ビーフシチューその2

2008年01月23日 02時04分55秒 | + プラス
本日行ったお店は西洋食堂 囲真心

運ばれてくる大きめの皿。
上には肉の塊が3つ、まるで海に浮かぶ岩島のようだ。

最初は注文を間違えたかと思った。
と言うのも見た目はまさにステーキを食べんばかりのものだからである。

試しにスプーンで肉に場所を占拠されている
ソース状のものを口に含んでみた。
煮詰められた感のある独特な風味、デミグラスソースだ。
それをベースにした味。
やっとこれがシチューなんだとわかった。

今まで食べてきたシチューはどちらかと言えば
液体状であり、具はスプーンに乗せて食べていた。
だが、このシチューは違う。
食べるのにフォークとナイフがいるのだ。

肉にナイフを押し当てる。
このシチューの肉の場合、ナイフは切るのではなく“押し当てる”で良い。
なぜならば長時間煮詰められているであろうそれは、
容易に細かく刻むことができるからである。
また食感もナイフから伝わる感覚から想像できるものだった。

そして溶けるといった表現は言い過ぎかも知れないが、
噛むごとに口の中いっぱいに広がるのは
ソースをベースとした肉そのものの旨み、

こんなビーフシチューがあるのか・・・

佐世保に来てビーフシチューの概念そのものを
根本から覆す店に出会った感じである。

さらにこの一風変わったビーフシチューで
シチューと肉じゃがの有名な関係を思い出した。
東郷平八郎が、ヨーロッパで味わったビーフシチューが忘れられず、
部下にそれを作るよう部下に命じて出来たものが肉じゃがである
というウンチクである。

そう思うと、具がメインのこのビーフシチューは
やはり具がメインの肉じゃがに似ている気がしてならない。
東郷平八郎はどんなビーフシチューを食べたのだろうか。

このシチューの話をすると会社の皆が羨ましがるだろう。。。
ビーフシチューによって体だけでなく心まで暖められ店を後にした。
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