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エクレム・イマムオール氏がイスタンブル市長になった

2019年06月29日 | 国内
6月29日 エクレム・イマムオール氏は、やりなおし選挙で楽勝し、27日、2度目の当選証書を手にしました。

 Hurriyet

3月31日の全国地方選挙でも、彼は当選証書をゲットしましたが、最高選挙委員会が、投票に不正があったとして選挙結果を取り消しました。6月23日、やりなおし選挙が行われ、共和人民党(CHP)のイマムオール候補が54.21%の票を獲得し、ライバルの公正発展党(AKP)のビナリ・ユルドゥルム候補を下しました。

選挙委員会は6月26日、新たな選挙結果を承認しました。イマムオール氏は証書を受けて、160万都市イスタンブルの最高ポストに就任しました。イマムオール新市長は、イスタンブルはトルコとヨーロッパの最大の都市だと言い、トルコ国民の意志を明らかにした民主主義の兵士たちに感謝すると付言しました。

その後、イマムオール氏は、アリ・イエルリカヤ市長から市長のポストを引き継ぐために、ファティフ区にある市庁舎に向かいました。


「S-400の緊張はオバマのせいでトルコのせいではない」米大統領

トランプ大統領は6月29日、大阪のG20サミットの閉会スピーチで、世界の広範な問題に関して強いメッセージを発しました。

 Hurriyet


トランプ大統領は、スピーチの質疑応答のセッションで、アメリカとトルコ間のS400ーF35に関する緊張についての質問に答えて、自分はあらゆる案件でアメリカ・ファーストであるが、アメリカの前政権(オバマ)によるトルコに対する不公平な扱いに目を閉じてはいないと言い、アメリカの防衛システムを買いたいという要請に対するバラク・オバマ前大統領の対応に言及しました。

米土はNATOのメンバーとして、長く戦略的同盟関係にあるにもかかわらず、アメリカはトルコがロシア製のミサイル防衛システムの購入を決めたことに異議を唱え、アメリカはF-35ジェット機をトルコに売る契約を破棄すると脅しています。アメリカは、ロシアとの契約を破棄するようトルコに要求していますが、トルコ当局はロシアとの契約は「もう終わっている」と説明しています。

「トルコがパトリオットを買いたいと言ったとき、オバマ政権はノーと言ったので、トルコはS400を買うことにした」とトランプ大統領は言いました。「現在の両国間のS400-F35に関する緊張はオバマ政権のせいで、トルコやエルドアン大統領のせいではない」

「エルドアン大統領はタフな男だが、私は彼とやっていく」とトランプ大統領は言い、2016年のクーデターに関与したとして拘束されていたアメリカ人牧師アンドリュウ・ブランソンが釈放されたことに感謝しました。ブランソン牧師は10か月で釈放されました。

「トランプ大統領は、トルコがロシアのS400ミサイル防衛システムを買うかもしれないという懸念を表明し、また、トルコとは防衛面でともに協力し、NATO同盟を強化していくと語った」と、ホワイトハウスは言いました。
「トルコはNATOのメンバーでありながら公平に扱われてこなかった」と、以前、トランプ大統領はエルドアン大統領との共同記者会見で言いました。トランプ大統領はまた、今年、トルコを訪れると発言し、それは7月か?という質問には、日にちはまだ決まっていないと答えました。

「トルコとアメリカの戦略的協力関係は、さなざまな分野でさらに強化されるだろう」と、エルドアン大統領は、6月29日のトランプ大統領との会談後に言いました。「結局、両国は戦略的協力関係にあり、その関係はさまざまなな分野で促進されていく。今後もこの関係は同様につづいていくと信じる」


「米大統領はS-400に関して制裁は課さないと言った」エ大統領

「トランプ大統領が、ロシアのミサイル防衛システムの購入に関して、トルコに制裁を課すことはないだろう」と、エルドアン大統領は、6月29日、両首脳の会談後、言いました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は日本のG20サミットの記者会見で、トルコはS-400を購入することにしたが、アメリカからF-35ステルス・ジェット戦闘機が配送されることを期待していると言いました。大統領はまた、ロシアのシステムは7月前半に届くだろうと付言しました。

「われわれはトランプ大統領から個人的に、制裁はないだろうと聞いている」とエルドアン大統領は言いました。「わが国はアメリカと戦略的協力関係にある。戦略的パートナーとして、だれもトルコの主権者としての権利に干渉する権利はない。みながそれを知るべきだ」

「わが国は、これまでにアメリカに14億ドルを支払っている」とエルドアン大統領は言いました。「これまでにアメリカから4機のF35ジェット機がトルコに送られているが、わが国はまだ総計116機のジェット機を受け取るだろう」

カショギ氏殺害事件
エルドアン大統領はまた、国際社会に、惨殺されたサウジのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の加害者の告発を優先することを要請し、この問題を議題にしないことは容認できないと言いました。「カショギ氏殺害の犯人の告発は、国際社会の基本的な仕事だ」とエルドアン大統領はスピーチで言い、世界各国に、殺害されたジャーナリストの問題を世界的な議題にするよう要請しました。

カショギ氏は昨年10月2日、イスタンブルのサウジ領事館に入った後、サウジの実行グループによって殺害され、遺体はばらばらにされました。

難民危機
エルドアン大統領は各国首脳らに、シリア内戦が勃発し、トルコに何百万の難民の流入が始まった2011年以来、トルコが払ってきた“犠牲”について語りました。

「2011年以来、わが国は戦火を逃れてくる360万人のシリア人を含む400万人以上の難民に門戸を開いてきた」と、エルドアン大統領は言い、中東諸国のみが不法移民の責任を負わされていると訴えました。エルドアン大統領はまた、国連の計算によると、トルコは難民のために370億ドルを費やしているが、国連は20億ドルを分担したに過ぎないと言いました。

国連難民高等弁務官事務所はトルコにいる難民のために20億ドルを提供したにすぎません。人権について他国を教育しているつもりの西洋先進国は、シリア紛争の人道的問題がわかっていないと、エルドアン大統領は言いました。

エルドアン大統領はアメリカのドナルド・トランプ大統領、ロシアのウラジミル・プーチン大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、イギリスのテレサ・メイ首相、フランスのエマニュエル・マクロン首相、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、インドのナレンドラ・モディ首相、国連のアントニオ・グテーレス事務総長を含む多くの首脳と話し合いました。


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