かの有名な(?)キリストの墓が帯に書いてあったので前々から読みたいと思っていた。といっても結局内田康夫なのだが。
『十三の冥府』
作者:内田康夫

ストーリー:
「なにわより じゅうさんまいり じゅうさんり もらいにのぼる ちえもさまざま」
青森中央大学で考古学を学ぶ神尾容子は、自分の記憶に刷り込まれているこの唄の正体が解らず不思議に思っていたところ、蕪島ですれ違ったお遍路がこの唄を歌っているのを聞いた。が、その数日後、お遍路は新郷という地で殺された。
「都賀留三郡史」の偽書騒動の取材に行くことになった浅見は、途中の新郷というところでお遍路・が殺害された事件を知る。興味を持った浅見はお遍路のたどったと思われる足跡を追い、さらに不可解な連続殺人事件に遭遇した。殺されたのは偽書と言われる『都賀留三郡史』の偽書証言をした大工・谷内と、その下で働いていた男・山下だった。『都賀留三郡史』の正体を知ろうと思い、発見された八荒神社に向かった浅見は、宮司の湊と会い、奇妙な迫力を感じた。
さらに「都賀留三郡史」を偽書として糾弾する青森中央大学の教授までもが変死していたことを知り、ますます湊宮司への疑いは深まる―
感想:
かなり読み応えあった。最初の竹内文書から始まって、「東日流外三郡誌」に材をとった都賀留三郡史の話。これはまんま東日流外三郡誌の事件をなぞっているのだが。調べてみるとこれがまたうさんくささ100%で笑える。
冒頭で登場した唄の正体があっさりわかるのは拍子抜けしたり、複雑な血縁関係とかは途中で読んでて疲れてしまったし、キリストの墓は全然事件と関係なかったりと、マイナス点もいくつかあるが、浅見シリーズの中では一番面白かったかもしれない。タイトルの意味も最後にわかり、秀逸なネーミングだなと感心した。
『十三の冥府』
作者:内田康夫

ストーリー:
「なにわより じゅうさんまいり じゅうさんり もらいにのぼる ちえもさまざま」
青森中央大学で考古学を学ぶ神尾容子は、自分の記憶に刷り込まれているこの唄の正体が解らず不思議に思っていたところ、蕪島ですれ違ったお遍路がこの唄を歌っているのを聞いた。が、その数日後、お遍路は新郷という地で殺された。
「都賀留三郡史」の偽書騒動の取材に行くことになった浅見は、途中の新郷というところでお遍路・が殺害された事件を知る。興味を持った浅見はお遍路のたどったと思われる足跡を追い、さらに不可解な連続殺人事件に遭遇した。殺されたのは偽書と言われる『都賀留三郡史』の偽書証言をした大工・谷内と、その下で働いていた男・山下だった。『都賀留三郡史』の正体を知ろうと思い、発見された八荒神社に向かった浅見は、宮司の湊と会い、奇妙な迫力を感じた。
さらに「都賀留三郡史」を偽書として糾弾する青森中央大学の教授までもが変死していたことを知り、ますます湊宮司への疑いは深まる―
感想:
かなり読み応えあった。最初の竹内文書から始まって、「東日流外三郡誌」に材をとった都賀留三郡史の話。これはまんま東日流外三郡誌の事件をなぞっているのだが。調べてみるとこれがまたうさんくささ100%で笑える。
冒頭で登場した唄の正体があっさりわかるのは拍子抜けしたり、複雑な血縁関係とかは途中で読んでて疲れてしまったし、キリストの墓は全然事件と関係なかったりと、マイナス点もいくつかあるが、浅見シリーズの中では一番面白かったかもしれない。タイトルの意味も最後にわかり、秀逸なネーミングだなと感心した。