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トルコの高齢者人口は増加している

2021年03月20日 | 国内
3月20日 トルコ統計局の3月18日の発表によると、トルコの高齢人口は、この5年間で22.5%増加しています。

 Hurriyet

65歳以上の人口は2015年には649万人でしたが、2020年には795万人まで増えたと、統計局は発表しました。総人口に対する高齢者人口の割合は、2015年には8.2%でしたが、2020年には9.5%になりました。高齢者人口の44.2%は男性で、55.8%は女性です。

就労年齢者100人に対する高齢者数からなる扶養比率は、2015年は12.2%でしたが、2020年には14.4%になりました。

2020年、高齢者の割合が最も多い県は、黒海地方のシノップ県で、19.8%です。次が北部カスタモヌー県で18.6%、次が黒海地方のアルトゥヴィン県で17.1%。高齢者率が最も低い県は南東部シュルナク県で、3.4%、次が南東部ハッカリ県で3.6%、次がシャンルウルファ県で4.0%。

2019年、トルコには100歳以上の人が5,780人いました。100歳以上の人が最も多い県のトップ3は、800人のイスタンブル県、267人のアンカラ県、262人のイズミル県でした。100歳以上の人が最も少ない3県は、5人の北部バイブルト県、6人の北部バルトゥン県、同じく6人の北東部アルダハン県。

トルコの65歳の人の残りの平均寿命は、男性は16.3年、女性は19.6年。換言すると、女性の平均寿命は男性より3.3年長いということです。

トルコには独り暮らしの高齢者が147万人います。統計局によると、独り暮らしの高齢者の75.3%は女性で、男性は24.7%。生活満足度調査によると、いま幸せだと答えた18歳以上の成人の割合は52.4%、65歳以上の人では65%でした。高齢者の総合的な幸福レベルを性別で調査すると、男性の56.1%、女性の59.0%が幸せだと答えています。

統計局の発表によると、就業している高齢者の64.7%が農業で、サービス業が28.1%、産業部門が5.3%、建設部門が1.9%です。65歳~74歳でインタネットを使用している人の割合は、2015年には5.6%でしたが、2020年には27.1%まで増加しました。


樹齢600年の古木を住民たちが大切にケアしている


南東部ガジアンテプ県にある、トルコ最大のピスタチオ育成センターで、樹齢600~700年と思われる1本のピスタチオの木を、近所の住民たちが保護し、ケアしています。

 Hurriyet

樹齢600年の木は幹の周囲約5メートル、高さは約7メートル、シェヒトカミル地区バーバシュに住むフェルハト・デミルさんの土地に生えています。

住民たちはこの木をみなの共通の資産と見ています。地域の農林部長ハカン・マラクオールさんはアナドル通信に、「この木は今も毎年、200キロのピスタチオを算出しています」と語りました。

木が雷でダメージを受けたため、村人たちはこの木を登録しようとしていると、彼は言いました。村長のヴェイセル・サヒン・カドゥさんは、老若を問わず、みながここへ来て、木の手入れをしていると言い、「私たちはこの木を生かしつづけようと努めていますす。この木の歴史は、私たちの村ができた日だと言われています。この界隈のみながこの木を守り、木が傷むことのないように努力しているのです」

ピスタチオの木を「歴史モニュメント」として守っているデミルさんは、この木はここに住むすべての人のものだと言いました。


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ドイツがワクチンを 開発したトルコ系科学者夫妻に勲章を授与

2021年03月20日 | 国際
3月19日 ドイツの大統領が、金曜、世界初の有効な対コロナワクチンを開発したトルコ系科学者ウーウル・シャヒン氏とオズレム・テュレジ氏夫妻に、ドイツ最高の勲章を授与しました。

 Hurriyet

フランク=ヴァルター・シュタインマイアー大統領は、ベルビュー宮殿で行われた授与式で、シャヒン氏とテュレジ氏にメリット勲章を贈りました。

「わが国民を代表して、私はお2人のすばらしい科学的業績に感謝したいと思います。お2人のさらなる研究計画が、お2人と私たちすべてのために画期的な成功をもたらすことを願っています」と、大統領は授与式で言いました。

シュタインマイアー大統領は、シャヒン氏と夫人のテュレジ氏は、mRNA技術の分野での先駆的な業績と、コロナワクチンの開発で、パンデミックを食い止めるのに決定的な貢献をしたと力説しました。

「お2人の素晴らしい発見は人間の生命を救っています。この発見は生命の必要性を確保し、私たちの社会的、経済的、文化的生存を確実にしています。ワクチン接種をした人々とともに、私たちは正常化へ、私たちが求める生活へ、小さな一歩を踏み出すことができます」

夫妻に授与された大十字星メリット勲章は、国家に大きな貢献をした個人に与えられる最も権威ある勲章のひとつです。シャヒン氏とテュレジ氏は2人とも、1960年代にトルコからドイツへ来た移民の子供です。2人は大学で医学を学んだ後、ガンの免疫性、分子生物学、mRNAワクチン技術の分野で、優れた研究をしてきました。

2人が2008年に設立した製薬会社バイオンテク社は、アメリカのパートナー、ファイザー社と共同で、世界初の有効なコロナワクチンの開発をなしとげました。


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