ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

上海のあれこれ

2011-05-18 22:41:13 | Weblog
羽田に着くと、ああ、日本だなあと思った。
1 安心してトイレに入れる。
2 車内の話し声が小さい。
3 クルマのクラクション音がない。
4 ネットにサクサクつながる。

でも、日本にも、他人を押しのけて電車に乗ってくるお年寄りや、
妙に足を広げて座っている若い男性はいる。

さて、昨日は、会社の面接に行ったほかに、ぶらぶらもした。
M50に行った。



アーティストが集まっているところで、アトリエやショップがある。
そんな一角の周囲の壁は、とてもコテコテと塗られている。
それが新しいのか、雑誌などの撮影クルーがいくつか来ていた。

こういう壁アートは、全世界共通というか、
渋谷あたりのものと大差ないように思えてしまうのだけれど、
ある場所にあると、それがアートに見えたりもする。
でも、私にはわからない。

夜、友人と「なまず料理」を食べに行った。
四川料理らしい。

赤い。



トウガラシの中から、なまずの肉を探して食べる。

うずらの卵をピータンのようにしたもの。



すごく美味しかった。

でも、帰国すると、日本味のお醤油が恋しかったことに気がついた。

上海 4日目

2011-05-18 00:10:44 | Weblog
今日は、上海で一社面接に行った。
午後、面接と簡単な筆記テストを受けて、
夕方友人のところでまったりしていたら、もう内定が出た。

は、はやすぎる・・・。

嬉しい反面、
私はこの上海のペースについていけるかどうか、ちょっと不安になった。

上海でコンテンツ系の仕事をしている友人に相談に乗ってもらい、
まあまあ、というところなので、
あとは、日本に帰ってから、大切な人たちに相談して決めようと思う。

海外で仕事をする場合、
やはりビザと社会保険が気になるところだ。
両方とも、会社がやってくれそうなので、
それは、クリアになっているようだとはいえ、
見落としていることはないだろうか・・・。

とりあえず、最終的な条件面の話を、
整理して、ちゃんと詰めてから決めよう。

いろいろ美味しいものを食べたんだけど、
その写真は帰国後。

上海 3日目

2011-05-17 01:22:26 | Weblog
今日は、上海市内を歩いた。
人材バンクというか、仕事を紹介してくれる会社に行った。

いろんな女性が上海で働いているけれど、
みなそれぞれ、プライドをもって仕事をしているし、
非常にサバサバとしていて、話していて気持ちがいい。

これが大手商社や大手メーカーの駐在の男性だと、
すごく面倒な雰囲気を押し付けてくる人もいるのだろうけれど、
その点、女性は身体一つな感じがあって、とてもいいなあ。

上海の日本人会も、すごくいろんな集まりがあるようだし、
なかなかどうして、日本よりも暮らしやすそうな印象を受けた。

私は相変わらず道を聞かれる。
しかも上海語で話しかけられると、いったい何を言ってるのかすらわからない。
地下鉄の改札を出たところで、
日本で打ち出して行った地図を見ていたら、若い女性に話しかけられた。

とっさに警戒心をもったのだけれど、
「知り合いの会社に行きたいの」と言ったら、丁寧に道を教えてくれた。
あれは本当に、単に親切な人だったのだろうか。
中国語で話しかけてきたから、
きっと私のことをお上りさんだと思ったんだろうなあ。

上海で「日本人を雇いたい」と言う企業は、
「日本語を話せる人」ではなくて、「日本人」を求めているらしい。
だから、震災の影響で日本に帰った、
私なんかよりも断然頭がいい中国人で日本語を話せる人は、
かえって、その能力に見合う給料がでる仕事がない。

「日本人の仕事の仕方ができる人」という要求。
これはまた、何とも面白い話だ。

上海 2日目

2011-05-16 00:35:15 | Weblog
上海2日目。

まず、ホテル近くの廃線跡。
きっとむかしは、上海駅に繋がっていた長距離の線路。
いくつもあった。



さて、朝、早起きをして、中国人の一日ツアーに参加。
行き先は、烏鎮。

バスの中。



ガイドさんは、きびきびと幼稚園生を仕切るように、
強く、中国人たちを仕切っていた。
「これは団体行動です。あなたたち2~3人で旅行しているのとは違います。
集合時間は必ず守ってください。待つのは5分だけです。
それより遅れたら知りません。自分で帰ってください」

