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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第29話 毒には毒を

2018-01-15 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第29話 毒には毒を 

 

薬湯を飲み干し ニヤリと笑う才人キ・ヤン

最後に 器の底に残るナツメを口に入れ… 指先を舐めた

そして次の瞬間…! 苦しみだし倒れてしまう!!!

 

『毒です! この薬湯には毒が…!!!』

 

駆け寄った宦官ブルファが 銀の匙を口の中に入れ

黒くなった匙を掲げて叫んだ…!

そして ヤンを背負い その場から搬送する

 

居合わせた皇太后は チャン・スニョンを調査の責任者にすると言い

タナシルリは ヨン尚宮も責任者に!と言い出す

先日の調査では 薬湯に問題ないことが証明されているのだ

ヤンが倒れて驚きはしたものの 至って冷静に振る舞っている

 

自分に疑いがかかるとは 夢にも思っていないタナシルリだった

おそらく キ・ヤンだけが皇帝に寵愛されていることを嫉み

側室の誰かが毒を盛ったに違いないと…!

先日も オ・ソルファを狙ったのではなく キ・ヤンを狙ったのだとすれば…

この機会に 側室らを追放することが出来るかもしれないとほくそ笑む

 

報告を受けたタファンは すぐにもヤンのもとへ行こうとする

しかし 侍従コルタが 今は行くべきでないと必死に止める!

そこへトクマンが駆けつけ 皇太后からの伝言を耳打ちする

あまりにヒソヒソ声で コルタにも内容は聞き取れなかった

 

才人キ・ヤンは 今回の計画を 事前に皇太后に告げていた

 

「そなたの目的は? なぜ命懸けでそこまでするのだ

もしやそなた… 皇后の座を狙っているのか!!!」

 

「すべては… パク・オジン様のためです」

 

ヤンの口から オジンの名が出て 皇太后はハッとした

雑用係としてオジンに仕えていたヤンが 敵を討とうとしている

そう信じた皇太后は ヤンの策に乗ることに…

それは 再び後宮を我がものにしたいという 皇太后の野望と合致していた

 

医官の診察により ヤンの口の中から“ナツメ”の欠片が見つかる

いずれにしても ヤンは瀕死の状態であった

この毒に負け命を失えば 復讐そのものが露と消える…!

 

眠ったままのヤンのもとへ ようやく駆け付けたタファン

コルタが人払いし ペガンとタルタル そしてブルファが退室する

 

(自ら毒を飲まねばならぬほど そなたの戦いは切実なのか…

そうとも知らず… まったく愚かだった私を どうか許してくれ…!)

 

先日と同じように 調査官が薬湯を調べる

薬湯そのものに毒は検出されず ホッとして笑みを浮かべるタナシルリ

しかし… ヤンの口から採取したナツメの欠片に毒が…!!!

 

『毒は 薬湯ではなく ナツメの中に!!!』

 

確かに薬湯は用意させたが ナツメを入れたのは医官の指示だと

怯えながら報告するヨン尚宮

 

ここでもタナシルリは ナツメの出所を自ら調査すると言い

皇太后は 是非そうなさいませと答える

側室の居所と女官部屋 そして宦官の部屋に至るまで

後宮の隅々を調べよと命じていく…!

 

遼陽では

 

就寝中のワン・ユに襲いかかったヨンビスが 逆に抑え込まれていた!

覆面を剥ぎ取られ ワン・ユに正体を知られてしまう

 

『メバクの手下だったとは… 見損なったぞ! 部族再興の夢はどうした!』

 

気配に気づき パン・シヌが駆けつける

ワン・ユは ヨンビスを役所に引き出せと命じた

おそらく 暗殺に失敗したヨンビスは殺されるだろう

今のヨンビスにとっては 役所こそが最も安全な場所だと…!

 

一夜明け

 

ヨンビスと ワン・ユの一行が突然に姿を消した

それを察知したフクスは すぐに追っ手を差し向ける!

 

しかし逃げたと見せかけ ワン・ユは ヨンビスと共に役所内にいた

ひと思いに殺せと喚くヨンビスに 時が来れば望み通りにしてやるという

 

一方 パン・シヌは

 

チョクホを奴隷として買い受け メバク商団から救い出していた

そしてシヌは チョクホをワン・ユに引き渡す前に

口止めしなければならなかったのだ…!

