これもジェネリック？正露丸対決

昔、薬局でバイトしていた後輩から
「正露丸には安いのと高いのがある」って教えられて
正露丸にもジェネリック医薬品みたいなのがあることに関心しました。
ジェネリック医薬品とは新薬の特許が切れてから
それを真似て作った他社から後発される医薬品のこと。
通常、開発費とかがあんまり掛からないので安いんです。
医療費削減にも貢献すると言われてます。

さてこの安い方の正露丸。
オリジナルと比べてあまりにもそっくりなので訴えられました(笑)
パッケージやラベルをオリジナルに似せて販売するって
よくある手なんですが、

(昔、サッポロの発泡酒「ファインラガー」とキリン「ラガー」の
デザインが似てるってもめた。)

正露丸はやりすぎ。てか・・・同じだし。
コピーは５年も前から発売されてたのに今頃訴えるとは
よほど売り上げが落ちたのか？
で、試しにコピー販売元の和泉薬品工業のＨＰに行って成分を比べてみる。

成　　分 　１日量９粒あたり
和泉薬品工業の正露丸
クレオソート ２７５ｍｇ ロートエキス１９.８ｍｇ ケイヒ末４９.５ｍｇ
オウバク末９９ ｍｇ　チンピ末１０５ ｍｇ　カンゾウ末１６５ ｍｇ

大幸薬品の正露丸
クレオソート　４００ｍｇ　アセンヤク末２００ｍｇ　オウバク末 ３００ｍｇ
カンゾウ末 １５０ｍｇ　 チンピ末 ３００ｍｇ

一個当りの重さが違うだろうから、効果あるなしの有無は
判断できないけどあえて違いをあげれば
ロートエキス…下痢症状にしばしば起こる腹痛を緩和する作用。
ケイヒ末…胃腸の働きを回復
アセンヤク末…下痢止め、整腸

生薬は一発で単位とったこと無いくらいに苦手なんだけど
やはり比べてみてもわからない。
面白いのは和泉薬品と大幸薬品は昔から戦っていたようで
まずは“正露丸”という商標登録ですら争っていた様子。

結局、正露丸は一般的な名称として国民に認識されているってことで
片付いたみたいだけど、今回は和泉薬品に分が悪いだろうな。
それよりも、国民にとって大事なのはパッケージが似てるかどうかでなく、
薬なんだから効くか効かないかが大事じゃないかな？
いっそのこと法廷で争うんで無く、
実際に大規模臨床試験でもやって決着をつけて欲しいな。

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類似「正露丸」販売は違法　大幸薬品が和泉薬品を提訴 (共同通信) - goo ニュース
「ラッパのマーク」のＣＭで知られる大幸薬品（大阪府吹田市）の胃腸薬「正露丸」に極めて似た包装で同様の薬を販売するのは不正競争防止法違反などとして、同社が和泉薬品工業（同府和泉市）を相手に、販売差し止めや約６４００万円の損害賠償などを求め２４日、大阪地裁に提訴した。
訴状によると、和泉薬品は瓶詰めタイプの胃腸薬製品の包装箱正面に、大幸薬品製と同様のオレンジ色の背景に赤字で「正露丸」と表示。含有成分などが若干異なり、大幸側のラッパの代わりにひょうたんマークがつけられている。
原告側代理人によると、薬局では隣同士に並べて売られるケースもあり、価格は大幸側の半分程度。少なくとも５年前から販売されているといい、大幸側の製品と間違えて購入した客からは苦情が寄せられているという。