春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

永岡洋治議員の自殺

2005年08月02日 | 日記
衆議院議員の永岡洋治氏が、昨日、自殺した。茨城7区選出、自民党議員、当選2回、54歳。国会議員として
「これから」という時になぜ自ら命を絶ったのか。永田町ではさまざまな憶測が流れた。武部幹事長の恫喝、亀井静香氏に
よる執拗な詰問、地元郵便局長からの支援打ち切り、刑期を終えた中村喜四郎氏の次期総選挙出馬等々。真相はわからない。

永岡氏は、さる7月5日の衆議院本会議での郵政民営化法案採決の際、白票(賛成)を投じた。党総務会においては反対を
表明していたし、また、民営化反対の旗振り役、亀井氏の派閥に所属していただけに、永岡氏の白票はぎりぎりのところで
亀井氏を裏切った格好になった。

しかし、郵政についてだけ言うなら、永岡氏が反対から賛成に転じた動機が伺えるコメントがある。同氏ホームページの中の
「ウィークリー・リポート」2005年4月27日付に「郵政民営化問題待ったなし」と題し、次のようにコメントしている。
 
「私は、現在の政府案に反対の立場である。しかし、政府案の四分社化及び貯金会社、保険会社の完全民営化について工夫を
凝らせば歩み寄る余地はあると考えている。それは、郵政公社を民営化し、その下に三事業を行う株式会社を置くという案で
ある。政府は民営化という名を取り、党は三事業一体という実を取るということである」

その後の政府と与党間の調整で、郵政民営化法案は修正が加えられた。永岡氏は、この結果を冷静に判断し、行動したのであ
ろう。白票を投じたことに対して派閥の長である亀井氏が執拗に詰問したというのであれば、それは卑劣な行為としか言いよ
うがない。