腰痛のクリニックで墨田区吾妻橋にあるアサヒタワークリニックに通っています。このクリニックはアサヒビール本社の2階にあります。もともとは、アサヒビールの社員がビールケースなどを運ぶ際に腰痛になることが多くそのために開設した整形外科です。私はビルの隣が職場だったので現役の時から通っています。
このビルは、1989年の竣工と同時に東京の新名所となりました。中央に見える22階建ての「アサヒビールタワー」は、琥珀色のガラスと頭頂部の白い外壁で、泡のあふれるビールジョッキをイメージしています。 隣接する「スーパードライホール」は、フランスの著名なデザイナー、フィリップ・スタルク氏によるもので、屋上の「炎のオブジェ」は、躍進するアサヒビールの心の象徴ということらしいです。
あづま地蔵尊はこの橋を渡ったところにあります。
これは吾妻橋一丁目町会有志によって、震火災水難殉難者各霊供養、交通安全御守護のために建立されたもののようです。
地蔵尊は線画として描かれており、地蔵尊に向かって、右側には震火災水難殉難者各霊、左側には交通安全御守護と刻まれています。
地蔵尊に向かって右側には「あづま地蔵尊」と刻まれた石盤があり、その背面には世話人として32名の氏名と朝日麥酒株式会社(現アサヒビール株式会社)の名前が記されています。
この碑に興味を持つのは、私の祖父が大震災の時に隅田川に浮かんだ死体処理のために動員されたということを聞いていたからです。また小学校5年生の時の東京見学でバスガイドさんが、東京大空襲の時にも多数の遺体が浮かんでいたと話していたことが心に残っています。
今では、スカイツリーのビューポイントの一つになっており、毎日外国の方や日本の観光客が写真を撮っています。この日も多くの外国の方々がいました。