トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

欧州議会がトルコの民主主義の“後退”を警告

2016年04月14日 | 国際
4月15日 欧州議会は4月14日、EU加盟候補国トルコに厳しい警告を送り、トルコ政府は民主主義と法のルールに関して後退していると非難しました。

 Hurriyet

「民主主義と法のルールの尊重の観点から、トルコ政府がEU加盟に必要な基準に違反していることを、欧州議会は“深く懸念している”」と、欧州議会が決議文で言いました。

ヨーロッパに押し寄せる移民や難民の大波を止めるためのトルコの助力の見返りに、トルコのEU加盟交渉を復活させることは、ヨーロッパの首脳とトルコとの重要な契約でした。しかし、欧州議会は、賛成375票、反対177票で、トルコはEU加盟に必要な基準に達していないと決議しました。移民危機に助力するのと交換で、EU加盟交渉を促進するというトルコとの約束を、EUは裏切ったことになります。

欧州議会議員たちのこの決議は、ジャーナリストの拘束など報道の自由問題のほか、最近のエルドアン大統領の国内での強権発動が影響していると思われます。「EUは不確かな成果のために、真義を売り渡すべきではない」と、オランダのリベラル派のマリエッテ・シャーケ議員は言いました。

欧州議会の票決は、エルドアン大統領が「ヨーロッパはトルコに民主主義の講釈をするのか」と、暴言を吐いた数日後のことでした。


トルコ南部で「アルヌスラ」容疑者11人拘束

南部アダナ県の対テロ警察が、アダナ市内で同時手入れを行い、13人を捕らえ、アルヌスラの戦闘員と思われる11人を拘束しました。
 Hurriyet

容疑者たちはシリアや、トルコの他の町のアルヌスラ戦闘員たちと連絡をとっているようです。アダナ警察の発表によると、戦闘員容疑者たちは、シリア前線に送る戦闘員を募集していました。報道によると、容疑者たちは、テログループのための募金活動を行い、また、組織の活動に関して教育、話し合い、集会などを行っていました。

容疑者たちは医療検査の後、裁判所に送られました。主としてシリアで活動している「ジャブハト・アルヌスラ」は、2014年以来、トルコはテロ組織と認定しています。最近、トルコは、アルヌスラとイスラム国につながる戦闘員に対する作戦に力を入れ始めています。彼らはトルコ全国の多くの都市にアジトをつくっています。


PKKの重要人物がスエーデンで捕まった

國際指名手配されていたクルド労働者党(PKK)の幹部がストックホルムの警察に捕まりました。

 Hurriyet

氏名は発表されていない容疑者は、4月13日、ストックホルムからトルコへ飛ぼうとして、アーランダ空港のパスポート・チェックで拘束されました。トルコ市民である容疑者は、2014年以来、ドイツ共和国検察によって国際手配の対象になっていました。組織の幹部の1人である容疑者は、2012年から2014年、ドイツに住んでいました。

アーランダ空港警察のアンダース・ニルソン報道官が、容疑者の拘束を確認しました。1980年生まれの容疑者は、午前8時半、拘束され、尋問を受けたと、ニルソン報道官は言っています。

トルコ内務省が情報提供に100万リラを提供するとしていた、もう1人のPKKの重要人物ジェミル・アテシュは、4月12日13日の手入れ中に、ムシュ県のハスキョイ地区で死亡しました。アテシュが持っていた武器M-16と充電器5個、北イラクのPKKの本部と話すのに使っていた長距離ウォーキートーキーも、この作戦で押収されました。

イスタンブルのエセンユルト地区、ガジオスマンパシャ地区、エセンレール地区でも、対PKKの作戦が行われました。特別作戦警察に支援されたイスタンブル警察は、この3地区の住所に手入れを行い、6人の容疑者を拘束しました。容疑者たちはイスタンブル・ファティフ地区警察本部に連行されました。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シリア砲撃でIS戦闘員362人を殺害した」と防衛相

2016年04月14日 | 国際
4月14日 シリアのイスラム国(IS)の拠点を標的にした作戦で、総計362人のIS戦闘員を殺害したと、トルコの防衛相が発表しました。

 Hurriyet
イスメト・ユルマズ防衛相


イズメト・ユルマズ防衛相は、南部キリス県を訪れ、トルコ軍はISの拠点146か所を砲撃し、362人のIS戦闘員を殺害したと語りました。

最近、キリスは、シリアから発射されるロケット弾の標的になっています。4月13日にも、5発のカチューシャ・ロケット弾がキリスに撃ちこまれましたが、死傷者はありませんでした。しかし、4月12日には2発のロケット弾が撃ち込まれ、2人がなくなり、6人が負傷し、4月11日には12人が負傷しています。

トルコ軍参謀長フルシ・アカル将軍と、国家情報局(MIT)のハカン・フィダン局長は、4月13日、キリスを訪れ、ユルマズ防衛相や将官、MITの幹部らとともに、空から国境を視察し、軍を閲兵しました。


