トルコのトピックス

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「EUとの移民返送契約は4月4日から実施される」トルコ首相

2016年04月02日 | 国際
4月2日 「不法移民の流入を抑制するために、EUと締結された移民契約は、4月4日から施行が始り、移民たちがギリシャからトルコ領内に返送されてくる」と、3月31日、ダウトオール首相が語りました。

 Hurriyet
2016年4月1日、ギリシャ・マケドニア国境のギリシャ・イドメニ村近くの即席キャンプで、食料配給の列に並ぶ移民・難民たち。バルカン国境が封鎖されているため、何千人もの難民がここに溜まっている。


ダウトオール首相は、定例のテレビ・スピーチで、「EUとの間で合意された計画に従って、ギリシャからトルコへ不法難民1人が送還されるたびに、トルコにいるシリア難民1人がヨーロッパに合法的に移住することになった」と明言しました。

「“1人対1人方式”によって、トルコに住む難民の数は増えないし、また、エーゲ海を渡ってヨーロッパへ行こうとする人々が死亡することもなくなる」とダウトオール首相はAFPに語りました。「この計画は4月4日から実施される」

トルコからエーゲ海を渡って、EUメンバー国ギリシャへ入ろうとして溺死した移民は4000人に達し、今年に入ってからでも400人が死亡していると、首相は言いました。トルコとEUのリーダーたちは、3月中旬、移民の大流入を抑制するための契約に合意しました。近年の移民の流入は、第2次世界大戦終結時以来の危機です。

トルコは、財政的支援、トルコ人のビザなし旅行、EU加盟交渉の促進を交換条件に、ギリシャに不法に渡ったすべての難民・移民を引き取ることに合意しました。あるEU情報源は、月曜、500人がトルコに返送されると言っています。しかし、どんな手段で、またトルコのどこへ搬送されるのかは不明です。


警官7人を殺したPKK爆弾テロの容疑者が逮捕された

南東部ディヤルバクルで起こったクルド労働者党(PKK)の爆発テロでは、7人の警官がなくなり、27人以上が負傷しましたが、爆発の実行容疑者がディヤルバクルのコジャキョイ村で逮捕されました。

 Hurriyet

容疑者がバス・ターミナル近くに、爆弾300キロを積んだ車を止めて歩み去り、リモコンを使って爆弾の引き金を引くのを、監視カメラが捉えていました。警察はこのテロ攻撃関連で9人を拘束しました。13人の警官と14人の市民がこのテロで負傷しました。

4月1日、ダウトオール首相はディヤルバクルを訪れ、人々に恐れずに集会に集まるよう呼びかけました。


「イスラムはテロを拒否する」トルコ宗教界トップが在米ムスリムに説教

「アメリカに住むムスリム(イスラム教徒)の皆さんは、ムスリムと主張しているテロリストたちのために謝まったりしてはいけません」と、3月1日、トルコ宗教庁のトップ、メフメト・ギョルメズ師が、ワシントンDCから21キロのメリーランドに新らたに建てられた「アメリカ宗教センター」での説教で言いました。

 Hurriyet

「私が皆さんに言いたいのは、名誉と尊厳をもって、胸を張っていなさいということです。イスラムを信じると主張する犯罪者たちが、海の向こうで恐ろしい行為をしているからと、皆さんが卑屈になったり、謝ったりしないでください」と、ギョルメズ師は金曜礼拝にモスクに集まった多くのムスリムたちに言いました。

パリやブリュッセルのイスラム国のテロを受けて、ある共和党大統領候補は反ムスリム的言辞を弄していますが、ギョルメズ師のメッセージは明らかにこれを意識したものと思われます。「人間性に反する犯罪は、イスラムは決して認ず、コーランにも書いてないことです」

ギョルメズ師はまた、平和を求め、他者の信仰を認める“イスラムの中道”から逸脱しないよう、ムスリムたちに勧告しました。「テロリストたちがプロパガンダにしている、ゆがめられたイデオロギーは、敬虔なムスリムの心に入り込むことはありません」

新しい宗教センターは60,000平米の敷地に、古典的なオスマン様式の建物が立ち、伝統的なトルコ浴場や、プール、多目的ホール、インドア・スポーツ場などがあります。建物群の中心にあるモスクは879平米、2本のミナレットがあります。


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オバマ大統領とエルドアン大統領が対IS戦の強化を話し合った

