定年だ!!世界一周

サラリーマン36年、
いよいよ念願だった世界一周に出発2015年4月1日
2016年1月22日219日間27か国達成

パラリンピック、当たり前に活動する姿

2021-08-28 08:29:32 | その他日常

先日からパラリンピックの会場で表彰式のボランティアをして感じたことをお知らせしたいと思います。上の写真はプレゼンターが目の不自由な方で隣に奥様がガイドとして付いています。ここで注目いただきたいのが、メダリストに渡す花がのったトレーを持ってる方です。一般的にはガイドの奥様がトレーを持って歩き、メダリストの前に来たらそのトレーをプレゼンターつまりパートナーに渡します。ところがこの方には最初からご自分でトレーを持ってメダリストの前まで進んで行かれました。私が事前に「もしメダルが落ちましたら私が拾います」とお伝えしたところ、「No」落とさないよと言われました。腫れ物にに触るような私の応対に自分自身が反省させられました。このペアは自然に振る舞われました。次の写真は電動車椅子の方です。

この方は電車車椅子かつ左手に障がいがあるそうです。最初の私たちの想像では、トレーベアラーが選手の前までトレーを持って行って、そこで渡して、その後選手がトレーから受け取ると。しかしご本人は最初のトレーが置いてるテーブルから出る時にトレーを自分の膝の上に置けばあとはご自分でやられました。どちらも普通にこなされました。

私は海外に行って沢山の旅行をしました。イグアスの滝では車椅子で観光に来られていて、日本のようにエレベーターやスロープなど殆どありませんが、周りの知らない人たちが自然に集まって抱え上げたり、押したりしていました。もちろん南極大陸に行った時も車椅子の方がいましたが、みんな協力してました。目の不自由な方も沢山旅先でお見かけじしたが、みんな普通に旅をしていました。そうアフリカのサファリにも来ていました。極め付きはサハラ砂漠でのサハラマラソン。ここでは車椅子の方がレースに出ていて、その車椅子を日本のお神輿を少し低くしたような棒をつけて前後4人で担ぎ上げて250キロを走行してました。

これらはとても自然に行われます。日本では「申し訳ない」を連発しますが、私が見た海外では、生きる権利は平等、健常者がハンディのある方に何かを手伝うのことに、肩に力が入っていなかったように感じました。

今回の表彰式のやり方も最初は途中でトレーの受け渡しは落ちるから絶対にダメと言われてました。ところがリハーサルを見た外国人の表彰式の責任者は、プレゼンターのやりたいようにさせてくださいと命令しました。そこで今回はこの様な柔軟な対応たなりました。途中経過はともかくとても素晴らしい表彰式だと思います。残念なのはインターネットも含めて全く放送されないので日本人の目に触れないことです。

あと追加するなら、同時に来られる日本人のプレゼンターは今のところお偉い健常者ばかりです。パラリンピック、コロナ禍で開催可否が言われています。メダルの獲得秘話ばかりでなくこの様に、日本と海外での当たり前の違いを知る機会になれば良いと思うのは私だけでしょうか。