荒川区から台東区に戻って、都庁の同期生が開いている木目込み人形屋に寄ってみました。保健所の食品衛生監視員を途中で退職して開いたお店です。ちょうど人形教室を開いているところで、ご婦人が6人ほどいらっしゃいました。この家は樋口一葉の家址、一葉が「たけくらべ」を書いた時に住んでいたところで、一葉記念館の目の前にあります。
下の碑は「ここは明治文壇の天才樋口一葉旧居のあとなり。一葉この地に住みて 「たけくらべ」を書く。明治時代の竜泉寺町の面影永く偲ぶべし。今町民一葉を 慕ひて碑を建つ。一葉の霊欣びて必ずや来り留まらん。
菊池寛右の如く文を撰してここに碑を建てたるは、昭和十一年七月のことなり き。その後軍人国を誤りて太平洋戦争を起し、我国土を空襲の惨に晒す。昭和 二十年三月この辺一帯焼野ケ原となり、碑も共に溶く。
有志一葉のために悲しみ再び碑を建つ。愛せらるる事かくの如き、作家として の面目、これに過ぎたるはなからむ。唯悲しいかな、菊池寛今は亡く、文章を次ぐ に由なし。
僕代って蕪辞を列ね、その後の事を記す。嗚呼。
昭和二十四年三月
菊 池 寛撰
小島政二郎補並書
森田春鶴刻。
真葵政先生の作品です。
その他にもたくさん作品が展示してありました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます