北詰橋門から入りました。見たかったサザンカに、どうやらラベルは付いて無いようだとがっかりしました
気を取り直して、いつも大手門からはいって天守台に登り、帰るときに大急ぎでとおるだけの梅林坂をくだっていくと・・・都道府県の木のコーナーがあることに気が付きました
広島県 ひときわ目立っていたのはモミジ ムクロジ科 Acer属
アケル
滋賀県 同じくモミジ(種名・品種名不明) ムクロジ科 Acer
滋賀県 同じくモミジ(種名・品種名不明) ムクロジ科 Acer
急いで、他の県も見てみること見しました。
高知県 やなせすぎ 魚梁瀬杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
クリプトメリア ヤポニカ
ヒノキ科 スギ属 スギ
芸郡(あきぐん)馬路村(うまじむら)魚梁瀬(やなせ)にある天然(てんねん)のスギ。秋田スギ、吉野スギとともに日本を代表するスギのひとつ
参考・引用: 高知県HP
沖縄県 りゅうきゅうまつ 別名: リュウキュウアカマツ
Pinus luchuensis Mayr
ピヌス(ピナス,パイナス) ルーチューエンシス(ルクエンシス)
マツ科 マツ属
冬芽の鱗片は赤褐色(アカマツに似ている)が樹皮は灰黒色(クロマツに似ている)、松ぼっくりは3.5~6.5cmの卵状円筒形 参考: 日本花名鑑
鹿児島県 かいこうず海紅豆 別名: アメリカデイゴ
Erythrina crista-galli L.
エリスリナ(エリトリナ) クリスタ-ガリ
マメ科 デイゴ属
鹿児島県の木は、このカイコウズ(昭和41年指定)とクスノキ(昭和45年指定)の2種が選定されているようです
宮崎県 おびすぎ 飫肥杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
ヒノキ科 スギ属 スギ
飫肥杉は品種名ではない。約400年前(元和時代)、藩の財政を助けるために植林されたのが始まり。油分が多く腐りにくい飫肥杉は江戸時代には主として船を造る弁甲材や建築材として使われた。参考・引用: 九州の今
鳥取県 だいせんきゃらぼく 大山伽羅木
Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. nana Hort. ex Rehder
タクスス(タクサス) クスポダタ(クスピダータ) ナナ
イチイ科 キャラボク
鳥取県大山のキャラボクをダイセンキャラボクと呼ぶことがあるが環境に適応したキャラボクの一型と考えられる 参考: 日本花名鑑④p.450
大山の8合目(標高1,600m)付近から頂上にかけての北西傾斜面には、約8haに及ぶ日本固有のキャラボクの群落(純林)が広がっており、日本最大のキャラボクの群落で、学術的にも貴重。この群落は特別天然記念物に指定(昭和2年(1927)昭和27年に国指定)されている。 枝張りは10m以上に及ぶ扇状を呈し、樹齢は400~500年になるものもあると推定される。参考: 大山町 鳥取文化財ナビ
京都府 きたやますぎ 北山杉
京都府 きたやますぎ 北山杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don f. radicans (Nakai) Sugim. et Muroi
クリプトメリア ヤポニカ ラディカンス
ヒノキ科 スギ属 アシウスギ芦生杉(別名: ウラスギ,サワスギ)
多雪地帯適応型、萌芽力が強い。株の枝が匍匐して発根する
京都市北区中川町一帯で生産され、北山丸太と呼ばれている。杉林の美しさと、磨き上げられた丸太の木のはだの美しさは独特の味わいがある。天に向かってまっすぐのびる姿は“伸びゆく京都”のシンボル。昭和41年9月16日制定 参考・引用: 京都府HP
三重県 じんぐうすぎ 神宮杉
三重県 じんぐうすぎ 神宮杉
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don
ヒノキ科 スギ属 スギ
ジングウスギは品種名ではない
伊勢市宇治今在家町の伊勢神宮神域。神域の森は内宮95ha、外宮90haあり、禁伐とされている。この森のスギを総称して「神宮スギ」という。「巨樹・古木林調査」(環境庁、昭和63年)では、内宮で胸高周囲10.04mもの巨大なスギが記録されている。 参考・引用: 三重県HP
石川県 あて(ひのきあすなろ)
石川県 あて(ひのきあすなろ)
石川県 あて(ひのきあすなろ) 別名: 能登ヒバ,ヒバ
Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino
ツヨプシス(ツジョプシス) ドラブラタ
ヒノキ科
あては能登地方に多く生育するヒノキアスナロの方言。北陸地方では「あて」と呼ぶ。家具や建築材、輪島塗の素材にも多く使われている。アスナロが東北地方南部から南に分布するのに対し、ヒノキアスナロは東北地方北部から 北海道にかけて分布している。石川県にはヒノキアスナロの自然林が存在し、 能登地方を中心に広く植林されている。県民から募集して昭和41年10月1日県の木に指定 参考・引用: 石川県HP
富山県 たてやますぎ
富山県 たてやますぎ
Cryptomeria japonica (L.f.) D.Don f. radicans (Nakai) Sugim. et Muroi
クリプトメリア ヤポニカ ラディカンス
北山杉と同じ?
