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ジュムフリエト紙のジャーナリストら7人がシリヴリ刑務所から釈放

2017年07月29日 | 国内
7月31日 イスタンブルの地方裁判所が、テロ容疑で裁かれていたジュムフリエト紙のジャーナリストと幹部7人の釈放を命じ、7月28日夜、彼らはイスタンブルのシリヴリ刑務所から釈放されました。

 Hurriyet
刑務所を出て、待ち受けた親族と抱き合うジャーナリストたち


ビュレント・ウトゥク氏、ムスタファ・ケマル・ギュンギョル氏、ムサ・カルト氏、ギュライ・テキニョス氏、トゥルハン・ギュナイ氏、オンデル・チェリキ氏、ハカン・カラシニル氏の7人は、刑務所を出たところで、友人や親族、共和人民党(CHP)の議員らに迎えられました。

漫画家ムサ・カルト氏は、釈放後、「私たちは、不法な、根拠のない告訴によって、9か月間刑務所にいた。起訴状はジュムフリエト紙をギュレンのネットワークと結びつけようとしたが、失敗した」と語りました。「私は釈放の瞬間はとても幸せだったが、今日は幸せとは言いがたい。悲しいことに、まだ4人の友人がシリヴリ刑務所にいる。ジャーナリストを刑務所に入れるこの国に、私は信をおけない。4人の友人を刑務所から出し、ともに喜びたい」

CHPのケマル・クルチダルオール党首も、ジャーナリストらの釈放に喜びの声を上げました。「釈放された人の名を聞いて喜んでいる。正義の裁きを待っている他のジャーナリストたちがすぐに釈放されることを、彼らの愛する人々とともに祈っている」と、7月29日、クルチダルオール党首はツイートしました。

イスタンブル第27高等犯罪裁判所は、7月28日、ジュムフリエト紙のジャーナリストと幹部7人の釈放を命じましたが、他の5人、アフメト・シュク氏、カドリ・ギュルセル氏、ムラト・サブンジュ氏、アクン・アタライ氏については釈放を拒否しました。17人のジャーナリストと幹部は、270日の拘留の後、5日間の裁判を受けました。


ギュレン派は新拠点にラテン・アメリカを選んだ

フェトフラー・テロリスト組織(FETO)は、組織を再建するための拠点として、ラテン・アメリカを選んだと、「トルコ協力・共同局(TIKA)コロンビア」のコーディネータのメフメト・オズカン氏が、7月28日、アナドル通信に語りました。未遂クーデターの首謀者と考えられているFETOは、すでにブラジルとアルゼンチンで力を得て、コロンビアに力をのばそうとしていると、オズカン氏は言いました。

 Hurriyet

オズカン氏は国際関係論の教授で、アンカラの警察学校の講師もしています。オズカン氏によると、未遂クーデター後、大勢のFETOメンバーがラテン・アメリカに逃亡し、現地で組織再建のための活動を始めているそうです。「再建のための活動は秘密の方法で行われています」とオズカン氏。

FETOのメンバーの何人かは、コロンビアの「国連難民局」(UNHCR)に亡命を申請しているという情報を得ていると、オズカン氏は言っています。「トルコ市民はラテンアメリカ諸国を訪れるのにビザを必要としません。ラテンアメリカ諸国からアメリカを訪れることもできます」

「ある意味で、彼らはラテンアメリカを中継地として使っているのです。それに、南米では、彼らは監視されることがないので、非常に快適に暮らしている。FETOの活動もしやすいでしょう」とオズカン氏は言っています。

FETOと在米説教師フェトフラー・ギュレンは、2016年7月の未遂クーデターの背後にいたとして告発されています。クーデターによって250人が死亡し、2000人が負傷しています。FETOは長きにわたって、トルコの組織、とくに軍部、警察、司法に浸透することによって、国家転覆をはかったとして告発されています。


エルドアン大統領がデフリンピックでのトルコ選手の活躍に祝辞

エルドアン大統領が第23回デフリンピックスで、メダル39個を獲得した「トルコ聾スポーツ協会」に祝辞を贈ったと、7月28日、大統領府が発表しました。

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協会のヤクプ・ユミト・キフティル会長に宛てたメッセージで、エルドアン大統領は、とくに男子バレーボール・チームと男子ハンドボール・チームが、それぞれトーナメント戦で勝利したことを賞賛したと、大統領府は言っています。

第23回デフリンピックは7月18日に、トルコ黒海岸のサムスンで始まり、92か国から3000人のアスリートが参加し、7月30日、終了しました。2017年デフリンピックの公式サイトによると、トルコは金14個、銀6個、銅19個、合計39個のメダルを獲得しました。

「国際聾スポーツ委員会」(ICSD)のヴァレリ・ルクリデフ会長は、トルコが世界的スポーツ・イベントの開催地になってくれたことに感謝しました。「ICSDはトルコに喝采と賛辞を贈ります」


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