シリアからのロケット弾がキリスで爆発。死傷者なし。

4月13日、シリアから発射されたロケット弾が南部キリス県に撃ちこまれました。シリアからの砲撃は今回で3度目です。

 Hurriyet
畑に落ちたから、よかったようなものの・・・。


午前9時10分、シリアから飛んで来たカチューシャ・ロケット弾が、畑の2か所に落ちたとき、キリスの住民はパニックになりました。この砲撃による死傷者は報告されていません。爆発の知らせを受けて、治安要員と保健要員が現場に派遣されました。

トルコ軍参謀長フルシ・アカル将軍と国家情報局(MIT)のハカン・フィダン局長も、最近、事件がつづくキリスを視察に訪れました。砲撃に憤慨する地元民たちは、4月12日、1人がなくなり、7人が負傷した事件後、知事オフィスの前で集会を開き、治安対策の強化を要求しました。


考古学者たちがローマ時代の彫像の頭部を探している

北西部イズミット県で、考古学者たちが、数日前に発見された女性像の頭部を探しています。

 Hurriyet


数日前、駐車場だった空き地の排水工事中に、2メートルの彫像が発見され、「コジャエリ考古学・民俗学博物館」に収納されました。頭部のないこの彫像は2000年前のローマ時代のものと推定されます。

コジャエリ県文化・観光局のアドナン・ザンブルカン局長は、「考古学者たちが彫像を調べています。頭部を探す作業も始っています」と言いました。「あの地域は考古学の宝庫なのです。私たちは毎年、土地を買収し、発掘を行っています。私たちの最初の目標は、古代都市ニコメディアの遺物を掘り出すことです。考古学者たちはこのエリアの発掘を強く要望しています」

修復と保存作業が終ったら、彫像は博物館に展示されると、ザンブルカン局長は言いました。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪しいボトルでイスタンブルのメトロバス駅パニック

2016年04月14日 | 国内
4月13日 13日、イスタンブル・アヴジュラルのメトロバス駅で、ボール・ベアリングに入れられた怪しいペットボトルが見つかって、駅はパニックになりました。

 Hurriyet

通報で、警察隊がアヴジュラルの「大学キャンパス」メトロバス駅に急行しました。警察は駅周辺を捜査しましたが、危険物は見つかりませんでした。ボトルとボール・ベアリングの周辺には非常線が張られ、警察は調査をつづけています。


トルコでISに攻撃されたシリア人ジャーナリスト死亡

 トルコのガジアンテプ市で、イスラム国(IS)の攻撃を受けたシリア人ジャーナリスト、モハムメド・ザヒル・アルシェルカトさんが、傷のために亡くなりました。

 Hurriyet

彼の友人で、シリアの活動家のバリー・アブドゥラティフさんによると、シェルカトさんは4月12日午後、シリア国境に近いガジアンテプの病院で亡くなったそうです。

テレビ局「今日のハラブ」で働いていたシェルカトさんは、4月10日、街を歩いているとき、至近距離から頸を撃たれました。友人たちはAPに、シェルカトさんは2か月前、ISから死の脅迫を受けていたと語りました。ISは4月11日、ISに近いアーマク・ニュースを通じて犯行声明を出し、シェルカトさんは反ISの番組を放送していたと言いました。

シェルカトさんのケースは、トルコでのISによるシリア人ジャーナリスト暗殺の4回めになります。


「セクト主義がムスリム社会を分断している」トルコ外相

「セクト主義(宗派心)がムスリム社会を分断している」と、トルコのチャヴシュオール外相が言いました。「イスラム社会は黙っていられない」

 Hurriyet
前列中央がチャヴシュオール外相、左端イヤド・アミン・マダニOIC事務局長


4月12日、イスタンブルで開催された「イスラム協力機構」(OIC)外相協議会の会合で、チャヴシュオール外相は、イスラム社会の最大の敵はセクト主義だと言いました。この会合は4月14日15日に行われる「第13回OICサミット」の予備会議です。

「兄弟間の戦いは大きな悲しみを生みます。セクト主義が私たちムスリム社会を分断しています。内戦と武力衝突が私たちの平和と安静を脅かしています。テロと過激なトレンドが私たちの安定を標的にしています。その結果、最も傷ついているのはムスリムたちです」と、チャヴシュオール外相は、12日、イスタンブルで語りました。

「私たちはこの状況を容認できません。このような状況を前にして黙っていることはできません」と、外相はさらに言いました。OICは、世界の多くの人々の中で国際的平和を推進しつつ、ムスリム世界の利益を守ることを目的に、1969年に設立されました。トルコはイスタンブルのサミットで、今後2年間の会長を引き継ぎました。

「全世界は正義と平和を必要としています。イスラム世界は統一と団結を最も必要としています」と、チャヴシュオール外相は言いました。「それこそが、今年のOICサミットのテーマとして、“正義と平和のための統一と団結”をテーマに選んだ理由です」

12日の協議会会合で、OICのイヤド・アミン・マダニ事務局長は、このサミットの最も重要な議題のひとつは、パレスチナ問題だと言いました。「国際的な場で、平和プロセスをふたたび継続するための重要な一歩を踏み出すことが必要です」と、マダニ事務局長は言いました。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする