精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

ルーヴル展

2009年07月12日 23時14分37秒 | 佐々木の想い
 先日、大阪に用事があったので、ついでに中之島の国際美術館で開催されている「ルーヴル美術館展」をのぞいてきた。今回の展示会は、「子ども」がテーマ。子どもにまつわる絵画や彫刻、果ては子どものミイラまで展示されていた。
 フランスのルーヴルやイギリスの大英博物館、アメリカのボストン美術館などには、他国の美術品も多々所蔵している。古くは、戦争の戦利品として持ち帰ったり、経済的に苦しくなり海外に流出したりと理由は様々だ。特に、エジプトや中近東付近の作品が、多くのところに所蔵されているように思える。中国・北京の故宮博物院を見学したことがあるが、3時間かけても半分も見れていない。膨大な量である。中国も内戦や外国との戦が多かった国だが、その都度これらの作品も「避難」させられてきた。一部は、海を渡り台湾にも故宮博物院がある。現在では、数年前に勃発したイラク戦争でも、首都バクダッドにある国立博物館の所蔵品を、安全なところに移動させた関係者の努力がある。
 振り返って、日本はどうなのだろうか?戦火から文化財を守るような活動もあったとは思うが、さほど目立っていない。むしろ、先に述べたボストン美術館には、日本古来の美術作品の多くが所蔵されている。国外に流出していたのである。
 その国の国民が、自国の文化に触れるとともに、様々な研究を進めるためにも、本来の場所に戻してはどうかとも思うことがある。また、日本政府の文化への予算措置の貧弱さにもあきれている。
 文化は、日々の生活に根ざしたものでもあるが、それを体系的・意識的に収集・保存・調査・研究する必要もある。そうしないと、いつの間にか散逸してしまうからである。それぞれの地域、特に教育委員会が責任を持つべきだが、行政組織全体としてももっと真剣に取り組むべきではないか?
コメント
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