ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

線引きはどこだ

2009-11-18 16:57:27 | Weblog
先日、どこかのサイトに、
「大人が電車の中で飲み食いしていてみっともない。モラルの低下だ」という記事が載っていた。

そうそう。私も先日、似たようなことを考えていた。
なんで長距離列車の中では、みんな普通にお弁当を食べるのに、
いわゆる在来線でおにぎりにパクついてる人を見ると、違和感を覚えるのだろう、と。

新幹線の中で、お酒を飲んで大いびきをかいている人。
扉ぎわで、こっそりとおにぎりを食べている人。
キムチ教室の帰りで、電車中キムチ臭を漂わせてしまう人(これは、ある日の私)。

どこからがみっともなくて、モラルの低下なのだろう。
線引きはどこにあるのだ。

「日常生活において」というところが境界線なのかな。
そうすると、新幹線通勤している人が帰りの新幹線でお酒を飲んだり、お弁当を食べていたら、
これはモラルの低下、ということになってしまう。
でも、そんな人はたくさんいるし、みんな違和感を持っていないと思う。

在来線で、立って食べているから問題なのか。
でも、その人にとっては、それは日常使う通勤路ではなく、
たまたま遠出して、食事の時間を逃したのかもしれない。
やっぱり「日常生活」も尺度では使えないような気がする。

正直に言って、電車の中で立って食べている人を見ると、
私自身、あまりいい気持ちはしない。
でも、なぜいい気持ちがしないのか、という理由を考えて行くと、
見慣れないから、という理由しか思い浮かばない。
ああ、あと、こんなにホコリっぽいところで、よく食事をする気になるな、とは思う。
ただ、私も飴はなめるし、電車でまったく口に何も入れたことがないか、と考えると、
いやいや、そこまで潔癖ではありませんでした。となる。

どこまでがゆるされて、どこからが不快なのか、ということが、また気になってきた。

ただ、電車の中で化粧をしているのはイヤだ。
揺れるし、危ないと思う。
化粧が完了した顔はあまり注目してもらえないから、わざとやってるの?と、
意地悪なおばあさん発言をしたくなってしまう。
このセリフを実際に言ったら、そのほうがよっぽどモラルの低下だよなあ、と思う。