小泉総理の靖国参拝を支持する自民党の若手議員が6月28日、党本部で「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持
する若手国会議員の会」の設立総会を開いた。 安倍晋三幹事長代理らが衆議院当選1―5回生、参議院当選1、2回生
に呼び掛けたもので、116人が参加を表明、この日の設立総会には約60人の議員が出席した。
設立総会では、まず、会長に松下忠洋氏(衆議院議員・比例九州・当選4回、旧橋本派)、幹事長に山谷えり子氏
(参議院議員・比例・当選1回・森派)を選任し、外交評論家の岡崎久彦元駐タイ大使が講演した。同会は、靖国問題を
めぐる勉強会を重ね、今秋をめどに提言をまとめる予定という。
自民党内には、加藤紘一元幹事長(当選11回・小里派)、野田毅元経企庁長官(当選11回・山崎派)、高村正彦元外相
(当選8回・高村派)、古賀誠元幹事長(当選8回・堀内派)らベテラン議員が総理の靖国参拝を自粛するよう求める動き
がある。今回の若手議員の会は、これに対抗する形となった。
ベテラン議員が総理の靖国参拝に自粛を求めるのは、中国の内情、日中関係を考慮した大局的な判断からなのだろう。
国民感情からすると受け入れがたい面もあるが、外交交渉ではこういう譲歩も必要な時がある。譲歩は「カッコ悪い」が、
それでもあえてやらなければならない。勇気のいることだ。ベテラン議員のこうした動きを単純に「親中派」と斬り捨てる
のではなく、彼らの主張にもよく耳を傾けるべきだ。
いずれにしても、外交は政府の専権事項である。その政府が外交をやるにしても基盤となるのは国内の世論だ。世論が賛否
両論に分かれていると交渉がやりにくいと嘆く人もいるが、私はそうは思わない。
多様な意見を背にして交渉を有利に展開していくのが外交だと思っているからだ。総理の靖国参拝への「支持」と「自粛」が
明確になった。いずれが国益になるのか、双方の今後の議論に注目したい。
する若手国会議員の会」の設立総会を開いた。 安倍晋三幹事長代理らが衆議院当選1―5回生、参議院当選1、2回生
に呼び掛けたもので、116人が参加を表明、この日の設立総会には約60人の議員が出席した。
設立総会では、まず、会長に松下忠洋氏(衆議院議員・比例九州・当選4回、旧橋本派)、幹事長に山谷えり子氏
(参議院議員・比例・当選1回・森派)を選任し、外交評論家の岡崎久彦元駐タイ大使が講演した。同会は、靖国問題を
めぐる勉強会を重ね、今秋をめどに提言をまとめる予定という。
自民党内には、加藤紘一元幹事長(当選11回・小里派)、野田毅元経企庁長官(当選11回・山崎派)、高村正彦元外相
(当選8回・高村派)、古賀誠元幹事長(当選8回・堀内派)らベテラン議員が総理の靖国参拝を自粛するよう求める動き
がある。今回の若手議員の会は、これに対抗する形となった。
ベテラン議員が総理の靖国参拝に自粛を求めるのは、中国の内情、日中関係を考慮した大局的な判断からなのだろう。
国民感情からすると受け入れがたい面もあるが、外交交渉ではこういう譲歩も必要な時がある。譲歩は「カッコ悪い」が、
それでもあえてやらなければならない。勇気のいることだ。ベテラン議員のこうした動きを単純に「親中派」と斬り捨てる
のではなく、彼らの主張にもよく耳を傾けるべきだ。
いずれにしても、外交は政府の専権事項である。その政府が外交をやるにしても基盤となるのは国内の世論だ。世論が賛否
両論に分かれていると交渉がやりにくいと嘆く人もいるが、私はそうは思わない。
多様な意見を背にして交渉を有利に展開していくのが外交だと思っているからだ。総理の靖国参拝への「支持」と「自粛」が
明確になった。いずれが国益になるのか、双方の今後の議論に注目したい。