これは本当に人間のなせる技なのかっ!
なにかというと、
この作品には文章が書かれています。
一部をアップにしてみます↓
文章中の漢字には誰もが読めるように仮名が送ってあります。
この送り仮名の大きさ、なんと2ミリ!線の細さは0.1~0.2ミリといったところでしょうかっ!
筆でかかれた抑揚のあるなめらかな線を、よどみなく浮き彫りにしています。
しかも、文字を彫るので左右反転した文字を彫っていくわけです。
この、彫師の技、人間業ではないですよね!超人間業!!
ほかにも
こんなに細い線を無数に重ね頭髪や髭を表現しています。
浮世絵版画はどれを見ても、ここまでやりますか?!というほど、細部という細部に手を入れてあります。
歌舞伎の演目の一つ「助六」の芝居絵「助六廊の花見時」に描かれている伊久の頭髪です。
白髪なので着色はありません。しかし、版木に髪を擦り付けててできた
和紙の凹凸で、神の流れを表現しています。
職人たちの仕事への姿勢が伝わってくるように感じられました。
「すごい」としか表現できない自分が恨めしいです・・・もっと上手に皆さんにお伝えしたいのに・・・
なので、どうぞ、本物を見て、感じてください!
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幕末明治の浮世絵・探訪展
~幕末の歴史絵から明治の開化絵まで~
期 間 平成26年 3月1日(土)~3月30日(日)
時 間 9時~17時30分(入館は17時まで)
休館日 毎週火曜日と、3月14日(金)~18日(火)の5日間
入館料 一般800円 高校・大学生700円 中学生以下無料
会 場 黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館 3階展示ホール
富山県黒部市宇奈月温泉6-3 TEL 0765-62-2000