“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

ショックドクトリン

2011年09月24日 08時00分02秒 | 臼蔵の呟き
おはようございます。
仙台は、今日は快晴です。気温が下がり少し寒いくらいです。南三陸町防災会館が保存されないことになりました。防災会館は海のすぐ近くにあります。また、基礎は海面とほぼ同じ水位にあります。すぐ前に海につながる川があり、水位が地面とほぼ同じくらいまであります。3.11地震で地盤沈下もあり、このような地面と水位が同じ状態になっているんだと思います。この防災会館は慰霊の祭壇が設けられ、線香、折鶴、献花などがされています。その中に遺族の方の書面が置かれています。その内容は町の防災会館保存に対する抗議の文書です。なんともいえない悲しい話です。
被災者、遺族の感情と行政の津波被害に対する歴史的な保存価値との意見対立です。遺族の方の意思、意見を尊重し、解決する事が一番よいのだと思います。津波による再度の甚大な被害を出さないことがなくなった方への慰霊となると思います。

ギリシャ国債の値下がり、デフォルト回避でEU,世界の金融機関は戦々恐々の状態です。ギリシャ国債 550億ユーロ(5.5兆円)、アイルランド国債70億ユーロ、ポルトガル180億ユーロ、ベルギー90億ユーロ、イタリア700億ユーロ(7兆円)、スペイン430億ユーロ、合計202億ユーロ(21兆円)の国債値下がりによる損失がヨーロッパ銀行に発生しているとのことです。日本の税収は年間40兆円ですから、その半分がこの間の前記の国債値下がりで発生したことになります。デフォルトの危機を乗り越えるために各国のギリシャへの協調融資も追加で行うとのことです。泥沼の状態です。ギリシャでは公務員給与引き下げ、年金支給額の引き下げが提示されています。資金提供がなければギリシャは国家として破綻している状態です。

問題なのは、このソブリン危機に乗じて投棄資金が動き、この混乱を逆手に取った利益をあげる動きを行うことです。新自由主義の最も醜い本質がむき出しになっています。他者、他国の危機に乗じて利益を上げる悪魔のような集団、多国籍企業群です。

東電の被災者はの仕打ち

2011年09月24日 06時03分34秒 | 蜂助の呟き
 おはようございます。蜂助です。

 東北電力が9月22日に、宮城県の女川原発の1号機タービン建屋地下に水が2千8百トン流入したと発表しました。台風15号の被害と見られ、ポンプで排水を続けています。女川原発は、このまま廃炉の道しかありませんね。

 さて、東京電力の被災者への仕打ちは、本当に腹が立ちます。賠償のための指定の請求書とその説明書が一般の感覚の人間には理解できないほどのボリュームになっているというのです。

東京電力福島第1原発事故で避難している被災者の補償金の請求手続きが始まっていますが、東京電力から6万通送られた請求書は60ページ、その説明書は160ページもあるそうです。
 私なんかこの手の物は苦手で、自慢じゃないが役所から送られてくるちょっとした説明書で数ページのものだって簡単には理解できません。言葉も特殊だし、上から目線だし、クドイし、これが160ページですって! 

 ほとんど被災者いじめです。

 さらに、請求額は被災者が被害に応じて請求するのではなく、金額が決められているのがあるようです。事故による精神的損害の請求書では、8月末までは、避難場所が避難所の場合は月額12万円、仮設住宅やホテルや自宅在住の場合は10万円と決めています。9月からは自宅以外は5万円に半減され、自宅ではゼロです。
 半年たったから精神的被害は無くなったと言うのでしょうか。

 東京電力は賠償金額を少なくするために、こんな嫌がらせをしているのでしょうか。

 請求書60ページ、説明書160ページというのは、一般国民には理解できない東京電力の企業文化そのものなのでしょうか。

 
 話は違いますが、野田首相は、日本国民に向かって言わずにアメリカと国際社会に対して原発を継続するとか、原発輸出をするとかの宣言したりしています。このやり方は、以前に指摘した「臆病なガキ大将」の常套手段です。なぜ、国民の前で正々堂々と言わないのでしょうか。私は、野田首相のこの感性が気持ち悪く、以前から危険なものを感じていました。
 こんな指導者は、自分で自分の行く道を狭くし、自分で墓穴を掘ることは間違えがありません。