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大王の夢~王たちの戦争~ 第55話 黄山伐

2018-03-13 14:00:00 | 大王の夢~王たちの戦争~ あらすじ

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 第55話 黄山伐 

 

黄山ヶ原において ケベク率いる5千の兵と 新羅(シルラ)軍が対峙する

すでに民心を失っているウィジャ王だが ケベクが士気を高めていく

新羅(シルラ)軍は 黄山ヶ原に陣を置き 泗沘(サビ)城を狙っている

敵に戦列を整える隙を与えず すぐにも進撃しようというフムスン

しかし キム・ユシンは慎重であった

 

『叔父上 何をためらうのです? こちらは10倍もの兵力なのですよ』

『ケベクを甘く見てはいけない 妻子を斬り捨ててまで挑んでくるのだ』

 

ユシンの慎重さに苛立つボムミン

合流の期日を守れなければ 唐の蘇定方に軍事権を奪われてしまう!

将帥の焦りは禁物だと 甥を諫めるユシン

 

これまでのボムミンであれば 伯父の言葉に素直に従っただろう

しかし 将帥の優柔不断さこそが 勝利の機会を逃がすと反論する

他の将軍らも太子ボムミンに賛同し ユシンは ボムミンの意見を尊重した

 

戦いの火蓋が斬られると 間もなくケベクは 全軍に撤退を命ずる

この機を逃がしてなるものかと 追撃を命ずるボムミン!

その直後!

新羅(シルラ)軍は 外門から内門に誘導され 皆殺しに遭う!!!

多くの兵が絶命していく中 全滅を免れるためには 見捨てて逃げるしかない

 

これによりボムミンは 5百の鉄騎兵と1千の歩兵を失う

一同が賛同したとはいえ 未熟な将帥の焦りが招いた結果である

将帥として また太子として学ぶには あまりに大きい犠牲であった

しかしこの教訓を生かしてこそ 犠牲となった命に報いることが出来る

ユシンは 落胆する甥に 後の世の多くの民を救う礎とするよう諭す

 

百済(ペクチェ)では

 

ウィジャ王の次男プヨ・テが 先勝の宴に酔いしれている

しかしケベクは まだ勝利が決定した訳ではないと苦言した

 

キム・ユシンは あらためて黄山ヶ原という地を検証する

黄山ヶ原は 四方を山に囲まれており狙われやすい

しかも 泗沘(サビ)城へ向かう先に 百済(ペクチェ)軍が布陣している

少数精鋭で山中に潜み 多くの敵兵を討つことが出来る

数のうえでは敵わない場合の 兵法に則たケベクの策であった

 

さらにケベクは 布陣した場所とは逆方向から夜襲をかける…!

しかし攻撃はすぐに終わり あっけなく撤退していく

つまり どの方向からも狙えるのだと 挑発してきたのである!!!

 

陣営に戻ったケベクは 圧倒的に優勢でありながら厳しい表情を崩さない

そんな陣営で またしてもプヨ・テ王子が宴を開いている

宴の席には妓女が呼ばれ 戦場とは思えない状況である

 

優勢とはいえ 楽に勝って陣営に戻ったわけではない

ケベクとて 何度も危機を潜り抜け やっとのことで帰還出来たのだ

奸臣に煽てられ 浮かれ気分の王子を 敗け戦にするつもりかと一喝する!

 

『百済(ペクチェ)は 何度も新羅(シルラ)軍に勝利している

なのに今 なぜ国運さえ危ういのかご存知ないのですか!

勝つ前から浮かれて 油断しているからだと なぜ分からぬのですか!!!』

 

王子としての誇りを傷つけられたプヨ・テが ケベクに剣を突き付ける!

しかしケベクは その剣を振り払い 王子の喉元に大剣を突き出した!!!

身分こそ低いケベクだが この戦はウィジャ王に一任されている

たとえ王子とて 軍紀を乱せば斬る!!!と言い放つ!

 

一方 高句麗(コグリョ)では

 

唐 第3代皇帝 高宗(コジョン)より送られた親書に

莫離支(マンニジ)ヨン・ゲソムンが 大いに激怒していた

もし百済(ペクチェ)に味方すれば 遼東に攻め入るという脅しである

 

※莫離支(マンニジ):高句麗(コグリョ)の政策を総括する最高官職

 

ゲソムンは 脅しに屈せず援軍を送るべきだと主張するが

泗沘(サビ)城の陥落は時間の問題であり もし間に合わなければ

援軍を送ったという事実だけが残ってしまう

そんな宝蔵(ポジャン)王の危惧など無視し 出征せねば!というゲソムン

 

百済(ペクチェ)と共に羅唐軍を蹴散らし 新羅(シルラ)を討つ!

