朝になって、鉢植えの陰からまた、ヨタヨタした状態で飛び出してきた。そっと捕まえて”ヒトリシズカ”の葉に止まらせた。トンボと思ってみていたが何か違う!良く見ると触角が角のように目立っている。トンボの図鑑を調べてみるが、該当する種類が見当たらない。特徴的な触覚から”ツノトンボ”というのを見つけた。なんとトンボではなくカゲロウの仲間だ。しかし、”ツノトンボ”の触覚はかなり長く違う種類のようだ。今度はカゲロウの仲間を探してみた。あったあった!”ウスバカゲロウ”だ!ウスバカゲロウの幼虫は”アリジゴク”で神社やお寺の境内の乾いた地面にすり鉢状の巣を作りその中に滑り落ちてきたアリなどを捕まえて餌にする事で知っている方も多いと思う。
近くずくと飛び上がったと思いきや、地面に降りてあたりを歩き回り始めた。タッパウエアーを持ってきて、歩き回る蜂にそっとかぶせた。上手いこと中に入った。狭い容器の中で羽音をたてて動き回る。少し落ち着くのを待ってからそっと容器をはずすと、いきなり飛ぶことなく容器の蓋に止まってじっとしている。3cmぐらいかそれよりやや大きい。腹の部分に濃い目のオレンジ色した帯模様が特徴的だ。
水面に浮かぶ水草の枯れた葉。そこに小さなトンボが飛んできた。イトトンボの仲間だ。体の一部が朱色で、普段良く見る青色のイトトンボの仲間とは明らかに違う。色々調べてみると、何種類かの朱色を帯びたイトトンボが居るらしい。そのうちのアジアイトトンボ?ではないかと思われる。