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大王の夢~王たちの戦争~ 第56話 竜虎相搏つ

2018-03-21 07:00:00 | 大王の夢~王たちの戦争~ あらすじ

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 第56話 竜虎相搏つ 

 

キム・ユシンが重体との報告を受け 自ら出陣すると言い出す武烈王!

それでは 徐羅伐(ソラボル)が高句麗(コグリョ)に狙われてしまうと

側近らがどんなに説得しようとも 武烈王の意思は固かった…!

 

※徐羅伐(ソラボル):新羅(シルラ)の首都 現在の慶州(キョンジュ)

 

あんなにも思慮深かった方が… と嘆く文明王妃

武烈王は ただユシンの重体を嘆いて言っているのではない

これにより 新羅(シルラ)軍が遅れを取れば 唐軍の単独行動となる

もし 唐軍だけで泗沘(サビ)城を陥落させた場合

羅唐同盟は無視され いずれその矛先は新羅(シルラ)に向けられるだろう

足並みを揃えてこそ 同盟が効果的に作用するのだ

 

すると チソ王女が進み出て 涙ながらに武烈王の前にひざまずく

大将軍は必ずや回復し 任務を遂行するはずと…

どうか夫を信じ 待っていてほしいと懇願するのであった…!

 

黄山ヶ原 新羅(シルラ)軍の陣営では

 

キム・ユシンの矢傷は 奇跡的に急所を反れ 一命を取り留めていた

側近らは 会談の帰途を狙ったケベクを 卑怯者だと責め立てる

しかしユシンだけは ケベクの仕業ではないと確信していた

正々堂々と戦うことを信条とするケベクであれば 尚更のことである

むしろ 上命下服の軍律が乱れているということが露呈した

すでに民心は離れ 軍律も… となれば

百済(ペクチェ)は それほどまでに壊滅的状況と言える

 

百済(ペクチェ)軍の陣営では

 

軍令を守らず勝手な行動を取ったとして ケベクがプヨ・テを叱りつける

敵の大将軍を射止めたのに なぜ責められるのかといきり立つプヨ・テ!

その浅はかな考えを さらに一喝するケベク!

 

数のうえでは 圧倒的に不利な百済(ペクチェ)軍なのだ

敵将がもし 卑怯な矢に討たれ死んだとなれば

新羅(シルラ)軍は怒り狂い 総攻撃を仕掛けて来るだろう

となれば もはや苦肉の策で足止めしているだけでは敵わないのだ

ケベクの言葉に 次第に蒼ざめていくプヨ・テだった

 

新羅(シルラ)軍の陣営に ファシが 傷薬を届ける

卑怯にも奇襲しておきながら…! と激怒する太子ボムミンだが

ユシンは ケベクより送られた薬を 有難く受け取る

 

敵による傷を 敵に送られた薬で治す… 何とも皮肉なことだが

互いの力を認め合い 正々堂々と戦おうとする2人であればこそであった

 

蘇定方は 白江の岸辺に上陸すると 高宗の詔書を朗読したという

これはまさに 百済(ペクチェ)への宣戦布告と言える

百済(ペクチェ)を討とうとしているのは あくまでも唐軍であり

新羅(シルラ)軍は ただの援軍に過ぎないという表明である

 

黄山ヶ原を突破するためにも 蘇定方に対し援軍を請おうと

太子ボムミンが駆けつけ 偶然にも この朗読を目の当たりにし激怒する…!

唐軍は あくまでも新羅(シルラ)軍のための援軍であると抗議し

同盟の意味をはき違えているとして 蘇定方を弾劾した

 

弟インムン率いる兵を 黄山ヶ原に連れて行くというボムミン!

しかし蘇定方は それこそ皇命に背く行為だとし

皇帝より副総官に任ぜられているインムンを 処刑すると言い放つ!!!

 

副総官インムンは 何とか兄ボムミンをなだめようとする

いかにボムミンが怒り狂おうとも この場は蘇定方が正しいのだと…!

 

合流の期日を延期するか 援軍を出してほしいと請うつもりが

ボムミンは 蘇定方を激怒させ 頑なにさせただけとなってしまった

 

一連の情報を得た武烈王は 憂慮していたことが現実になったという

同盟を結んだ時点で すでにこうなることは予測していたと…

小国が 大国に頼って大業を成そうとする時

いつの間にか主役が入れ代わり 国ごと奪われてしまう危険がある

しかし必ずや 名将キム・ユシンが 百済(ペクチェ)を討つと信じ

今はただ 待つのみの武烈王であった

 

このまま三韓が争う歴史を繰り返している限り

いつかは唐に侵略され 植民地化し 民は奴隷にされてしまうだろう

だからこそ三韓一統の大業は 必ずや成し遂げねばならないのだ

 

※三韓:新羅(シルラ) 高句麗(コグリョ) 百済(ペクチェ)のこと

 

そこへ 高句麗(コグリョ)から 1万の軍勢が出征したと報告される

武烈王は 国境の部隊に 決して高句麗(コグリョ)軍を近づけるなと命じた

キム・ユシンが任務を遂行するまで 是が非でも阻止せよと!!!

 

新羅(シルラ)国内には 疫病が流行り 負傷兵も多く担ぎ込まれている

それらの民や兵士の世話は 文明王妃と婦女子が一手に引き受けていた

病室を見舞う父王に チソ王女は 陣営の兵士の看護に行きたいと願い出る

しかし武烈王は 前線に婦女子を行かせるわけにはいかないという

チソの姿を見れば 兵士たちが妻子を思い出し命を惜しむだろう

故郷に残した妻子を思い浮かべては 士気が下がってしまうと…!