 

『王様には スンニャンの赤子のことは言わないでくれ』

『まさか… 王様のお子なのか?!』

『王様には 懐妊したことすら報告していないんだ

どうせ報告するなら 本人の口から言わせてやりたい…!』

 

ムソンとチョンバギは すぐにヨンビスを殺すべきだと進言する

しかしワン・ユは 味方につけてメバクの内情を聞き出す考えだった

2人は ヨンビスはしたたかで 忠誠を誓うような者ではないと言うが…

 

大都では

 

タナシルリ自らが 後宮の隅々まで調査していた

側室の部屋は ヤンの部屋を残すだけとなったが 本人は戻っていない

まだ意識が戻らないのだろうと 次の場所へ移動するタナシルリ

 

才人キ・ヤンは 皇帝の寝所で目覚める

意識が戻らないヤンを タファンが命じ移動させたのだ

 

二度と会わぬと 互いに言い合い 会わなくなってから長い時が過ぎた

タファンはヤンの手を握りしめ そばにいてほしいと懇願する

その心が 他の男のものであっても 自分が復讐の道具でしかなくても

それでもいいからそばにいてほしいと… 優しくヤンを抱きしめる

 

パク・ブルファとイ・ホンダン以外 宮中の者はすべて連行された

そして医官はヨム・ビョンスが 女官はヨン尚宮が拷問する

真相を吐かせるというよりは 誰かに側室の名を言わせる魂胆のようだ

 

ここまで皇后が暴走するとは… とため息をつくタファン

しかしヤンは “自縄自縛”だと答え

宦官ブルファに ペガンを通じて長官らを動かせと命じた

事を大きく騒ぎ立てれば立てるほど 皇后が背負う罪も大きくなるのだと…!

 

拷問の途中で ビョンスは ヨン尚宮を呼び出し

医官と女官をひとりずつ買収し 側室の名を言わせようと持ちかける

両者の証言が一致すれば 皇后の望み通り側室を追い出せるというのだ

 

やがて 側室たちの父である長官らが 宮廷に駆けつけ抗議する

これを受け 丞相ヨンチョルは 事を荒立てるなと釘を刺す

いずれかの側室が犯人と分かれば 長官の座も危ういのだと…!

 

タナシルリは 皇太后殿に出向き調査しようとする

そこには 起き上がれるまでに快復した才人キ・ヤンが挨拶に来ていた

 

『犯人捜しに奔走しておられるとか 必ずや捕らえてくださいませ』

『もちろんだ 捕えたらただでは済まさぬ 八つ裂きにしても足りない!』

 

掖庭宮をすべて調べ 残るは皇太后殿しかないというタナシルリ

余裕の笑顔で 拒んで見せる皇太后

しかしタナシルリは すべての疑念を晴らすためだと強行する…!

 

※掖庭宮:后妃・妃嬪が住む宮殿

 

ここまでするからにはもう引き下がれない

タナシルリは 自分でも気づかないまま 自身を追い込んでいるのだ

 

こうして タナシルリによる調査は終わった

いずれの居所からも 証拠の物は見つからず あとは尋問の結果を待つのみ

退室しようとするタナシルリを 才人キ・ヤンが呼び止める

 

『まだ調査は終わっていません』

『どこが終わってないというのだ』

『皇后様の居所です』

『そなた… 誰に向かって!』

『皇太后様の居所も調べたのです すべては皇后様のため

疑念をすべて晴らすのではないのですか?』

 

調べたところで何も出るはずがない

タナシルリは 才人キ・ヤンを 証人として同行し 自らの居所へ向かう

 

構わず隅々まで調べよ!と 女官たちに命じるタナシルリ

ヨン尚宮が 棚の奥から出した箱には 珍しい装飾品が入っていた

それを見咎めたヤンが 箱を奪い取り中を調べる

メバク商団からの献上品であり やましいことはないが

タナシルリが ヤンの手から箱を奪おうとしてもみ合いになる…!

 

2人の手から滑り落ちた箱が床に転がり 装飾品の奥からナツメが!!!

 

『なぜ 宝石箱にナツメを?』

『私は知らない!』

『ならば… ここで召し上がってください』

『……』

『なぜ召し上がらないのですか? やはり中には毒が?』

 

見かねたソ尚宮が ヤンの手からナツメを奪い 自らの口に放り込む!

平気な素振りで飲み込んだソ尚宮だったが まもなく苦しみだし倒れてしまう!

 

ナツメは宝石箱に戻され 宦官ブルファが運び出す

自分は何も知らない!と叫ぶタナシルリ

 

『なぜ私に弁解を? その必要はありません』

 

丞相ヨンチョルは 長官らをもてなす宴を開いていた

ここで機嫌よく帰らせ 事を荒立てないようにするつもりだった

そこへ ビョンスが慌てふためいて飛び込んでくる…!

 

『丞相だけにお話が…』

『構わぬ 皆の前で話せ!』

 

いずれの側室の仕業としたのか…

予想より早かったが 早く言えと急かすヨンチョル

ビョンスは 皇后が犯人だったと 言いにくそうに答えるしかなかった

 

『フクスが贈った献上品の宝石箱に 毒入りのナツメが…』

『うぬぅ…!!! 直ちにフクスを捕えよ!!!』

 

宴は中断され ペガンは タルタルを遼陽に行かせる

ヨンチョルが手を下す前に 商団ごと潰し資金を奪えと…!

 

遼陽では

 

ワン・ユが ヨンビスの尋問を始めていた

高麗(コリョ)国内に偽の交鈔を流通させ 大量の人参を手に入れたのは

ヨンビスの仕業に違いないと…!

