春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

国民政治協会の新年懇談会

2006年01月24日 | 日記
財団法人国民政治協会主催の「経済界と自由民主党役員との新年懇談会」が、24日夕、東京・紀尾井町のホテル
ニューオータニで開催された。経済界からは奥田碩経団連会長、自由民主党からは小泉純一郎総裁(総理)が出席した。

主催者の稲葉興作国民政治協会会長の挨拶に続いて壇上に立った武部勤幹事長は「20日に国会が召集され、いま代表質問
が行われているが、冒頭、民主党が『自民党の勝利は粉飾決算によるものだ』と言った。これは自民党を支援してくれた
国民の皆様を冒とくするもので、絶対に許せない。党は早速、これに対し懲罰動議を提出した」と報告。司会者の要請の応え
「星影のワルツ」の替え歌、「戦いのワルツ」を披露、会場を盛り上げた。

やがて小泉総裁が警護の方々に囲まれて足早に入場。そのまま壇上に案内され「昨年の総選挙では大変お世話になった。
国民の期待に応え、改革を加速させていくのが自由民主党の責務。力を合わせ改革を推進しよう」と挨拶。

奥田経団連会長は「日本経団連は、一昨年から政党の政策評価に基づいて政治寄付を行っている。その結果、政治寄付は
年々増加している。今後とも、自民党が確固たる基盤のもと活躍できるよう協力する」と挨拶。

乾杯の音頭をとった山口信夫日本商工連盟会長は「経済界の方々との会合など、いろんな会合に出たが、こんなに沢山の
政治家が出席している会合はない。さすがだと思う。経済界は自民党を応援しているので頑張って欲しい」と力強く挨拶し、
乾杯。

三重奏によるクラシックの生演奏が流れるなか出席者は和やかに懇談し、小泉総裁の前には相変わらず激励の列ができ、
記念撮影をお願いするなど、人気の高さを見せていた。

第73回自由民主党大会

2006年01月18日 | 日記
自由民主党は、18日午前、東京・港区の新高輪プリンスホテルで第73回定期党大会を開いた。
大会は、司会者の河井克行衆議院議員と坂本由紀子参議院議員による開会宣言、二期会ソプラノ歌手・宮部小牧さん
による国歌と党歌の斉唱の後、議長団を選出、議事に入った。

武部勤幹事長の党情・政策、運動方針、党則改正、予算・決算等の報告の後、功労者等の表彰、ゲストスピーチ
(神崎公明党代表、奥田経団連会長)とスペシャルスピーチ(オペラ歌手の中島啓江さん)があり、
小泉総裁の年頭演説が行われた。

小泉総裁は「国民の期待を大事にして、さらに改革を加速させていくのが今年の自由民主党の大きな責務だ」と述べ、
「50年にわたり一時期だけ野党になったが、ほとんどの時期を通じて自由民主党が政権担当の大きな責任を果たしてきた。
この責任を自覚し、よき歴史、伝統、文化を守りながらも『保守したくば革新せよ』という言葉を銘記して、新しい時代に
対応できるような体制を皆さんとともに築き上げていきたい」と訴えた。

党運動方針には、「立党50年宣言」「新理念・新綱領」に基づく新憲法の制定、教育基本法の改正、小さな政府の実現など
のほか、靖国神社参拝の継承などが掲げられており、重点政策として、民需主導の新たな成長と財政健全化、省庁再編や
公務員制度の改革、防衛庁の省への昇格などが明記されている。この運動方針が了承された。

大会アピールの朗読後、フィナーレを飾るイベントとして、司会者の指示に従いブロックごとに起立し、ペンライトを灯して
歓声をあげた。今年は大きな選挙がないのでこうしたイベントになったのだろうが、ずっと党大会を見てきた者として、
議事の簡素化には一抹の不安を覚える。総裁演説を除き、執行部として演壇に立って報告を行ったのは幹事長1人だけだった。

アーミテージ氏と靖国問題

2006年01月14日 | 日記
今朝の日経の「ポスト小泉 新春に聞く」欄に前米国務副長官・アーミテージ氏(61)のインタビュー記事があった。
ワシントン支局の秋田浩之記者のインタビューだが、日本通のアーミテージ氏がこの時期、何を言っているのか興味がある
ので読んだ。アーミテージ氏は記者の質問に以下の通り答えている。

