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副首相がクルド・プロセスに関して再びエルドアン大統領を批判した

2015年03月23日 | 国内
3月23日 ビュレント・アルンチ副首相が、政府主導のクルド平和プロセスに対するエルドアン首相の最近の介入をふたたび批判し、政府は大統領を愛しているが、この国には政府があることを忘れてはならないと言いました。

 Hurriyet
初めて大統領批判をしたビュレント・アルンチ副首相



「われわれは大統領を愛しています。彼の力も知っていますが、この国には政府があることを、どうぞ忘れないでいただきたい」と、3月22日、アルンチ副首相は言いました。「総選挙を前にして、国家は強い政府を望んでいます」

「われわれは野党を利するような行動をするべきではありません。だれもこれに異議を唱える権利はありません。政府は国会と国家に責任を持っています。この国を統治するのが政府なら、政府は強い力を持って決定し運営するべきです」とアルンチ副首相は言いました。

大統領を批判する政府の初めての発言
アルンチ副首相がエルドアン大統領を批判したのは、今回が2度目です。政府とPKKに近い人民民主党(HDP)が話合いに達したにもかかわらず、エルドアン大統領は3月20日、平和プロセスの一環としての監視委員会の結成を認めないと言いました。平和プロセスは順調に進んでいきそうだったのに、大統領は新聞でニュースを知り、この展開に反対を表明したのです。

アルンチ副首相は21日、エルドアンの発言は感情的で個人的だと言いました。「“私は好まない”とか“私は認めない”という彼の発言は、感情的な言い方です。この問題の責任は政府にあり、私たちは彼の発言を個人的な意見と見なすことができます」とアルンチ副首相は21日、記者団に語りました。

アルンチ副大統領のこの発言は、大統領に反対する最初の公式な批判となり、エルドアン大統領とダウトオール首相の意見の相違を示すものとなりました。PKKの指導者オジャランが「できるだけ早く議会を開き、武器放棄の討議をするよう」組織に呼びかけた、まさにその日、アルンチ副大統領はこの発言をしました。

「国を運営するのは政府です」
アルンチ副首相はオジャランの声明に満足の意を表明しましたが、もし大統領の発言が1日早かったら、オジャランはこの声明を出したかどうかわからないと、副首相は言いました。「平和プロセスは順調に進んでいます。ロードマップもできています。国を運営するのは政府であり、責任は政府にあります」とアルンチ副首相は力説し、「この状況を知らされていなかった」というエルドアン大統領の主張を斥けました。

「大統領がこの状況とわれわれの対処を知らなかったとは思えません。彼はなんでもよく知っています。この問題は国家治安委員会の会議や、首相が毎週開く会議で討議されています」

・・・エルドアン大統領に対して、「なんにでも口出すな。あなたは感情的発言をする。国家を運営するのは政府であって大統領ではない」と、政府高官がはっきり大統領を批判したのは、これが初めてです。エルちゃん、びっくりしたでしょうね。


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