“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

政治の劣化と政治改革の失敗

2011年09月18日 10時00分00秒 | 臼蔵の呟き
政治の劣化と閉塞感は誰でも感じていると思います。面白い論文がありましたので紹介します。

1990年前半の細川政権による小選挙区制度の導入に対する反省、教訓です。第一の間違いは、2大政党制による中小政党の排除です。この結果、有権者の選択肢が狭められ、国会に国民の意思が反映しなくなった。
第二に、理念、政策に基づかない政党の誕生が発生してきたことです。民主党を見るとその通りと思います。なぜでしょうか、小選挙区は1人しか当選しないために政党は手段=選挙互助会と化すとのことです。事実を見ると正確な分析評価と思います。
第三に、二大政党の政策が似かよることです。なぜならば、小選挙区制は選挙区のなかで50%以上の得票を目指すことで、知らず知らず相互の政策が似かよる性格を持つことだそうです。(なるほどです)
第四は、短期間に多数は政党が入れ替わり、ねじれ現象が頻繁に起こる点です。これもこの数年の政治状況を見ると的確な分析評価です。小選挙区制は少しの得票率差を議席数では大きく差をつけること(相対的に多数が全ての議席を取るために)が制度の目的、狙いでもあるからです。
第五は、連立の誘惑が生じる反面、それが困難になる問題です。今の民主党、自民党、公明党の話し合い(3党合意)、動きを見ると明らかです。民主党、野田政権が自公へのすりより、連立を目指してもうまく行かないところに今の政治、政治改革の行き詰まりがより深刻になっていることを物語っています。

「満州事変」

2011年09月18日 07時07分06秒 | 臼蔵の呟き
おはようございます。
9月18日は1931年満州事変が開始された日です。この満州事変をきっかけにして15年戦争に入りました。この事件は関東軍による満州鉄道を爆破し(謀略)その爆破が中国側の仕業として大規模な侵略を開始しました。この侵略戦争はイラク、アフガンなどへのアメリカを中心とするテロとの闘い、テロとの戦争もよく似ています。

アメリカはイラク フセイン政権が核開発、大量破壊兵器を保持している。アフガンにはアルカイダの根拠地との口実でアフガンに進行し、政権を打倒しました。そして自分たちに都合の良い政権を樹立させました。満州事変とよく似ています。侵略、進行するための口実を謀略、自作自演で行い、それをもって進行し、他国の政権を打倒、傀儡政権を樹立する。そっくりです。

口実を巡って「中国人が先に仕掛けた」「日本に対する攻撃だから」とか口実はいろいろつけてもそもそも満州は中国の一部でした。1904年日露戦争でロシアが持っていた鉄道経営権を得たことが満州への進出のきっかけです。ロシア、日本による植民地化の流れのなかで起こされた満州事変です。侵略ではない、中国が悪いと主張する勢力がまだいます。そもそも他国を植民地化することが許される、正しいとすれば植民地の独立は間違いということになりーー世界的な動き、歴史ーーと対立、矛盾することとなります。どんな理屈をつけようとも侵略行為、謀略は正当化できないことは歴史的事実です。
アメリカブッシュ政権、イギリスブレア政権、自民党小泉政権などの歴史的評価は必ず批判されるし、間違いであったとの評価が下ると思います。アメリカ、イギリス、スペイン、オーストラリアでの政権交代はそのことを示しました。

国家間の紛争を武力によらず、外交交渉により解決する事こそが王道です。他国を軍事力で恫喝し、相手を屈服させるようなやり方が世界から尊敬させるはずがありません。アメリカはイラク、アフガン戦争で財政赤字を急激に増加させて国力の低下を引き起こしています。事業自得ですが軍事行動、侵略が如何に自国の経済疲弊させるかも歴史から学ぶべきです。