「靖国参拝が米外交をやや複雑にしていることは疑いの余地はない。だが、小泉純一郎首相は平服で参拝し、参拝が個人的
な信念に基づくものであることも明確にした。首相が個人的な信念を持つのは許されるべきだ。中韓が怒るのは分かるが、
もう少し理解してもよいのではないか」(ポスト小泉候補と日中、靖国問題についてのコメント)。

「靖国は症状にすぎず、問題そのものではない。症状だけに注意を払っていると問題の核心を見失う。日中韓が理性的な
普通の関係を築けるかどうか、論議を傾けるべきだろう」(靖国問題と総裁選の争点についてのコメント)。

「日米は中国に人権、信教の自由、報道の自由を促さなくてはならない。中国が国際社会の有益なメンバーになるつもりなら
人権と自由、個人の尊厳を尊重する必要がある」。「中国が望ましい方向に向かわない可能性に備え、手を打っておくことも
肝心だ。日米の安全保障協力を強めるため、演習を増やし、相互運用能力を高めなければならない。憲法9条を巡る論議の
方向は好ましい」(中国の台頭についてのコメント)。

中国に対して日米が協力して相互運用能力を高めるよう努めなければならないというアーミテージ氏の指摘は正しいと思う。
また、「靖国は症状にすぎず、問題そのものではない」という指摘もさすがだと思う。靖国を問題にしているのは中国である。
そして、その裏に台湾問題を含む中国のアジア政策が見え隠れしている。

もっと言えば、中国がアジアにおける覇権を実現させるためには、どうしても日本が障害となる。常に日本を牽制しておか
なければならない。靖国は中国にとって格好の材料で都合のよいカードなのだ。確かに小泉総理の靖国参拝は国内外に大きな
波紋を引き起こした。だがその反面、靖国にこだわる中国の真意がどこにあるのか、そのことを日本人に考えさせる格好の
「教材」にもなった。

物言えば唇寒し・・・

2006年01月12日 | 日記
昨日、自民党のOBの方々と昼食をともにした。話題が政治の話しになるのはやむを得ないことだが、現場を離れたOBと
いうこともあってか、現状に対する批判が多かった。「党内に議論がなくなった」「イエスマンばかりだ」「政務調査会
があるのにこれとは別に自民党のシンクタンクを創るのは屋上屋だ」といった発言だ。

なかでもショックだったのは、昨年11月の「立党50年記念党大会」にOB議員が招待されなかったということだった。
ハマコーさんこと、浜田幸一元衆議院議員はテレビ番組のなかで「招待状も来ないのに出席できるわけがないじゃないか」
とコメントしていたというが、他のOB議員も同じような気持ちだったろう。

改革というスローガンのもと、従来のシステムや古い人間たちが次々に捨てられていく。批判すると抵抗勢力のレッテル
を貼られ、周囲から白い眼でみられる。物言えば唇寒しというのがいまの自民党だ、というのだ。

今朝の日経新聞に加藤紘一元幹事長のインタビュー記事が掲載されていた。「自民党は党内で擬似政権交代をやってきた。
ハト派とタカ派、党人派と官僚派。そういったダイナミズムがなくなり、議員が発言しなくなった。予算編成でも
『しょせんは首相と竹中平蔵総務相、中川秀直政調会長が決めること』という声が聞かれる。物言えば唇寒しの雰囲気は
よくない」と。

これらの声をどう判断すればよいのか。加藤元幹事長の発言は、党内が割れても政権交代はないという自民党のよき時代
への郷愁のようでもあるし、中選挙区時代の権力闘争の構図のようでもある。小選挙区選挙という現実、民主党という政党
の存在を直視する時、これらの批判が必ずしも的を射たものではないように思えてならない。

総理の年頭記者会見

2006年01月05日 | 日記
4日朝、小泉総理の年頭記者会見をテレビでみた。就任以来5回目の新年を迎えた総理は、不良債権を処理し、
景気を回復基調に乗せるなど、これまでの実績を踏まえ、改革路線が正しかったことを強調した。そして、総理就任
以来4年間続いた、「成長なくして改革なし」か、「改革なくして成長なし」かの、いわゆる路線論争に決着をつけた
と胸を張った。

