「幕末明治の浮世絵探訪展」見れば見るほどおもしろ~いです。
本日ご紹介するのは
青物魚軍勢大合戦之図 歌川広景
あおものさかなぐんぜいおおかっせんのず
題名の通り 魚と青物(やさい)が戦っているシーンが描かれています。
解説によれば、コレラの流行により、魚などの生ものが売れなくなり、代わりに青物の価格が高騰したことを背景に描かれているとか。
また、画中の人物(魚や野菜が顔としてついています)たちの紋所などから、実在の幕閣たちの派閥争いの暗喩とも。
まあ、それは置いておいて、この絵の見どころは
左側の魚軍の中心人物(名前も画中にかかれています。 蛸入道 八足 たこにゅうどう やつあし!)が
口からビームをだしているところ。そしてそのビームにのって(?)小さいタコ数匹が刀を持って敵に切りかかっているところです。
ビーム! そして分身の術! もしかして幻術!? まさにマンガの表現世界
対する右側の野菜軍の中心人物はもうピーマンにしか見えません(ピーマンに目鼻がついています)
彼の名は 藤 顔次郎直高(とう がんじろうなおたか) 冬瓜(とうがん)でしたか!
ほかにも、藤 唐土之助(とう もろこしのすけ)に、甲斐武道之助(かい ぶどうのすけ)、
初 鰹之進(やっぱり江戸っ子はハツガツオ)、戸尾魚次郎(とびうおじろう)などなど、楽しい名前がいっぱいです。
これ当時のこどもたちは熱中して読んだでしょうね。もちろん、大人もニヤリとしながら。
だって、現代のわたしたちももう夢中ですから!
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幕末明治の浮世絵・探訪展
~幕末の歴史絵から明治の開化絵まで~
期 間 平成26年 3月1日(土)~3月30日(日)
時 間 9時~17時30分(入館は17時まで)
休館日 毎週火曜日と、3月14日(金)~18日(火)の5日間
入館料 一般800円 高校・大学生700円 中学生以下無料
会 場 黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館 3階展示ホール
富山県黒部市宇奈月温泉6-3 TEL 0765-62-2000