春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

自民、81名の大量処分

2005年10月28日 | 日記
自民党は、さる10月21日、通常国会で郵政民営化法案に反対票を投じた衆参両院議員59名の処分審査を行い、
綿貫民輔、亀井静香氏ら9名を除名処分としたが、残る50名の処分につき、本日開催の党紀委員会で審査した。

その結果、野呂田芳成衆議院議員を「除名」、堀内光雄、野田聖子、平沼赳夫氏ら衆議院議員(前議員を含む)26名と
亀井郁夫参議院議員の計27名を「離党の勧告」、田中直紀、中川義雄の両参議院議員を「党員資格の停止1年」、
中曽根弘文氏ら参議院議員17名を「党の役職停止1年」、熊代昭彦氏ら前衆議院議員3名を「戒告」処分とした。

衆議院に比べて参議院の処分が軽いという批判もあるが、衆議院の場合、党の方針にそむき郵政民営化法案に反対しただけ
ではなく、解散・総選挙に際し無所属で立候補し、党公認候補者を不利におとしいれたという罪が加わったからであろう。

また、同日、武部幹事長は、郵政民営化法案採決の際、欠席・棄権した衆議院議員14名(前議員を含む)と参議院議員8名
の合計22名の処分を、幹事長権限での処分として、全員を「戒告」処分とした。これで郵政民営化法案関連の処分者は81名
に達した。これだけの大量処分者を出したのは立党以来初めてのことだろう。

さる9月の総選挙で自民党は83名の新人議員を当選させた。最も若い杉村太蔵議員は26歳。83名のうち昭和20年以前に
生まれたのは土屋正忠議員1人だけだ。郵政解散を機に自民党は見違えるほど若返った。そして大量処分による「抵抗勢力」の
一掃により、自民党は小泉総理を頂点とする強烈な執行部体制を確立した。

自民党の党紀委員会

2005年10月21日 | 日記
自民党は、本日午後、党本部で党紀委員会を開き、通常国会で郵政民営化法案に反対した衆参両院議員59名の処分について
審査した。その結果、衆議院選挙前に新党を結成した綿貫民輔、亀井静香氏ら9名を除名処分とした。9名全員が選挙前に提出
していた離党届は受理されず、全会一致で最も重い除名処分となった。残り50名の処分は10月28日開催の第2回党紀委員
会で審査するという。

59名もの大量の国会議員の処分審査を行う党紀委員会とはどのような組織で、どのような人たちによって構成されているのだ
ろうか。一口に言って、党紀委員会とは自民党の中の裁判所である。自民党所属の国会議員が不祥事を起こした場合、党紀委員
5名以上の請求又は幹事長の要請により党紀委員会が招集され、ここで審査し処分が決定する。罪状により8段階の処分があり
最も重い8番目の「除名」と7番目の「離党の勧告」の処分を受けると、自民党議員ではなくなる。

それだけの権限をもった委員会であるから委員は党の最高機関である党大会において選任される。内訳は衆議院議員8名、参議
院議員4名、総裁推薦の元議員2名、総裁推薦の民間人4名の計18名。委員長、副委員長は委員の互選によって決められる。

現在の委員長は森山眞弓衆議院議員(元法務大臣)、副委員長は小野清子参議院議員(元国家公安委員長)。民間からは、中央
大学理事長の阿部三郎氏、元警察庁長官の金澤昭雄氏、元法務大臣の長尾立子氏、日本経団連事務総長の和田龍幸氏の4名。い
ずれも高い見識を持った高潔な人たちだ。所属議員の処分なのに、党の中だけではなく、広く民間の意見も聞くところに開かれ
た政党のよさがうかがえる。

経団連「政策評価」の効果は?

2005年10月12日 | 日記
日本経団連が11日、会員企業・団体が政治寄付を行う際の指針となる「2005年政策評価」を発表した。経団連が政策
評価を行うのは昨年の1月、9月に続きこれが3回目。評価対象期間は昨年9月から今年9月の総選挙まで。評価対象となる
政党は、企業の政治寄付を受け入れる意思表示をしている自民党と民主党の2党。

評価は経団連が重視する10項目の「優先政策事項」に対し、自民、民主の両党のマニフェストの「合致度」「取り組み」
「実績」の3点につき、A-Eの5段階で評価するもの。「優先政策事項」は、税・財政改革、社会保障制度改革、規制改革、
科学技術政策の推進、環境政策、教育改革などだが、前回まで項目になかった「戦略的な外交・安全保障政策」が今回から加
わった。
 
自民党は、科学技術振興、エネルギー・環境、外交・安保政策はA、他はBで評価はまずまず。民主党は、B6、C3、D1と
評価は低く、特にエネルギー・環境に対する評価はDとなっている。経団連は今回の評価に基づき2005年分の政治寄付を
会員企業・団体に促すという。

ところで、経団連が「政策評価」という形で11年ぶりに政治寄付を再開したことにより、政治寄付はどれくらい増えたのだろ
うか。経団連によると、2004年の会員の寄付総額は前年比約4億円増の約22億6000万円、寄付実施企業・団体は
600社程度に拡大し、会員企業・団体の半数近くが寄付を実施するようになったという。

経団連の「政策評価」の効果が2005年においてどのような形となって現れるのか注目される。

「風のハルカ」が始まった

2005年10月03日 | 日記
連続テレビ小説「風のハルカ」が今日から始まった。第1週は「いやしの町に来ました!」。水野ハルカ(9歳・村崎真彩)と
妹のアスカ(7歳・桝岡明)は父親の陽介(渡辺いっけい)に連れられ、母親の木綿子(真矢みき)の故郷である大分県湯布院
へとやって来る。街を一望できる高台の一軒家へと引っ越して来たのは、陽介の夢であるレストランを開くためだった。

「家族の良さを実感できるような、そんなレストランを作りたい」という夢の実現のために、大阪の一流商社を辞めて湯布院へ
とやって来た陽介だったが、遅れて到着した木綿子からいきなり離婚を切り出され、言葉を失う。

大分県湯布院と大阪を舞台に大森美香氏が書き下ろしたヒロイン・ハルカのハツラツ青春記。成長したヒロイン・ハルカ役には
2005人の中から選ばれた大阪市出身、現在、東京の私立高校3年生の村川絵梨(18)。テレビドラマは初めてというが、
映画「ロード88」での好演は印象に残っている。

12時45分から13時までの15分間、連続テレビ小説をみて、それから昼食というのが私のお昼の日課。今日から来春まで
続く、「風のハルカ」が楽しみだ。