総理の会見は自信に満ちた力強いものだった。構造改革路線の正当性と昨年秋の総選挙圧勝による政権基盤の強化が
その背景にある。自民党総裁の任期切れが9月に迫っているのに、依然として国民の支持は高く、指導力を保持している。
これには驚くというしかない。ただひとつ、アジア外交、とりわけ中韓両国との関係悪化が懸念されているだけである。

中韓両国との関係改善を質した記者の質問に対し、小泉総理は次のように答えた。「外国の政府が一政治家の心の問題に
対して、靖国参拝はけしからぬというのは理解できない。精神の自由、心の問題について、政治が関与することを嫌う
言論人、知識人が、私の靖国参拝を批判することも理解できない。まして外国政府が心の問題にまで介入して外交問題に
しようとする姿勢も理解できない。精神の自由、心の問題は誰も侵すことのできない憲法に保障されたものだ」。

これに対する翌5日の新聞論調。朝日新聞の「社説」は「これほど理解力が足りない人が、内閣総理大臣を続けていたの
だろうか。そう思いたくもなるような光景だった。年頭の記者会見で、小泉首相は自らの靖国神社参拝に対する内外の
批判について、5回も『理解できない』を繰り返した。『理解できない』と口をとがらせるよりも、少しは『言論人』ら
の意見にも耳を傾けてはどうか」。

産経新聞の「主張」は「首相の靖国参拝は戦没者を慰霊するためのものであり、世界各国で行われている戦死者慰霊儀式
と変わりない。小泉首相が『外国の政府が心の問題に介入して、外交問題にするのは理解できない』と語った通りである。
中韓は靖国参拝という日本の国内問題に内政干渉する愚に気付くべきだろう」。

ところで、総理のいう「言論人」とはだれのことをさすのか。5日の朝日新聞に「渡辺・読売主筆、本社主幹と対談」
「首相の靖国参拝を『おかしい』と批判」という小さな記事があった。5日発売の月刊誌『論座』2月号で読売新聞の
渡辺恒雄主筆と朝日新聞の若宮敬文論説主幹が対談、首相の靖国参拝について渡辺氏が「軍国主義をあおり、礼賛する
展示品を並べた博物館(遊就館)を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかしい」と、
厳しく批判しているという記事だった。総理のいう「言論人」とは、案外、このへんにあるのではないだろうか。

2006年 元日

2006年01月01日 | 日記
新年おめでとうございます。
 
わが国の65歳以上の高齢者人口は2500万人、総人口に占める割合は20%に達し、国民の5人に1人が高齢者
だそうです。私もアッとう間に65歳を迎えることになりました。今年から高齢者の仲間入りです。

昨年の暮れ、社会保険庁社会保険業務センターというところから「重要書類在中」という封書が届きました。中には
「国民年金・厚生年金保険 老齢給付裁定請求書」という書類が入っていました。65歳の誕生日が1月14日なので
事前に届けられたのでしょう。

書類には、住所、氏名の記載欄のほか、「老齢基礎年金の繰下げ希望欄」があり、そこには、「老齢基礎年金の繰下げ
受給(66歳以降に受給)を希望する方は〇印をつけてください」と書いてあり、その横に「希望する」という文字だ
けが印刷されていました。

私は給与所得者なので、繰下げを希望してもよいと思いましたが、先輩たちに聞いてみると、ほとんどの人が65歳から
もらっていました。彼らが言うには、「いつまで生きていられるかわからない」「もらえる時にもらったがよい」「繰下げ
たとしてもそれほど金額は違わない」と言うことでした。結論として、私は繰下げ受給を希望しないことにしました。

これによって、私は2月から年金受給者になります。年金がいくらになるのかわかりませんが、もらえるのは嬉しいこと
です。妻と2人で質素な生活をしていますので何とか暮らしてはいけますが、これからも健康に留意し、元気に生きていき
たいと思っています。
 
本年が実り多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。