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雨が止んだのでやっと動き出しました。このところ、箸休めとして好評だった虎杖が切れていたので、散歩のお土産にたくさん摘んできました。葉をとって皮を剥き、さっと湯に通してサラダ油で炒めました。鰹と昆布の出汁に醤油だけ。酸味はしっかり残っています。
もうひとつ好評なのが、野草の天ぷら。川ウド、コンフリー、よもぎに舞茸も一緒に。蕾のついたコンフリーはこの時季とても美味しいのです。ソーメンや冷麦に合わせてお昼ごはんには最高です。
今、新人研修を受けている音訳の会の課題になったので、何十年ぶりかに石井桃子さんの本を手に入れました。エッセイなのでとても楽しく読んでいます。自分の母よりも五歳年上で、あちこちに母の時代の考え方や暮らし方が描かれ懐かしいのです。
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ただ、きもの、と呼んでいた洋服は生地を買ってきて工夫しながら自分に合うものを作っていたとか。女学校に入学してミシンを買ってもらった母も服は手作りが当たり前だったっけ。
私にとって、石井桃子は初めて読みたくて買った本でした。ノンちゃん雲に乗る。小学校の頃、うちの本箱には、宮本武蔵や里見八犬伝がズラリと並び、塚原卜伝とか児雷也とか、とにかく男の子の本ばかりでした。それなりに面白いのでどれもこれも読みましたが、ノンちゃん、だけは母にねだった唯一の私の本だと思います。大好きだった中原淳一のそれいゆはもっぱら友だちの家で読んでいました。昭和三十年代の前半、洋裁のぺージも「お母様の浴衣のお下がりで」などと。私の価値観はこうやって決まったようです。
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