ランドマーク探しⅢ

2012年から出張先での風景や社寺仏閣、由緒を訪ねて記録してきました。2016年からは自分の足で散策し、記録しています。

旧安田庭園・両国公会堂

2013年04月01日 22時25分50秒 | 自宅周辺探索

慰霊堂の隣の旧安田庭園にも寄ってみました。横網町公園側から入るとすぐ茶色の建物が見えます。これは公園内にある両国公会堂です。両国公会堂は安田財閥の寄付金をもとに、東京市政調査会によって建設されました。竣工したのは大正15年(1926)。震災の記憶も生々しい時期でした。隣接する被服廠では、震災時の火事により数万人もの人が焼死し、本所一帯は焦土と化したのですから、この建物は復興の象徴のように映ったに違いありません。
しかし、やがて戦時下を迎えると、公会堂は食料配給所に当てられ、敗戦後には進駐軍のクラブとして接収されました。数奇な運命に翻弄された建築物といえます。800席たらずの小さな劇場ですが、現在は老朽化により使用を停止されています。この庭園は、もと常陸国笠間藩主本庄因幡守宗資により元禄年間(1688~1703)に築造されたと伝えられています。江戸時代においては、本庄氏(常陸笠間藩、のち丹後宮津藩)の下屋敷。元禄年間に、本庄宗資により大名庭園として築造されました。 安政年間に、隅田川の水を引いた潮入回遊庭園として整備され、明治に入り、旧岡山藩主池田章政の邸宅となりました。 明治22年は、安田財閥の祖である安田善次郎が所有することとなり、大正11年、彼の遺志にもとづき東京市に寄贈されました。 大正12年、関東大震災によりほとんど旧態を失ってしまいました。
かつては隅田川の水を取り入れ、隅田川の干満を利用し、眺めの変化を鑑賞する庭園でした。 尚、このような潮入の池をもつ庭園として他に浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園があります。 隅田川のよごれが園に及ぶようになったため直接の接続は停止されています。 現在は、園北側の地下貯水槽(貯水量約800トン)を利用し、ポンプにて人工的に潮入が再現されています。
今もその名残残っていました。
関東大震災後、太平洋戦争を経て東京都から墨田区に移管され、全面的改修を行い、復元、開園しています。
心字池の向こうに見えるのは、新しい両国国技館です。庭園は素晴らしいし、隅田川の水もきれいになりましたが、池の水は透明度がなく、熊本の水前寺公園のようなさわやかさがないのが残念でした。池の水際にゆりかもめ?が1羽いました。和歌山の和歌浦公園にもいましたが、ここにもムクドリがいました。

なお、隣には塀越しに同愛記念病院が見えます。社会福祉法人同愛記念病院財団の前身は、関東大震災後の地域救済医療事業を目的として、米国国民からの義捐金の一部約700万円(当時)を割いて、大正13年4月28日内務大臣の許可を得て、「財団法人 同愛記念病院財団(旧財団)」が設立され、同愛記念病院が開院したことに始まります。
 終戦後、病院は進駐軍に接収されましたが、接収解除が近くなった昭和30年2月24日に旧財団を引き継ぐ形で、厚生大臣の許可を得て「社会福祉法人 同愛記念病院財団」が設立され、同愛記念病院は昭和31年4月16日に診療再開の運びとなり今日に至っています。


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猿江恩賜公園の桜開花

2013年03月17日 13時21分43秒 | 自宅周辺探索

東京の桜の開花宣言につられて近所の公園に行ってきました。猿江恩賜公園です。猿江恩賜公園(さるえおんしこうえん)は、1932年開園された都立公園です。元々この地は、江戸時代から続く徳川幕府による貯木場でした。その後、明治政府御用達の貯木場になり、その後一般の人々に開かれた公園へと、用途が変更されました。南側の公園が先に。北側の地区は、戦後しばらく貯木場として使用されていました。私も貯木場を見たことがありました。この貯木場も江東区潮見に移転され、1981年に追加開園されました。多くの桜の木があるのですが、3本ほど花が開いている木がありました。
見頃なのはこぶしの花でした。
コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)はモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせます。別名「田打ち桜」というそうです。南側には、まだ5分咲き程度の物もありました。
満開といえばゆきやなぎが雪をかぶったように咲いていました。ユキヤナギ(雪柳、学名:Spiraea thunbergii)は、バラ科シモツケ属の落葉低木で、春に小さい白い花を咲かせます。中国原産という説もあるが、日本原産であると考えられています。別名:コゴメヤナギ(小米柳)
池では鴨の親子がゆったりと泳いでいました。
公園からは、スカイツリーもややかすんで見えています。
公園を後にして、自転車に乗り、少しツリーに近づいてみました。

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