昭和41年(1966年)10月1日制定
北アルプス北部に位置する劔岳、立山を中心とする山岳地帯に自生しているスギをタテヤマスギと呼ぶ。この地方は日本で一番スギの天然分布が豊富。最高標高(2070m)。樹齢2000年の木もある。寒さや雪に強く、天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる.。 参考・引用: 富山県HP 立山杉について
北アルプス北部に位置する劔岳、立山を中心とする山岳地帯に自生しているスギをタテヤマスギと呼ぶ。この地方は日本で一番スギの天然分布が豊富。最高標高(2070m)。樹齢2000年の木もある。寒さや雪に強く、天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる.。 参考・引用: 富山県HP 立山杉について
埼玉県 むさしのけやき
Zelkova serrata (Thunb.) Makino cs.
ゼルコバ セラタ 園芸品種 ‘Misashino’
ニレ科 ケヤキ属
昭和41年9月5日「県の木」に指定
県の木はケヤキなんだけど、このスリムな樹形はそのなかでもムサシノケヤキ1号と思われます。
ニレ科の落葉樹。春に新しい葉とともに、うすい黄緑色の小さな花をひらく。県内に古くから自生し、「清河寺の大ケヤキ(さいたま市)」をはじめ、各地に県の天然記念物に指定されたケヤキがある。
参考・引用: 彩の国埼玉県 埼玉県花と緑の振興センター
岩手県 なんぶあかまつ 南部赤松
Pinus densiflora Siebold et Zucc.
ピヌス デンシフロラ(デンシスローラ)
マツ科 マツ属
公募により昭和41年9月26日に決定
ナンブアカマツは県内いたるところに生息している本県産の代表的樹種。特に古生層の丘陵地帯に多く、早く成長する。油脂分が多いため、磨けば磨くほど優雅な光沢を出し、純和風高級材として質、量ともに日本一を誇る 参考・引用: 岩手県HP
北海道 えぞまつ 別名: クロエゾマツ
ラベルはPicea jezoensis
マツ科 トウヒ属
YlistによるとエゾマツはPicea jezoensis (Siebold et Zucc.) Carrière var. jesoensis
県のHPではクロエゾマツとアカエゾマツの2種を県の木に挙げています
ここに植わっている植えの写真がアカエゾマツで下の写真がエゾマツ(クロエゾマツ)と思われます。樹皮の色を比べてみるべきでした。球果(松ぼっくり)はどちらも下向きにでき、トドマツは枝の上にできる違いがあるようです。
エゾマツもアカエゾマツもマツ属ではなくトウヒの仲間、でもってトドマツはモミ属でトウヒはエゾマツの変種・・・う~ん
エゾマツ(クロエゾマツ、アカエゾマツ)は、北海道在来の針葉樹で全道的に分布している。
クロエゾマツは高さ40m、胸高直径2mになる高木で、まるで天をつくように見える。樹皮は黒っぽい褐色でうろこ状、葉はへん平で線形をなし、先が針のようにとがる
アカエゾマツは高さ40m、胸高直径1m以上、雄大な樹形をもつ。樹皮は赤褐色で、リン片状にはげ、葉は線状で横断面はひし形。
木材は、一般建材や家具材に使われるが、特にアカエゾマツは材質が
均一なのでピアノの響板として珍重されている
アカエゾマツは高さ40m、胸高直径1m以上、雄大な樹形をもつ。樹皮は赤褐色で、リン片状にはげ、葉は線状で横断面はひし形。
木材は、一般建材や家具材に使われるが、特にアカエゾマツは材質が
均一なのでピアノの響板として珍重されている
岩手県のHPにあった『日本万国博覧会を記念し、毎日新聞社の提唱で公募により昭和41年9月26日に決定しました。』ってのがヒントかしら
日本は南北に長いから、ここ東京で全国の木を育てるのは向いているのかむずかしいのか・・・季節を変えて、また見に来たら面白いだろうなと思いました。
日本は南北に長いから、ここ東京で全国の木を育てるのは向いているのかむずかしいのか・・・季節を変えて、また見に来たら面白いだろうなと思いました。