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トルコ市民が初めて米国のギリシャ正教大主教に

2019年06月15日 | 国内
6月16日 歴史上初めて、トルコ市民がアメリカの大主教に選ばれ、アメリカのギリシャ正教大主教区をリードすることになりました。

 Hurriyet
米国のギリシャ正教大主教になったラムブリニアディス師(右端)とイスタンブルのバルトロメウ総主教(中央)


イスタンブルのバクルキョイに生まれ育ったエルピドフォロス・ラムブリニアディス師が、アメリカのギリシャ正教界を率いる立場になりました。イスタンブルに生まれたラムブリニアディス師は、イスタンブルの沖合の島ヘイベリアダの、閉鎖されたハルキ神学校の校長を務め、ギリシャ・テサロニキのアリストテレス大学の教授として教鞭をとっていました。

ラムブリニアディス師は、ギリシャ正教会の「教会会議」(Synod)と呼ばれる委員会によって選ばれました。教会会議は12人のメンバーからなり、イスタンブルのバルトロメオス総主教が率いています。

「トルコ市民がアメリカの大主教に選ばれたのは史上初めてです。アメリカの大主教は、全米のギリシャ人社会の宗教的リーダーで、政治的影響力も持ちますから、トルコにとって、大きなチャンスとも言えます。トルコを知り、トルコを理解し、トルコ語を話す者が、アメリカのギリシャ人社会をリードすることになるのです」と、ラムブリニアディス師はDaily Hurriyet に語りました。「トルコを理解する私が大主教になることは、トルコ、アメリカ、ギリシャの関係を改善するのにも役立つでしょう」

アメリカの大主教はホワイトハウスとも直結しています。「閉鎖されたヘイベリアダのハルキ神学校の問題から始まったトルコ=ギリシャ間の諸問題を解決するのは容易ではありませんが、ワシントンで同じテーブルにすわることによって、問題の解決を見出せるかもしれません。とくに、ヘイベリアダのハルキ神学校の再オープンは、アメリカとトルコの関係に非常にポジティブな影響を与えるでしょう」と、ラムブルニアディス大主教は言いました。


トルコ文化祭がモスクワで始まった

6月14日、モスクワでトルコ祭が始まりました。トルコの文化と伝統を披露するイベントが、トルコ文化観光省と駐モスクワ・トルコ大使館の主催で行われました。

 Hurriyet
文化祭ではトルコ伝統のスポーツ“オイル・レスリング”も行われました


メフメト・サムサル駐モスクワ・トルコ大使は、開会のスピーチで、今回のイベントはこの種の催しとしては最大のものだと語りました。昨年は600万のロシア人ツーリストがトルコを訪れましたが、今年はさらに増えるでしょう。「わが国はすべてのロシア市民を迎える用意があります」とサムサル大使は言いました。

ロシア人に人気のリゾート地アンタリヤのミュニル・カラルオール市長もイベントに出席しました。このようなイベントは人間同士のコンタクトを増す力があると、市長は言いました。

6月16日までクラスナヤ・プレスニャ公園で催されているこの祭は、10万人の人々が訪れると期待されます。


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