2016年04月02日 | 国際
4月2日 エルドアン大統領とオバマ大統領が会談し、トルコとベルギーのテロ攻撃に応じ、対イスラム国(IS)の戦いを焦点に論じ合いました。

 Hurriyet

「両首脳はISを弱体化させ壊滅するための協力の進めかたについて討論した」と、3月31日、ホワイトハウスが発表しました。オバマ大統領とエルドアン大統領はワシントンの核セキュリティ・サミットの合間に、ホワイトハウスで会談しました。

4月1日、トルコ大統領府は、両首脳が難民危機の解決と、対IS戦での協力について討論したと発表しました。オバマ大統領は会談中、トルコの安全保障に対するアメリカの支援を再度、確言しました。

「オバマ大統領はエルドアン大統領に、今日のディヤルバクルのテロ攻撃の犠牲者への弔意と負傷者への見舞いのことばを述べ、トルコの安全保障に対するアメリカの支援とテロとの共同の戦いを確言した」と、ホワイトハウスは言いました。3月31日、トルコ南東部ディヤルバクル県バーラル地区で、警察のバスを標的にした爆発テロがあり、7人の警官が死亡し、13人の警官を含む27人が負傷しました。

オバマ大統領との会談の何時間か前に、エルドアン大統領はアメリカのバイデン副大統領と会いました。会談後、トルコ大統領府のイブラヒム・カルン報道官は、クルド労働者党(PKK)と戦うトルコに、アメリカはさらなる協力を約束したと語りました。エルドアン大統領とバイデン副大統領は、PKKの資金源を断つために、PKKに関する情報を共有することを話し合ったと、カルン報道官は言いました。

バイデン副大統領はまた、アメリカはテロと戦うトルコの努力を支持すると言いました。しかし、トルコが、「シリア・クルド民主連合党」(PYD)も、その軍部である「人民の防衛隊」(YPG)も、PKKの分派のテロリスト集団と見ているのに対し、アメリカは、PKKはテロ集団と指定していますが、PYDとYPGは、ISとの戦いの頼りになるパートナーとしています。


ロシア機のパイロットを殺した男が詐欺容疑で捕まった

警察情報によると、2015年11月24日、トルコが撃墜したロシア・ジェット機のオレグ・ペシュコフ操縦士を殺したとされるアルパルスラン・チェリキが、詐欺容疑でイズミルで逮捕されました。
 Hurriyet

3月30日、チェリキはイズミルで友人たちとレストランで食事をしているとき捕まりました。情報によると、警察が詐欺と偽札造り容疑で、チェリキを探していたそうです。2014年のエラズーでの刑務所脱走、2015年のアンカラでの詐欺、ムーラでの偽札造りで、チェリッキに逮捕状が出ていました。

彼は2年半の禁固判決を受けていると、イズミルの警察署長は言いました。詐欺容疑は、彼がテュルクメンに送る支援金として金を集めていたことによるようです。

ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、チェリッキの拘留を聞いて、もっと情報が欲しいと言いました。ペスコフ報道官は、ロシア政府はチェリキがなぜ捕まったか知らないと、記者団に語りました。


日本の前首相が「トルコに原発を推薦したことを遺憾に思う」と発言

2011年3月、福島で原発事故が起こったとき、日本の首相だった管直人氏が、日本の核技術をトルコのエルドアン大統領に推薦したことを遺憾に思うと言い、地震とテロによるリスクに言及しました。

 Hurriyet

「福島の事故以前は、私は日本の核技術の質に確信を持っていたので、エルドアン首相(当時)に日本の核技術を使うよう勧告したが、いま、私は、自分の言ったことがまちがいだったと知った」と管直人氏は言いました。「地震活動とテロのあるトルコのような国は、原発は断念すべきだ」

管氏は9.11のニューヨーク世界貿易センターのテロ攻撃に触れ、「テロリストが原発に同様の攻撃をするかもしれない。トルコはこの可能性を考える必要がある」と言いました。5年前、最悪の地震が、10メートルの高さの津波を起こし、福島第1原子力発電所を破壊し、メルトダウンを引き起こしました。約19000人が死亡または行方不明となり、16万人が家を失いました。

フランス=日本のグループが、トルコ北部のシノップ県に原発を建設することになっています。福島の事故後、辞任した菅氏は、「最も安全な核技術は非核技術だ」と言いました。「日本の、世界の、エネルギー政策は、再生エネルギーの拡大に絞られてくるだろう。取り返しのつかないダメージを防ぐために、再生エネルギーが研究されるべきだと思う」


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