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CHP党首が刑務所に議員を訪ね、「正義は実現されるだろう」

2017年07月11日 | 国内
7月11日 最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首が、大集会とともに“正義の行進”を終えた翌7月10日、CHP議員エニス・ベルベルオール議員が拘留されているイスタンブルの刑務所を訪れました。

 Hurriyet
インタビューを受けるクルチュダルオール党首(右から2人目)

「正義の歩みは遅いが、確実に目標に近づいている。われわれは正義が実現される日を信じている」と、クルチュダルオール党首7月9日、ベルベルオール議員が拘留されているイスタンブルのマルテペ刑務所の前で、記者団に語りました。

クルチュダルオール党首は7月10日午前10時半、刑務所前に現れました。ベルベルオール議員との会談は2時間に及びました。ベルベルオール議員が25年の禁固刑の判決を受けた直後の6月15日、CHPはアンカラからイスタンブルへの“正義の行進”を始めました。ベルベルオールは、武器を積んだ国家情報局(MIT)のトラックがシリアに向かったことを示すビデオを、ジュムフリエット紙に提供した件で逮捕されました。

“行進”は最初、ベルベルオール議員が拘留されているマルテペ刑務所の前で終わる計画でしたが、CHPは最後に大集会を開くことにしました。

「ベルベルオール氏、はトルコ最大の新聞のひとつの編集長だった。彼は元気で、友人のジャーナリストたちに挨拶を送っている。私は、正義が通り、彼ができるだけ早く釈放されることを望んでいる」と、クルチュダルオール党首は語り、ベルベルオール氏がHurriyet紙の編集長だったことにも言及しました。「この判決は重すぎる。判決は法律にも正義にも適っていない。判決は社会の良心に深い傷を与えた」と、クルチュダルオール党首は言いました。


トルコでこれまでに起こったISの大テロ事件は14件。死者304人

内務省の報告書によると、イスラム国(ISIL)はこれまでに、トルコで14件の大テロ事件を起こし、304人を殺害したということです。

 Hurriyet


「14件のISによる重大なテロ攻撃が、トルコで起こっている。そのうちの10件は自爆テロで、1件は爆弾攻撃、3件は武器による攻撃だった。その結果、警官10人と兵士1人を含む304人が殺害され、警官62人と兵士7人を含む1338人が負傷した」と、『ISILに対するトルコの闘争』と題した76頁の報告書は言っています。

報告書によると、テロ事件の中の3件はイスタンブルで起こり、5件は南東部のディヤルバクル、シャンルウルファ、ガジアンテプの諸県と、首都アンカラで起こっています。

内務省はまた、2016年、作戦と情報活動によって、22件の重大なテロが阻止されたと言っています。「ISに参加するために世界中からトルコに来る外国人テロリスト戦闘員たちは、トルコを経由して戦闘地域に入ろうとする。彼らのほとんどはイスタンブルと南部のアンタリヤからトルコに入り込む。その後、彼らは戦闘地に近い県に、陸路または空路で行こうとする」と報告書は言い、ガジアンテプ、シャンルウルファ、ハタイ、アダナを挙げています。

報告書はまた、2017年までに逮捕された650人の中、366人は外国人だと言っています。「ISに対する国際的な努力の結果、ISは重大な敗北を喫したが、トルコに対するISの脅威の可能性は存続している」

報告書はさらに、ISは、多くの外国人戦闘員を使って、世界中でローン・ウルフ〈一匹狼)攻撃を行う可能性があると言っています。「ISは世界的な脅威でありつづけるかもしれない」


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