2枚を実験作と公言し、今作は原点に戻って作ったという言葉に相応しくlynch.らしい攻撃的且つ鋭い雰囲気を全面的に押し出した曲ばかり揃えてきましたね。かといって過去2枚の実験作も無駄にはせず、初期の頃によくあったシャウト一辺倒で押し通す曲は皆無でどの曲にもメロディアスな部分が存在するのが個人的には好印象でした。そしてlynch.結成後初となる葉月以外のメンバーの曲である悠介作曲の儚いミドルテンポなナンバーのBE STRONGが攻撃的な曲の中揃う中で良いアクセントになってると思います。

　個人的にはBE STRONG以外だとlynch. の王道ナンバーと言えるASHESとNIGHTがお気に入りです。メジャー後の曲だとMIRRORSやI BELIEVE IN ME程のインパクトはありませんが激しさとメロディアスさを兼ね備えたキラーチューンとなってますね。ちょっと残念なのが歌詞に英詩が多い事かな。やはり個人的には日本語のメロディーの方が取っ付きやすい印象を持ちますのでサビだけでも日本語で作ってほしかったな。

　過去2枚のシングルがイマイチで離れてしまったというそれまでのlynch.が好きだったという方には是非聴いてもらいたい1枚ですね。今日のライブも楽しみです。では最後に1曲ずつ簡単にではありますが紹介していこうと思います。

EXODUS・・・2分弱で終わる短い曲です。シャウトと妖しい語りで攻めてサビでメロディアスな流れの曲でちょっとDIRっぽい雰囲気の曲です。

ASHES・・・ハードさとメロディアスさを兼ね備えたlynch.らしいナンバー。勢い良くシャウトとメロディーを使い分けて進み、サビで疾走するのがツボですね。

VANISH・・・序盤のシャウトとコーラスが印象的な破壊力ある曲ですね。サビでキャッチーになる辺りライブで盛り上がりそうな曲だと思います。

BE STRONG・・・悠介作曲のミドルテンポな歌モノ。盛り上がる場面というのはないけど儚く切ないメロディーを最後まで聴かせてくれる優しい曲ですね。

INVINCIBLE・・・イントロで強烈なシャウトから始まる曲です。葉月の歌声がちょっと加工されてる感じしますね。これまたサビではキャッチーなメロディーを聴かせてくれます。

NIGHT・・・PVも作られてる今作のリード曲でサビから始まるlynch.王道のハードでメロディアスな曲に仕上がってます。Cメロでは代表曲のADOREの歌詞を引用してます。個人的にはそのCメロがツボです。
lynch. NIGHT