ちゃんと、集合時間を守る中国人たちになった。

烏鎮は、映画やドラマのロケ地にもなったので、人気の観光地。



美しい風景だけれど、通路にはおそろしいほどの中国人がいる。



名物の臭豆腐。
北京のものより、台北のものより、いままで嗅いだにおいの中で、
ここの臭豆腐は最強だった。



一番臭いところは、さすがに避けて、
それほど臭くないと思われるところで買った。
味は、結構あとひく感じで美味しかった。

お昼を食べたら、少し人が減った。でも、やっぱりたくさんいる。



中国人の購買意欲はすごい。
行く先々で、大量のお土産を買い込んでいた。

夕方上海に戻って、小龍包。



きれいなレストランだけれど、
隣にすわったカップルが、抱きついてキスしながら食べていた。
相変わらずだ。

ホテルのネットが、ぷつぷつ切れる。

上海 1日目

2011-05-15 00:50:59 | Weblog
仕事ではない中国は、やはり楽しい。

頭のOSを中国語に切り替えればよくて、
しかも上海は、非常に発展しているので、外国に来た気がしない。

まず、電車の車内灯がついていて、なんとなく文明国に来た気がした。
最近、東京は節電で、昼間は車内灯を消しているし。

それに、車内でクーラーが効いていた。
これも、東京では最近ない。

昔のように、ジロジロ見られることもないし、
上海の人はみんなスマートフォンを使っている。
本当に隔世の感。

10年来の友人に、火鍋に連れて行ってもらった。



なんと、タレを自分で調合できる。
黄酒も美味しかった。



そして今宵の月。
夕方、ホテルを出たときの空。



青空が見えた。

そして夕食を食べて、ホテルに1人戻るときの月。


ラッキー

2011-05-12 23:20:42 | Weblog
ありがたいことに、
遊び&職探しで、ちょっくら上海に行ってきますと言ったら、
いろんな人から宿題をもらった。

友だちを紹介してくれる人もいれば、
この資料を買ってきて読んで、
帰ってきたらそれについての考えを聞かせて、と言ってくれる人もいる。

これはすべて、友人からいただいた恩だ。
私の過去を受け止めてくれ、そして未来へ繋げてくれる人たち。
こういった人たちが「私」をつくってくれる。

だからこそ、私が少し中国語を話せるということは、本当に小さなことにすぎない。
もっと人間として学ばなければいけないことがたくさんあるし、
心豊かにならなければならない。

そうして、成長したときに、
私はまた少し、日本語や中国語で表現できることが増える。
言葉とはそんなものだ。

そして、ゆっくり遊ぶつもりだった上海で、
すっかりやるべきことのてんこ盛り状態になってしまった。

それにしても、
私はなんてラッキーな人生を与えてもらったのだろう。

ある人のストレス

2011-05-11 21:51:23 | Weblog
帰りの電車の中で、35歳くらいの男性2人が
自分たちが経営している会社について話していた。

片方の男性が主に話していた。
「採用の際に、もっと違う方法のテスト、ないですかね。
ある道具を与えて、その道具をどんなふうに使うかを見るんです」

おお、制作会社だな。柔軟な発想が欲しいんだな、と思った。
次にその人から出てきた言葉は、
「これの次にこれを使う人は、会社を辞めない、指示どおりに動く、
っていうようなのを見分けられるテストがあれば、絶対使えますよね」と。

おや、逆かい、と口に出しそうになった。
どうやら離職率が高く、苦労しているらしかった。
せっかく教えたのに、すぐに辞めてしまう。
「この人手が欲しい時期に! まったく。
選民思想じゃないですけれど、なにか見分けるものが必要ですよ!」と息巻いていた。

もしもし。下の人が辞めてしまうのは、
あなたのその性格のせいだと考えたことはないのですか?
と、心の中で考えていて、ふと映画「地獄の黙示録」の
カーツ大佐のセリフを思い出した。

だいたいの意味しか覚えていないけれど、たしか、
ベトナム戦争において、よかれと思って現地の子どもたちに予防接種を打った。
そしたら、その親が、子どもの腕を切り落とした。
その切り落とされた幼い腕を見たときに、
自分の子どもの腕を切り落とすような意志をもった部隊が
自分に一個師団でもあれば・・・というようなことを言う。