 

『メバクの資金は ヨンチョルに流れている

丞相は 部族を壊滅させた敵ではなかったのか?』

『関係ない 部族の再興には資金が要る』

 

火矢で窮地を救われたワン・ユ

ヨンビスは 否定しなかったが 助けたことは間違いだったと吐き捨てた

 

そこへ タルタルが戻ったと知らせが入る

留守中に異変はなかったかと 部下の報告を聞くタルタル

部下によれば ワン・ユとキ・ヤンが想いを寄せ合っているという…!

 

タルタルは 報告した部下に固く口止めするにとどまった

今は メバク商団の壊滅が先決なのだ

フクスを捕えるため ワン・ユの協力が必要であり

ワン・ユもまた メバクの資金を狙っているのだった

 

フクスは 皇后に 宝石箱を献上した憶えなどない

すべては タルタルが キ・ヤンに命じられてしたことであった

丞相を後ろ盾に持つ自分をなぜ!!! と激怒するフクス…!

しかし 自分を捕えよと命じたのは その丞相だと知り 愕然とする!

 

タルタルはフクスを捕え ワン・ユは 商団が保管している偽の交鈔を探す!

するとパン・シヌが 壁の隠し棚から 暗号で書かれた帳簿を発見する

この暗号の解読が出来れば メバクを壊滅させるかもしれないのだ…!

 

大都では

 

いよいよ 皇后タナシルリが 大明殿に呼ばれた

宦官ブルファは 危うく命を落とすところだったと嘆く

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

それにしても 皇后に贈った宝石箱に 毒入りのナツメとは…

しかし 医官が入れたというナツメには どうやって毒を?

 

ブルファの疑問に “入れた” のではなく “塗った” のだと答えるヤン

 

皇后の前で薬湯を飲み干した時 才人キ・ヤンは 最後にナツメを頬張った

タナシルリを睨みつけながら ゆっくりとナツメを口に入れ

ナツメをつまんだ指先まで 丹念に舐めてみせた

実は その指先にこそ毒を“塗って”いたのである

ゆえに ヤンがナツメをつまんだ瞬間に “毒入り”のナツメが完成したのだ

 

大明殿では

 

娘を殺されそうになった行省の長官らが 口々に皇后の廃位をと訴える

側室を殺しかけ その罪を さらに側室に着せようとした罪は大きい

 

タンギセは このままでは廃位になってしまうと

父である丞相に 救うべきだと訴える 妹は嵌められただけなのだと…!

ヨンチョルは 嵌められたことが悔しくてならないのだ

今度ばかりは助けたくても あまりに娘が愚か過ぎた

 

大きくため息をつき 親衛隊の出動を命じるヨンチョルであった

 

いよいよ皇后の廃位を決する時が迫る

タナシルリは 無実だと叫ぶが それさえ皇太后にたしなめられてしまう

 

そこへ ヨム・ビョンス率いる親衛隊が乱入し 長官たちを取り囲む…!

続いて現れた丞相ヨンチョルが 皇后は無実だと叫ぶ!

この国の法と原則を無視するのかと抗議する長官たちだが

ヨンチョルは そんな長官の面前に仁王立ちし ギロリと睨む!

 

『法と原則を守ってさえいれば 皇室が存続できると?

数々の困難を乗り越えてきたのはなぜか!

皇后の無実が証明された時! 長官らはどうするつもりで?!!!』

 

皇太后は ならばどう無実を証明するのかと迫る

すると丞相が 『皇后を“冷宮”へ送る』 と言い放った…!

 

※冷宮:罪を犯した王族を幽閉する場所

 

“廃位”させるのか それとも“冷宮”へ送るのか

丞相は その決断を皇太后に委ねる

 

皇太后は “印章を預けて冷宮へ” もしくは“廃位”と答え

逆に 丞相が選べと委ね返したのである

 

“廃位”であれば 一族にとって致命的な結果となる

しかし 皇后の全権威である“印章を預けて冷宮へ” でも同じことであった

 

同じ時

 

ワン・ユは スンニャンの現状を知らされていた

しかも ペガンが仕組んだわけではなく 自ら望んで側室になったと…!

生きていたと喜んだのも束の間 絶望の底に沈むワン・ユであった

 

そして大都では

 

冷宮へ送られることが決まった皇后の前に 才人キ・ヤンが現れる

怒りに震え 頬を打とうとするタナシルリ!

しかし もはや黙って打たれるヤンではなかった

 

『冷宮は 寒くて寂しい所ですが

もっと寒くて寂しい場所に 横たわっている人々がいるのです』

 

タナシルリが振り上げた手を握り 動きを止めると

真正面から見つめ 怒りを抑えた低い声で話すヤン

 

『皇后様に殺された パク・オジン様とお付きの者たちは

冷たい土の中で 今も眠っているのです…!』

 

『すべて… お前の仕業なのだな!!!』

 

遼陽のワン・ユは

 

自分と生きる道より 復讐の道を選んだスンニャンに衝撃を受け

ぶつけようのない怒りを堪え 馬を駆っていた

タルタルが言い放った最後の言葉は ワン・ユの胸に深く突き刺さる!

 

「ヤン様はもう あなたの“想い人”などではない

あの方を苦しめることは この私が許さない…!!!」

 

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