トルコのトピックス

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ロックダウン以来、イスタンブルは空気がよくなった

2020年04月30日 | 国内
5月1日 イスタンブル市当局によると、コロナウイルス拡大を防ぐため、人々が家にこもっているので、空気の質は劇的に向上したということです。

 Hurriyet

「家にいよう」という呼びかけが始まってから、イスタンブルの大気汚染は30%減少しました。イスタンブル市は声明で、先週の4日間の外出禁止を含め、コロナウイルス拡大を防ぐ対策の結果として、街をゆく車の数が減少したと言いました。

イスタンブル市の環境技師バハル・トゥンジェルさんは、車の数の減少が大気に及ぼす影響を強調し、「粒子状物質の数値は、1立方メートルに40マイクログラム以下であるべきです」と言いました。「しかし、パンデミック前は、イスタンブル中、粒子状汚染物質は、1立方メートルに45~55マイクログラムありました」

ウイルス対策期間中、大気中の粒子状物質のレベルは50以下になったと、トゥンジェルさんは強調し、今週は1立方メートルに30マイクログラムまで下がったと付言しました。全国の空気質計測所と市当局の先週のデータは、大都市の大気汚染はロックダウン中の活動の減少によって、著しく減少したことを示しています。


ウイルス不安が人々の間に急速にひろがっている

コロナ・パンデミックに対する不安がトルコ社会に急速にひろがっていると、イスタンブルのウスキュダル大学が行った調査が示しています。同大学は全国81県で、オンラインでコロナ・パンデミックに関する調査を行い、6318人の回答を得ました。調査によると、男性より女性がコロナに対して恐怖、不安、不快感を感じ、ウイルスで命を落とすことを恐れています。

 Hurriyet

ニュースやソシアルメディアを見て不安を感じている人は、大都市では52%ですが、小都市や町では42%でした。回答者の過半数は恐怖や不安を抱えながら分別ある回答をしましたが、49.6%の回答者はコロナへの不安を語りました。40.9%の人が、社会と隔絶されていることの不安を訴えました。家族の未来に関する懸念を語った人は35.3%いました。

その他、人々は、十分な医療サービスが受けられないこと、防護用品の不足、経済的問題、教育の中断、好きなとき外出できないこと、家族の中での精神的立場、物理的安全が提供されないこと、失業等々の不安を体験していることがわかりました。

回答者の82%は、この状況下で、医療関係者への認識を新たにしたと言いました。また、回答者の58%は、コロナ・パンデミックの戦いで、トルコは他の先進国より成功していると思うと言いました。コロナに最も不安や恐怖を感じているのは東アナトリア地方の人々で、次がエーゲ海地方、パンデミックに対して最ものんきなのは黒海岸地方の人々でした。

「今後は、人類は孤独に慣れていかなければなりません」と心理学者のネヴザト・タルハン氏は言いました。「今後、2,3年は、私たちは孤独でいる宿命にあります。孤独でいるこの時期、みな、精神の健康法を考えるべきです」


不法移民8人がイスタンブルまで300キロ歩こうとした

ブルサの県警がパキスタンから来た不法移民8人を拘束しました。彼らはチャナッカレからイスタンブルまで歩いて行こうとしていました。

 Hurriyet

移民たちはチャナッカレからブルサまでの275キロを歩いたところで、拘束されました。彼らはチャナッカレからヨーロッパへ行こうと、トルコに不法入国していたのです。彼らは捕まり、コロナ対策として14日間隔離された後、解放されましたが、都市間の移動は規制されているため、イスタンブルへ行く交通手段はありません。

結局、彼らは歩いてイスタンブルに行くことにしました。彼らはまずバルケシルまで歩き、2日間滞在した後、ふたたび歩き始めましたが、不法移民として治安部隊に拘束され、県の移民事務所に送られました。もし捕まらなかったら、彼らはイスタンブルまで150キロを歩くつもりでした。

イスタンブルには多くの難民が住んでいます。大半はシリア人ですが、他国の人もいます。トルコは約500万人の難民を受け入れています。昨11月、スレイマン・ソイル内相は、トルコは過去3年間に、パキスタンからの不法移民14,000人を、彼らの国へ送り返していると言いました。


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ラマザンのモスクのライトニングも、今年は「家にいよう」

2020年04月30日 | 国内
4月30日 ラマザン中、モスクのミナレット(尖塔)とミナレットの間に掲げられる伝統的な照明は、通常は夕べの祈りのための言葉が描かれますが、コロナ・パンデミックの今年は「家にいよう」になりました。

 Hurriyet

モスクのミナレットにライトで祈りの言葉を掲げる伝統「マフヤ」は、何百年もつづいてきたトルコ独特のものです。ミナレットにライトで、大きな文字で描かれる言葉は、遠くからでも見え、昼間、断食をしている信者たちへの褒賞であり、激励でもあります。しかし、ラマザンの始まりがコロナ・パンデミックのピークだったトルコでは、今年はマフヤにも変化がありました。

マフヤのアートを守る、残り少ない専門家の1人カフラマン・ユルドゥスさんは、長いキャリアの中で初めてマスクをつけて、建立400年のイスタンブルのイエニ・モスクのミナレットにライトを掲げました。「ラマザン中は、ふつうなら宗教的な言葉を掲げるのですが、今年はコロナ・パンデミックで異変が起こりました」とカフラマンさんは言いながら、仲間とライティングの作業をしていました。

「マフヤには何百年間も、コーランから抜粋された美しい言葉が使われてきましたが、今年は初めて、健康を守る目的でマフヤを掲げました」と、モスク財団のブルハン・エルソイ総長は言いました。


「トルコはコロナ発生のピークにある」保健相


トルコはコロナ発生の頂点にあると、ファフレッティン・コジャ保健相が、4月29日、言いました。

 Hurriyet

「われわれはいま、ピーク期にあるが、感染の下降は見えている」と、保健相は記者会見で言い、「現在の対策をつづけなかったら、新たな波が来るリスクはある。しかし、対策をつづければ、そんなことは起こらない」と付言しました。政府は現在の対策を5月いっぱいつづけると、保健相は言いました。

「65歳以上の成人が、車を使わず、近距離内を、2,3時間、外出してよいことにするかどうかは、議題になり、討論したが、まだ決まっていない」と、彼は言いました。快復した人の数が感染者数の倍になりました。

トルコが採用している方法が、早期治療とともに、成功のカギになったと、保健相は言いました。「トルコは早く対策をとることと、3つの基本方針である予防・発見・早期治療を実践することによって、発生を抑制できました。

病院のベッド使用率は60%から30%に減ったと、コジャ保健相は言いました。「7428人の保健要員がウイルスに感染しました。これは全感染者の6.5%です」


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