三韓の地を 唐に売ろうとしたキム・チュンチュを許すまじと!!!

 

そんな中 新羅(シルラ)で 自軍の武運を按じていたチュンチュが病に倒れる

 

ウィジャ王は 戦場で劣勢の新羅(シルラ)軍が 王の病で士気が下がり

今こそ完全勝利へ向かう時だと息巻く…!

すると 太子プヨ・ヒョが進み出て 新羅(シルラ)の太子のように

自ら加林(カリム)城へ出陣し 唐軍を撃退したいと言い出す

 

新羅(シルラ)軍敗戦の知らせは 船上の蘇定方のもとにも届いていた

果たして約束の期日に 合流できるのかどうか…

キム・ユシンの名声も噂だけだったのかと 高笑いする蘇定方であった

 

さらに蘇定方は 予定の船着き場には向かわず

別の場所から 陸路で泗沘(サビ)城へ進軍すると言い出す…!

傍若無人で身勝手な蘇定方を 誰ひとり説得できる者はいなかった

 

上陸した唐軍を迎え撃つのは プヨ・ユン率いる軍であるが

そこへ 太子プヨ・ヒョが合流し 兄の策をことごとく否定する…!

もはや太子を廃された兄の意見など 聞く気もないプヨ・ヒョであった

 

唐軍が上陸した地は砂州であるため 騎馬では苦戦する

一刻も早く進軍し 足並みが揃わない唐軍に奇襲をかけたいところだが

プヨ・ヒョは 慌てるまでもないと言い まずは宴で士気を高めると…!

 

太子プヨ・ヒョに 戦で勝とうという意識はない

戦は既に勝っているも同然 ただ先鋒に立ち 功績を我がものにしたいのだ

 

同じ時 唐軍は

 

砂州のぬかるみに苦労し やはり船で行く方が… と進言する側近たち

しかし 一度決めたからには撤回せぬ!と 意地を見せる蘇定方であった

 

宴を楽しんだ後 余裕で砂州を目指すプヨ・ヒョ

プヨ・ユンは 砂州の辺りの静けさが気にかかる

するとその時…!!!

葦原の向こうから 唐軍が姿を現したのであった!

 

蘇定方は 砂州に群生する葦に目をつけた

それを兵士たちに刈らせ 近隣農民を捕え ムシロを編ませたのである

なぜ農民たちが ムシロ編みに協力したか…?

それは 命が惜しかったからというだけではない

それほどまでに 民心は ウィジャ王から離れていたに他ならない

 

なぜ葦原に火を放たなかったのか…!

勝てる戦を むざむざ負けた太子に激怒するケベク

黄山ヶ原で新羅(シルラ)軍を見張るプヨ・テは 兄弟の失敗をあざ笑い

これで太子の座は自分のものかもしれない とほくそ笑む

次男プヨ・テ 三男プヨ・ヒョには それぞれに奸臣が群がり

次期王座への欲を剥き出しに 栄華を欲していた

 

新羅(シルラ)軍の陣営では

 

唐軍が 先に泗沘(サビ)城へ到着するのでは? と焦る太子ボムミン

しかし 四方から見張られている状況では 黄山ヶ原を突破できない

キム・ユシンは 今こそ焦らず 好機を待つのだという

 

そして 百済(ペクチェ)の将軍ケベクに 会見を求めるユシン…!

 

たとえ敵と味方になって戦おうと 互いへの信頼は失っていない

いつものように囲碁を打ち 語り合う2人

 

すでに 百済(ペクチェ)の滅亡は目に見えている

しかしケベクは 黄山ヶ原で新羅(シルラ)軍を壊滅させ

すぐさま泗沘(サビ)城へ引き返し 唐軍を討つと豪語する

自分が妻子を斬ったのは 死を覚悟してのことではなく必ず勝つためだと!

 

ユシンもまた 黄山ヶ原を突破し 泗沘(サビ)城を陥落させると言い放つ

囲碁の勝負はユシンの負けとなったが 互いに勝利を宣言して別れる

 

別れ際

 

ケベクは 高句麗(コグリョ)の援軍を待っているのではなく

百済(ペクチェ)辺境を守る兵が 駆けつけるのを待っているのだという

 

『もし貴公が私を倒せねば 百済(ペクチェ)軍が一丸となり

徐羅伐(ソラボル)へ向かい 月城(ウォルソン)に討ち入る…!

そして 三韓に唐軍を介入させた新羅(シルラ)王を討つ!』

 

陣営に戻るキム・ユシンを狙う者がいた

ウィジャ王の次男プヨ・テである

狙いを定めたその矢は 確実にユシンの胸を貫いた…!!!

 

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