「私」の体には糸や布が巻き付きます。どちらかと言えば、太っちょさんに巻き付かれますね。
見た目は変わらないのですが、こっそりと、広くなったり狭くなったり…あなたの思いのままになれるんです。
タテ糸のトンネルの間をスルリと滑り抜けます。
昨年、さをりの森で生まれたばかりなのでご存じない方もいらっしゃるでしょうか、「私」は裂き織りシャトルです
そして私は、スタッフ吉野です
ある日。スタッフちょうさが整経(タテ糸を作る)をしていました。でも、何かがいつもと違う…?
ふ、太いっこれは何でしょう?
これはハンカチの製造工程で出た切れ端なんですって。太さは約2cm。それをいただいた研三さん、これをタテ糸にしようとひらめきました
見てください、このわっさ~~~とした、ボリュームたっぷりのタテ糸。
それを筬と綜絖に通します。太い裂き布でも、綜絖に通っちゃうんですね。圧巻というにふさわしい光景です。
織る時には、裂き織りシャトルを使います。織り幅に合わせて、紐を巻きつける幅を合わせられるので織りやすいんですよ今回は最大幅にセットしています。
織りあがったのがこちらボリュームたっぷりの、厚みがあるマットになりました。
マットと呼ぶならば、寝心地を試してみないといけませんっ遊んでいるように見えますが、社命に従っての検証ですからあしからず
感想?えぇ、ふんわりとした寝心地いいマットでございました
こんなふうに、遊び心とひらめきがちりばめられたさをりの森。みなさまも何かひらめいたらスタッフに教えてくださいね。