糖尿病の名称を変えたところで??

2022年11月15日 23時34分39秒 | 意見・物申す
昨日、11月14日は世界糖尿病デーというのをすっかり忘れていました。
日常生活でいっぱいいっぱいなんで、平日にやられると辛いです。
さて、いつか話題にしようと思ってましたが、糖尿病の名称変更が検討されています。

新聞記事は下にリンクするとして、理由としては以下の通りのようです。


だらしない生活習慣とか、自己責任、ぜいたく病…
確かに世の中的にはこういうイメージです。

職場で話題にしたときの共通の意見としては
名前を変えるにしても1型と2型は分けて考えるべきといったところでした。
確かに1型と2型は原因が全く異なります。
参考までに看護師国家試験の参考書を載せておきます。


1型は遺伝子とか様々な要因により起因するといわれているのに対し
2型は後発的であり、食生活が原因が多いといわれています。
このあたりが「ぜいたく病」とか言われる要因でしょうね。

ここからは個人的な意見ですが、2型の糖尿病に対してですが
糖尿病という名前を変えたとして、果たして意味はあるのか?というのが本音です。
また紛いなりにも医療従事者なんで言ってはならないでしょうが、
本音でいうと糖尿病患者さんはとんでもない人が多いのも事実です。

血糖が高くても放っておいて、とんでもない状態で入院してくる人は何人もいます。
偏見や差別…いやーそういう人って本当に多いんだよな…てところです。
ちなみに見出し画像もAIによる作画ですが食べ物のイメージですね。

そう考えると糖尿病というのは悪いイメージだからこそ、
そうならないように日常生活を見直すものだと思うのですが?どうなんでしょ?

糖尿病は英語で書くとdiabetes mellitus
調べると色々出てきますが、一言でいえば
“サイフォン”を意味するギリシャ語のDiabetesと、
“蜂蜜のように甘い”を意味するラテン語のMellitusが合わさってできた病名です。

ハチミツのように甘いというのはオシッコですね。
ではサイフォンというのは水分を沢山とってオシッコが沢山でるからだそうです。
何だかんだ言いながら英語表記でも糖尿ということになります。

糖尿病って病気を端的に表現するのに適していると思いますがどうなんでしょう。
尿から糖が出ないからというのも名称変更の理由の1つだそうです。
高血糖症?うーん…
過去の事例もあるので、名称変更されていまいちピンとこない時代がくるのかな??


糖尿病」の名称変更へ ~患者の9割が不快感―糖尿病協会~(時事通信) - Yahoo!ニュース

日本糖尿病協会は7日、「糖尿病」という名称の変更を検討する方針を明らかにした。患者の大半が不快感を抱いていることなどを踏まえたもので、今後1、2年のうちに新たな病名を提案したい考えだ。日本糖尿病学会とも連携し、具体的な検討を進める。
 都内で同日開いたセミナーで説明した。患者を対象としたインターネットによるアンケート調査(2021年11月8日~22年9月30日実施)によると、回答者1087人の9割が病名に何らかの抵抗感・不快感を持ち、変更を希望する人が8割に上った。「尿」という言葉が持つ負のイメージへの懸念が多かったという。
 同協会の清野裕理事長はセミナーの冒頭、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」と指摘。具体例として「生命保険や住宅ローンに加入できない」「就職が不利になった」「怠け者のような目で見られる」などを挙げた上で、医療従事者やメディアが事態改善に力を注ぐ必要性を強調した。
 同協会は糖尿病に対する偏見を払拭(ふっしょく)するため、関連する医療用語の見直しに着手している。「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」、「血糖コントロール」を「血糖マネジメント」に変えたり、「療養指導」などの語句の使用を取りやめたりすることに取り組むとしている。(了)

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