対テロ作戦、初日は成功裏に終わった

１０月１１日　「トルコが北シリアで新たに始めた作戦は、空陸軍によって、夜を徹して行われ、成功裏に終わった」と、１０月１０日、トルコ国防省が発表しました。

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「“平和の泉作戦”は空軍陸軍によって、徹夜で行われた。予め決められたターゲットは占領できた。作戦はつづいている」と、国防省はツイッターで言っています。

トルコ軍、北シリアへ進出
国防省によると、「北シリアのＰＫＫ／ＹＰＧテロリストは学校や病院に隠れて、ロケット弾でトルコ市民の居住地を攻撃し、無辜の市民を傷つけています。ユーフラテスの東に“テロの回廊”をつくろうとしているＰＫＫ／ＰＹＤ－ＹＰＧのテロリストたちは、民間の建物や学校、病院に隠れて、市街地に迫撃砲やロケット弾攻撃を行なっている」と、ツイッターは付言しています。

作戦の目的は北シリアに安全地帯をつくること
「作戦の目的はテロリスト・グループを排除することによって、北シリアに安全地帯を設置することにある」と、１０月１０日、トルコ国会・外事委員会のヴォルカン・ボズクル委員長は言いました。「作戦はまた、この地域に適切な環境を確保することによって、わが国が長期にわたって受け入れているシリア人を帰国させるためでもある」

１０月９日、トルコは、テロリストを排除して、トルコ国境の安全を確保し、シリア難民を安全に帰国させるために、北シリアのユーフラテスの東で「平和の春」作戦を始めました。テロリスト・グループＰＫＫの支流であるＹＰＧ／ＰＹＤは、シリアの未来の最大の脅威となり、シリアの領土保全と単一国家制を危うくするだろうと、トルコ当局は言っています。

トルコはまた、ＩＳＩＬとの戦いを口実に、テロリストを支援することは受け入れがたいと力説してきました。シリアと９１１キロの国境線を共有するトルコは、長い間、ユーフラテスの東のテロリストの脅威に曝されてきました。

トルコは、ユーフラテス川の東からイラク国境までに、幅３０キロの安全地帯をつくり、２００万のシリア人を定住させる計画を立てていますが、ＰＫＫ，ＰＹＤ，ＹＰＧのようなテロリスト・グループが障害になっています。

２０１６年以来、トルコは、テロリスト・グループＩＳＩＬとＹＰＧをこの地域から追い払うために、シリアで２つの大きな作戦「ユーフラテスの盾作戦」と「オリーブの枝作戦」を行なってきました。

米土両軍のトップがシリアに関する協力を話し合った

アメリカ陸軍の共同参謀総長マーク・ミリー将軍とトルコ陸軍の参謀総長ヤシャル・ギュレル将軍が、両国の協力について話し合ったと、１０月１０日、アメリカ国防総省の報道官デデ・ハーフヒル大佐が、声明で言いました。

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アメリカ陸軍参謀総長マーク・ミリー将軍

「両将軍はシリアの治安状況と、アメリカとトルコの協力の重要性について話し合った」と報道官は言いました。声明はまた、両国はＮＡＴＯの重要なメンバーとして、長く強い、軍対軍の関係を享受してきたと言っています。

トランプ大統領は、１０月６日、トルコの「平和の泉作戦」の前に、米軍を撤退させると発表しました。トルコはテロリストを排除することによって、自国の国境の安全を確保し、シリア難民を安全に帰国させ、シリアの領土を守るために、作戦を開始しました。アメリカが支援するグループＳＤＦは、ＹＰＧの支配下にあり、シリア＝トルコ国境の大半を含むシリアの領土の２８％を支配していました。

トルコはＹＰＧを、不法テロ集団ＰＫＫのシリア支部と見ています。ＰＫＫはアメリカとＥＵによって、テロリスト組織と認定されています。

ＹＰＧ／ＰＫＫのロケット攻撃で、トルコ南東部の市民が負傷

シリアのテロリストＹＰＧ／ＰＫＫが発砲したロケット弾と迫撃砲弾が、トルコの国境の町にヒットし、少なくとも１６人の市民が負傷しました。

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シリアのＹＰＧ／ＰＫＫが占拠している地域から発砲されたロケット弾と迫撃砲弾が、トルコ南東部シャンルウルファ県のアクチャカレ、ビレジク、ジェイランプナルの町々と、マドリン県の町ヌサイビンにヒットしました。

シリアのラス・アルアインから発射された対空ミサイルが、ジェイランプナルの民家にヒットし、十代の子供２人が負傷しました。子供たちはジェイランプナル国立病院に運ばれました。ジェイランプナルでは他に４人の市民が負傷し、すぐに治療を受けました。ビレジクでは、子供１人、成人１人が負傷し、アクチャカレでは、３発の迫撃砲弾によって、３人が負傷しました。

これら国境の町々では、学校は休校になりました。県の職員が地元民に、国境線に近づかないよう警告しています。

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