卵を抱えた♀の個体。
間もなく、産卵期に入る。
他にもいないかと、近くを探してみる。
可愛らしい、幼体が見つかった。
変態上陸したばかりの個体だ。
山の湿地にやって来た。
紅葉を期待してきたが、遅れているようだ。
水辺を歩いていると、こんもり枯葉の堆積したところがあった。
そっと、枯葉を捲っていくと・・・居た居た!
”アベサンショウウオ”の、♀の成体が出てきた。
逃げられないように、そっと掬い上げる。
褐色の斑模様に、指には小さな黒爪。
”ヒダサンショウウオ”の幼生だ!
林道を歩いていたら、小さな渓流があった。
何かいないかと、水の中を覗き込むと、サンショウウオの赤ちゃんが見えた。
特徴から、”ニホンヒキガエル”のようだ。
他のカエルのように、ピョンピョン逃げる様子はない。
ノソッノソッと、ゆっくりした動きで、遠ざかろうとしている。
湿地を後にして、山道を歩いていると、大きなカエルを見つけた。
ヒキガエルだ!
サンショウウオだ!
”アベサンショウウオ”の、成体だ!
まだ産卵期には、少し時間がある。
早くも、集まり始めたのだろうか?
湿地の斜面に、落ち葉がこんもりと積もっていた。
落ち葉をそっとどけて見ると、湧き水が出ていた。
中から、何かが出てきた。
アカガエルの仲間だ。
ピョンピョン逃げるのを、追いかけて捕まえた。
”ヤマアカガエル”だ!
放してやると、あっという間に、逃げて行った。
シュレーゲルアオガエルを見ていると、少し離れたところで何かが動いた。
様子を見るために近づくと、別のカエルが現れた。
距離を置いて、近付く。
”シュレーゲルアオガエル”だ!
薄暗い森の中で、鮮やかな黄緑色が良く目立つ。
森の中の湿地を歩いていると、黄緑色のカエルが飛び出してきた。
近付こうとすると、ピョンピョン飛んで、逃げていく。
”ニホンアマガエル”だ!
体の色や、模様が保護色になっている。
反対側に回ってみると、キョトンとした表情をしていた。
プランターの水やりをしていたら、ブドウの葉に、何かついているのを見つけた。
近づいて見ると、カエルがいた。
葉に、同化するように、張り付いていた。
大きさは、5cmほど。
鰓やひれの部分が消失し、変態を終えたばかりの個体だ。
山の中で暮らす為、上陸直前のようだ。