トルコのトピックス

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30万のシリア人がトルコ国境近くに避難してきた

2019年06月11日 | 国際
6月11日 「4月以来、北西シリアの衝突が激化してきたため、何千何万のシリア人が、トルコ国境近くのキャンプに避難せざるを得なくなっている」と、6月11日、国連が言いました。

 Hurriyet

「北西シリアは、4月下旬以来、紛争が劇的にエスカレートして、北部ハマ、南部イドリブ、西部アレッポーの各県に被害が出ている」と、「国連世界食糧計画」(WFP)が声明で言いました。「30万の人々が非難を強いられる状況にある。ほとんどがトルコ国境に近い北イドリブ県のIDP(国内難民)のキャンプに向かっている」と声明は言っています。「イドリブ南部などの地域では、激化する衝突がWFPの活動を妨げ、5月以来、北部ハマ県のマディク城地域にいる7000人に物資を届けられなくなっている」

「懸念されることだが、農業も深刻な被害を受け、衛星ベースの査定では、この数週間で少なくとも18000エーカーの農地が焼かれたようだ」と声明は言っています。

イドリブの安全地帯の状況
イドリブは2015年5月以来、反体制側の支配下にありますが、いまは国内難民が逃げ込んで、人口は400万に達しています。イドリブはバシャル・アルアサド体制側に集中的にターゲットにされてきました。

トルコとロシアは昨9月、イドリブを安全地帯に変え、攻撃行為を禁じることで合意しました。しかし、アサド体制派軍は休戦条約を破り、しばしば安全地帯内を攻撃しています。

体制側、イランが支援する外国テロリスト集団、ロシアによる攻撃によって、5月だけで、59人の子供を含む少なくとも231人の市民が死亡し、659人が負傷していると、民間防衛情報源は報告しています。


「トルコとアゼルバイジャンはつねに共にある」トルコ国防相

トルコのフルシ・アカル国防相が、6月11日、アゼルバイジャンとの団結を声明しました。

 Hurriyet
アゼルバイジャンを訪れたトルコのフルシ・アカル国防相(左から2人目)


「トルコと、兄弟国アゼルバイジャンは、ともに脅威や危険に対抗し、悲しみと誇りをともにすると、アカル国防相は、ナヒチェヴァン自治共和国(アゼルバイジャンの飛び地)のヴァシフ・タリヴォフ最高会議議長と、アゼルバイジャンのザキル・ハサノフ国防相との会談で言いました。

会談の前の6月8日、アカル国防相は、トルコとアゼルバイジャンの共同軍事訓練に出席しました。訓練は完全に成功だったと、アカル国防相は言いました。軍事訓練は両軍の関係を深め、共同作戦を可能にすることが目的でした。訓練には5000人の兵士が参加し、200台の戦車と装甲車、180基のミサイルと大砲のほか、21機の戦闘機とヘリコプターも使われました。


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トルコ外相がクルド北イラクの地域政府大統領の宣誓式に出席

2019年06月11日 | 国際
6月10日 トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が、6月10日、エルビルで行われたイラクのクルド地域政府(KRG)のネチルヴァン・バルザニ新大統領の宣誓式に出席しました。

 Hurriyet
北イラクのクルド地域政府のネチルヴァン・バルザニ大統領(右)とトルコのチャウシュオール外相


トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は、北イラクのクルド地域政府のバルザニ大統領の宣誓式に出席するためイラクへ赴き、エルビル國際空港で、バルザニ新大統領や駐エルビル・ファティフ・ユルドゥス・トルコ大使、高官らに迎えられました。宣誓式には、イラクのバルザニ・サリフ大統領やモハムマド・アルハルブーシ国会議長、数人の代表も出席しました。

クルディスタン民主党(KDP)のバルザニ候補は、先月、地域政府によって大統領に選ばれました。宣誓式の前に、チャウシュオール外相とバルザニ大統領は、北イラクのクルド地域政府の首都エルビルの空港で話し合いました。

宣誓式の前、チャウシュオール外相はツイッターで「KRGの大統領選出おめでとう。今後は具体的なプロジェクトに集中し、テロリスト組織PKKに対する戦いに決着をつけるため力を合わせていこう」と言いました。チャウシュオール外相はまた、KRG安全保障委員会のマンスール・バルザニ会長とも会談しました。


トルコの掘削要員に逮捕状を出すギリシャ・キプロスにトルコ抗議

トルコの掘削船「ファティフ号」の乗組員と、トルコの国営石油会社(TP)と組んでいる会社職員に対し、国際逮捕状を出すというギリシャ・キプロスの決定に対してトルコは抗議し、この件に関して法的行動をとると誓いました。

 Hurriyet
トルコの大陸棚内で掘削活動を行なっているトルコの掘削船「ファティフ号」


「ギリシャ・キプロスが、掘削船ファティフ号の乗組員と、TPと組んでいる外国企業の職員に対して逮捕状を出すというニュースを、わが国は厳しく注目している。ギリシャ・キプロスのこの越権的決定が事実なら、わが国にとって認めがたいことである。この決定はトルコ・キプロス人のあらゆる権利を奪うものだ」と、トルコ外相は、6月10日、声明で言いました。

「ギリシャ・キプロスがあえてこれを実行すれば、わが国は必要な対応をする」と声明は付言しています。無制限海域に関するギリシャ・キプロスの決定は、国際法に違反する。従って、トルコはこれに対応する法的手続きをとると、トルコ外務省は強調しました。「わが国がわが国の大陸棚沿いで行ってきた掘削活動を、ギリシャ・キプロスは止めさせようとしているが、それはできない」と、声明は強調しています。

「トルコは計画通り、断固として掘削活動をつづけ、大陸棚における権利を守り、キプロス島の平等のパートナーであるトルコ・キプロス人の権利を守る」と、声明は力説しています。

地元メディアは、ギリシャ・キプロス当局がトルコの掘削船の乗組員と、TPに協力している外国企業の職員ら25人に対して国際逮捕状を出したと報じています。

トルコ国旗を掲げた掘削船「ファティフ号」は5月3日、キプロス島の沖合75キロの地域で、掘削作戦を開始しました。この海域は、国連に登録されたトルコの大陸棚の内部にあり、掘削活動は、トルコ政府がトルコ石油に認めた免許の下に行われています。


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