トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

イズミット湾の巨大橋の最後の部分が設置された

2016年04月22日 | 国内
4月22日 21日、巨大なイズミット湾橋の最後の部分が、式典とともに設置されました。これは「ゲブゼ=オルハンガジ=イズミル・ハイウエイ・プロジェクト」の最も重要な部分で、このプロジェクトによって、イスタンブルとエーゲ海岸の都市イズミルとの移動時間は劇的に短縮されます。

 Hurriyet

エルドアン大統領とダウトオール首相もこの式典に出席し、橋の最後の部分が設置されました。長さ2682メートルのこの橋は、5月末までに開通の準備ができるでしょう。橋が開通すれば、イズミット湾の反対側へ行く時間が圧倒的に短くなります。

イスタンブル=イズミル・ハイウエイ・プロジェクトの一部であるイズミット湾橋は、その長さで世界第4位の巨大橋になります。イスタンブルと隣接するコジャエリ県のゲブゼ地区とイズミル間の現在のルートは540キロで、移動には8時間から10時間かかります。新しい自動車道は、この2都市間の平均移動時間を3時間から4時間短縮し、現在のルートの交通量を30%以上減らすでしょう。

421キロメートルの道路には、高架橋も30か所あります。この自動車道はBOT方式(建設=譲渡=運営方式)の下に、公私の協力でできました。プロジェクトのコストはおよそ63億ドル、8000人の職を生みました。


野党MHPがオスマン朝の末裔たちに給付金を提案

野党・愛国者運動党(MHP)が、オスマン朝の末裔たちに年金その他の財政的利得を提供することを提案し、彼らの中には財政的に困窮している人もいるから、そのケアをしてあげるべきだと言っています。

 Hurriyet

MHPのエクメレッディン・イフサンオール議員とムスタファ・カライジュ議員が議会にこの提案を出し、「オスマン朝のメンバーの多くは、共和国の初期にトルコから追放されたが、その後、長きにわたって国家に忠誠であり、いま、財政的困難に直面している」と言いました。

提出された提案は、オスマン朝から収入を得ていない王朝のメンバーたち、あるいは首相府次官の給料以下の収入のメンバーたちは、1万リラの給付金を受けるというものです。また、彼らの医療費や葬儀費もカバーされ、彼らの子供たちに学生がいたら、国営の学寮と奨学金を与えられると提案は言っています。

・・・MHPはトルコ民族主義を掲げ、トルコはトルコ人のものという考えかたの古い政党です。


シリア人IS容疑者がトルコの刑務所で自殺

 4月20日、イスラム国(IS)容疑者が、南東部ハタイ県の刑務所内で首つり自殺しました。

 Hurriyet

シリア出身のネディム・ベルシュ(35)が、ハタイ県イスケンデルン刑務所内で、2段ベッドで首を吊っているのが発見されました。事件の捜査が始まりました。ベルシュは先週、警察の対IS容疑者作戦で拘束され、他の2人の容疑者とともに逮捕されました。


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「唯一の解決はPKKを撲滅することだ」エルドアン大統領

2016年04月22日 | 国内
4月21日 「トルコ治安部隊とクルド労働者党(PKK)の30年間におよぶ紛争を終わらせるための、あらゆる政治的試みは、やるだけやった」と、エルドアン大統領は言い、現在進行中の軍と警察の共同作戦が“トルコと中東からテロ組織を根こそぎにする唯一の道だ”と断言しました。

 Hurriyet
地方行政の長の集会でPKK根絶を語るエルドアン大統領


「テロを根こそぎにすることなく、この不安定な現状を打開することはできない・・・彼らを支持する人物や支持者とともに、わが国とこの地域から彼らを根絶しなければならない」と、エルドアン大統領は、4月19日、大統領宮殿で行われた、全国の村や地区の長の集会でスピーチしました。

「皆さんが解決策を探しているなら、これが解決策です。われわれはテロ組織をその領域から、跡形もなく完全に根こそぎにして解決します」と、大統領は付言しました。4月19日の会合は、2015年から地域の長が開催している24回目の定例会議です。

1984年、PKKが政府に対して武器をとって以来、PKKの活動が活発な町や村で、市民、治安部隊、PKKのメンバー、村の警備員らを含めて4万人以上の人々が紛争で死んでいます。


ロシアがトルコのナスも輸入禁止項目に入れた

ロシアの国営食品安全監視局“Rossekhoznadzor ”が、トルコのナスも、4月25日から輸入禁止項目に入れると発表しました。有機物で汚染されている疑惑があったと食品安全監視局は言っています。ロシア政府は2015年11月にジェット機撃墜問題が起こってから、トルコに対し多くの経済・通商制裁を課しています。

 Hurriyet

2015年12月、ロシア政府のウエブサイトに発表されたリストによると、トマト、キュウリ、リンゴなどのフルーツや野菜、鶏肉製品、塩など、一連のトルコ製品が輸入禁止令の対象になっています。禁止令は1月1日から実施されました。先月、ロシアの食品安全監視局は、唐辛子とザクロも、ロシアの食品安全の必要条件に達していないとして、輸入禁止項目に入れると発表しました。


古代都市観光を盛り上げる観光道路プロジェクト

シリア国境に近いシャンルウルファの古代都市シュアイブで、観光を盛り上げるための新しい道路をつくるプロジェクトが始まりました。エーゲ海岸の古代都市エフェススと似ているシュアイブは、シャンルウルファで最も重要な史跡といえます。

 Hurriyet

「ハランでは僻地の歴史的足跡を見ることができますが、シュアイブはこの地方で最も人気のある史跡なので、私たちは観光道路プロジェクトを発案しました。このプロジェクトはハランにとって重要なものです。新しい道路はバズダ洞窟、古代都市シュライブ、古代の村ソーマダルを結び、訪れる人により快適な観光を提供します」と、ハラン地区のテメル・アイジャ区長は言いました。

シャンルウルファから80キロの古代都市シュアイブは、ローマ時代の都市と言われますが、それより前、預言者シュアイブがこの都市に住んでいたと言われます。シュアイブはアブラハムの後の説教者といわれますが、しばしばヘブライ聖書のジェスロと同一人物とされます。また、この都市はシュアイブが預言者モーゼと会った場所とも言われます。

切石で造られた建物と、多くの岩墓も注目に価します。観光道路プロジェクトは、この古代都市を訪れやすくすることを目的にしていると、アイジャ区長は言っています。古代都市の発掘はまだ始まっていないそうです。「これがローマ時代の都市かどうかは、まだ確実ではありません。今後の発掘でこの都市の情報が得られるでしょう」

また、ハラン大学考古学部長で、ハラン発掘隊長のメフメト・オナル教授は、この都市は東ローマ帝国のものだと言っています。「建物のいくつかは宗教的目的に使われていました。地下には倉庫や酒貯蔵庫があり、岩墓としても使われていました」

・・・聖書のジェスロ(シュアイブ)はミディアン(約束の地)の説教者で、モーゼの義父になります。聖書に興味のある方には興味深い土地といえますね。


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