結局は、カーツ大佐は米軍の刺客に殺されるわけだけれど、
この映画を撮っているうちにコッポラ監督も悩みに悩んで、迷った。
私も、彼の嘆きがわからなくもない。
でも「ぼくのために使う以外の頭はいらない。手だけ貸して」と言われて、
「はい、喜んで」と言う人に、私は会ったことがない。

まあ、そんなことでも言って、彼なりにストレス発散していたのだろう。
通勤電車の中は、ドラマに満ちているなあ。

久しぶりの充実感

2011-05-10 21:41:19 | Weblog
今日やるべきことはやった。
この充実感、久しぶりだ。

いつものように朝、プランター農園にお水をやり、
会社に行って、まったり気分で仕事をし、
夜、帰宅してから、中国の人材バンクの人と電話面談をした。
この最後のイベントが、一番重要だった。

今日、お電話で話した人材バンクの日本女性は、すごくよい感じだった。
話をする態度がスッキリしている。
すごく素直な感じの人だ。これはすばらしいこと。

最近、仕事では相手が「保身モードです」という会話が多かったので、
「ざっくばらん」というのが、こんなに気持ちがいいものだとは思わなかった。

私は、いまだに「中国人」を自信を持って好きとは言えないし、
日本社会にも馴染めるとは言えないけれど、
中国を知っている日本人には、わりと惚れてしまう人が多い。
特に女性。

おじさんは、勘違いして中国に行く人も多いので、
かっこいい人に出会う確率はかなり低くなるけれど、
中国にいて、中国と関わり続ける日本女性に、イヤな人はいない。
そして、やたらと強いばかりの中国女性とも、自分は違うと思っている。
だから、しっかりしていてサッパリしているけれど、
感情のコントロールは上手だし、自制心も強い。
これは、鉄則だ。

ところがこういう日本女性は、
日本社会に入ると、すっかり居場所がなくなる。
もとが良家のお嬢さまであっても、中国に一年もいると、
「私はどこでも、一人で生きて行けます。まあ、結婚も悪くないですけどね」となる。

こうなると、男性に対等なパートナー関係を求めるわけだから、
日本社会しか見ていない男性とは、まず気が合わない。
「うちの部の女の子」と言うような上司とも気が合わない。

この感覚、久しぶりだ。

気持ちがいいぞ。
明日もがんばろう。

ぴしゃり

2011-05-09 21:25:24 | Weblog
ぴしゃりと言える大人になりたいと思っていたが、
今日、ついにぴしゃりと言った。言ってやった。

最寄駅からの帰り道、もう暗くなった道を
小学生の男の子が3人、それぞれサッカーボールを蹴りながらやってきた。
だれかの母親らしき女性も1人ついている。
つまり、大人1人、子ども3人、ボール3つが、
道幅約3メートルのところで、いっぱいに広がりながら向かってきた。

男の子の1人が大きめに蹴ったボールが私の足下に来たので、
ピタリとボールをとめ、
「人が来るときは、ボールを蹴るのやめなさい」と、ぴしゃりと言った。

自分でも、こんなにキッパリした声が出せるんだなあ、と驚くくらい、
凛々しい感じだった。
最近、こんなふうに凛々しくなることなかったから、自分にぽーっとした。

子どもは「はい」と一言。
すれ違った後、女性が「なんて言われたの?」と。
子どもが「人が来るときは蹴るなって」と大きめの声でこたえると、
女性「あらそう」と含み笑い。

引き返して、もう一度その女性に対し、
強烈にピシャリと言ってやろうかと思ったけれど、やめた。

それにしても、ボアボアなボールを使っていた。
ゴムボールのゆるいのみたいな感触で、すごく気持ち悪かった。
空気が抜け気味だったのは、思い切り蹴っても飛ばないようにするためか。
小さい子どもだから、怪我をしないようになっているのか。
まったく、あんな腑抜けなボールでは、ちゃんと練習になるのか疑問だ。

公道でボールを蹴りながら走るのなら、
クルマや自動車が来るリスクを背負いながらボールを蹴るなら、
小学生といえども、
大人のボールを使い、華麗に私をよけるくらいのことはやってほしい。
私にパスをしてどうする。