 

それでもチソは 将軍ケベクが妻子を斬り 出征した話を持ち出し

自分もまた 必ず兵士たちの士気を高める役目を果たすと食い下がる…!

 

百済(ペクチェ)では

 

高句麗(コグリョ)の莫離支(マンニジ)より 親書が届く

必ず唐軍を撃退するゆえ 泗沘(サビ)城に援軍が到着する10日後までは

何としてでも持ちこたえるように と…

 

※莫離支(マンニジ):高句麗(コグリョ)の政策を総括する最高官職

 

これを受け ウィジャ王は 加林(カリム)城を死守し

唐軍を 決して泗沘(サビ)城に近づけてはならぬとの王命を下す

 

しかし… 加林(カリム)城は すでに唐軍に敗れていた

すべては唐軍に協力し 萱でムシロを編んだ民のせいだと…!

太子プヨ・ヒョの怒りは 敵に協力した民に向けられた!

 

民を守るための戦であることを 心の片隅にも意識しないプヨ・ヒョは

裏切った民を ひとり残らず斬り殺すと息巻く…!!!

その剣を止めたのは 長子プヨ・ユンであった

そもそも民を避難させ ムシロを焼かなかったのは自分たちの罪であると!

 

『なぜ自分の落ち度を民に着せるのだ!』

『何! 民心を得て太子の座を奪おうというのか!!!』

 

敵前で兄弟喧嘩を始める王子たちに 奸臣たちも戒めの苦言を呈す

しかしプヨ・ヒョは 民を 唐軍の間者と称し惨殺してしまう!!!

 

これにより 民心は 完全に百済(ペクチェ)王室から離れた

蘇定方は 加林(カリム)城を射程圏内に置き この状況を利用しようとする

 

黄山ヶ原では

 

一刻も早く黄山ヶ原を突破し 期日までに唐軍と合流しなければ

羅唐同盟は事実上破棄され 三韓は唐に奪われてしまう

しかし 百済(ペクチェ)軍に包囲された状況を どう打破するのか…!

 

そこへ チソ王女が到着したとの報告が入る

なぜこんな場所へ現れ 士気を下げようとするのか! ユシンは激怒する

チソ王女は 懐から血染めの布を取り出し 静かに差し出した

 

それは 将帥の妻たちが戦勝を祈る血書であった…!

 

たとえ武器を持ち戦えずとも 婦女子たちもまた戦勝を一心に祈っている

ただただその思いを伝えるためだけに来たのだと…

 

羅唐軍の陣営では

 

蘇定方が 突然に加林(カリム)城攻撃を中止すると宣言し

先鋒将を命じられていたキム・インムンが猛抗議する!!!

しかし 期日までに泗沘(サビ)城へ到着するには もう時間がないという

このまま加林(カリム)城を無視し 泗沘(サビ)城に向かうしかないと!

 

これを知ったキム・ユシンは せめて兵糧だけでも陣営に届け

蘇定方に 新羅(シルラ)軍の思いだけでも伝えようと言い出す

百済(ペクチェ)軍を油断させるため 大宴会を開いて大騒ぎし

その隙に 兵糧を運ぶ少数の兵が陣営を出発した…!

 

百済(ペクチェ)陣営では

 

プヨ・テ王子が こっちも負けずに宴会を開こうと言うが…

堅物のキム・ユシンが 士気を高めるために このようなことはしないと

何か策を練っているのだというケベク!

ユシンという人物を知り尽くしているからこそ 見抜けることであった

 

そこへ 偵察に出ていたファシが戻り

兵糧を乗せた荷車が300台減っていたと報告する…!

 

三韓の民が苦労して実らせた米を 一粒たりとも唐軍には食わせぬ!

ケベクは 直ちに兵糧を運ぶ一団を追い すべて奪ってしまう!

 

大事な兵糧を奪われた左将軍キム・プミルは 責任を痛感し自害しようとする

すると息子クァンチャンが進み出て 自分が代わりに自害すると言い出した

キム・ユシンは 父子の衷情を称えつつ 任務は失敗していないという

 

一体どういうことなのか… 戸惑う父子に 太子ボムミンが説明する

 

運んだ兵糧はすべて偽物であり これはケベクを誘い込む作戦であった

あからさまに兵糧を運ぶところを見せつけ ケベクを陣営から引き離し

その隙を突き 敵陣営に間者を送り込むことが真の目的だったのだ

 

ケベクは すぐに陣営内の捜索に当たっている

兵糧が偽物だと分かった瞬間に ユシンの策の全てを見破ったのだ

まさにこれは ユシンとケベクの 知略と知略の勝負であった!!!

 

新羅(シルラ)軍の陣営に潜り込んだ間者は サンヨン公に接触する

このサンヨンという官僚は 新羅(シルラ)と内通し私腹を肥やしてきた

百済(ペクチェ)が滅亡するとなれば 寝返るのは必至であると睨み

百済(ペクチェ)軍を内部から切り崩すために 取り込もうというのである

 

これらはすべて 太子ボムミンが練った策であるが

敵将の内応がなくても キム・ユシンは 総攻撃でケベクを討つと宣言する

ケベクを討って 堂々と黄山ヶ原を突破してこそ 真の勝利であると…!!!

 

西暦660年7月9日の夜が明ける

 

愛する妻子を斬り殺し 戦勝を誓う将軍ケベク!

三韓一統の大業を成すべく 百済(ペクチェ)軍に挑むキム・ユシン!

いよいよ 両者が決戦の時を迎えるのであった…!!!

 

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