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トルコはエルサレムの“既成事実”を拒否する

2019年06月16日 | 国際
6月17日 トルコはエルサレムの“既成事実”を拒否すると、6月15日、エルドアン大統領は言いました。

 Hurriyet

「われわれはエルサレムに新たな既成事実をつくることを拒否する」と、エルドアン大統領は、タジキスタンの首都ドゥシェンベで行われた「第5回アジア交流と信頼構築対策会議」の国家元首サミットで言いました。「トルコはパレスチナ問題に関して積極的なスタンスをとる」

エルドアン大統領はまた、各国に、国連の決議とエルサレムの歴史的・法的地位を尊重するよう要請しました。エルサレムは長期にわたる中東紛争の中心にあり、パレスチナ人は、1967年以来イスラエルに占領されているエルサレムが、やがて独立したパレスチナ人国家の首都になることを望んでいます。

エルドアン大統領はまた、トルコはシリアの内戦を終わらせ、安定を確保するためにベストを尽くしていると言いました。大統領は、トルコはほぼ400万のシリア人を受け入れていると、くり返しました。「トルコは、シリアの未来を脅かすISILやYPG/PKKのテロリスト組織と戦っている」


「トルコは難民問題で充分な国際支援を受けていない」国連

トルコは難民問題に取り組んでいるが、じゅうぶんな国際支援を受けていないと、国連の「シリア危機・地域人道支援担当調整官」パノス・ムムティス氏が、6月13日、Hurriyet Daily News のスカイプ・インタビューで語り、国連を含む人道支援機関は、シリア北西イドリブ県からの80万の難民しか対処していないと慨嘆しました。

 Hurriyet

ムムティス調整官は10日間トルコに滞在し、現在、南東部ガジアンテプで、トルコの担当官との会合に出席しています。ムムティス氏はイドリブの現状について、非常に懸念される状態にあると言いました。「300万人がイドリブに住んでいますが、その半分が国内難民です。体制側がある地域を接収すると、反体制側の戦闘員とその家族がイドリブに移動してくるので、イドリブはいま、シリアで最も人口の多い県になっています」

Hurriyet
「難民への国際支援が足りない」国連のムムティス地域人道支援担当調整官


「4月24日以来、イドリブ毎日のように、バレル爆弾(容器に火薬や釘を詰めた爆弾)、空爆、地上攻撃を受け、攻撃は病院にも及んでいるため、私たちはとても心配しています」とムムティス調整官は言っています。「少なくとも25の病院と30の学校が爆撃を受けたことは確かです。30万のシリア人が新たに家を追われています」

攻撃は難民キャンプにも及んでいるそうです。国際法では病院への攻撃は許されません。


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