ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

210221 春の花 マンサク・アンギョウカンザクラ ほか

2021年02月21日 | 植物・園芸など
名札のついている植物園や庭園に行きたいけど自粛の冬
近所の木々を見て歩く
9日に見つけた公園のマンサク、どうなったか見に行ってみようと歩き出した

やった、咲いていました

昨年の葉が残っているところもある

握った拳からこぼれ出たリボンのようなマンサク、頂芽はまだ芽吹いていない
一か所から2~3個の花が咲いている、小さな花序
萼4、ねじれたしわのあるリボン状の花弁4、
雄蕊(完全な雄蕊4+機能を持たない鱗片状の雄蕊4)、雌蕊(先端が2つに分かれる)
・・・雄蕊の様子よくわからなかった
 
線路向こうの別の住宅前で
すこし緑がかった小振りのマンサク
マンサク 満作・万作
Hamamelis japonica Siebold et Zucc.
ハマメリス ヤポニカ
マンサク科 マンサク属
この学名は日本に自生するマンサクで、花は小振り
 
いけたことは無いけど、マンサクは
撓めがよくきき、水切りがあまり良くないので枝を割るようにとされる
「まず咲く」→マンサク、といわれ、この花がよく咲く年は豊作満作(まんさく)といわれるのだそうだ
タンニンを含む葉は止血に、材は籠や木工に使われる
北海道~九州の山地に自生する落葉高木
 
植栽によく利用されるのは、シナマンサクHamamelis mollis Oliv.やその園芸品種、
およびマンサクとシナマンサクのの種間交雑種Hamamelis ×intermedia
インテルメディアの花弁は縮れる
シナマンサクは開花が早く、花は大きく芳香があり、花期に葉が残り、花弁は縮れない
今日見た2本のマンサクはどれなんだろう
公園のは花が大きいけど葉が少ししか残ってない
住宅のは花は色が薄くて小振りだけど葉が残っている
今度は、匂いも嗅いででこないといけない
 
参考: 現代いけばな花材事典p.649 庭木・街の木p.128 日本花名鑑④p.193
 
 

公園の前の駐車場で、一昨年の春、別のお宅で満開だったのを見て知った花
 
ウンナンオウバイ雲南黄梅→和名オウバイモドキ
Jasminum mesnyi Hance
ヤスミヌム メズニー
モクセイ科 ソケイ属
常緑低木 花冠は6~8裂あるいは八重、香りは無い
 
このブログを書いていたら、Cさんから写真が届いた
葉が無い緑の枝にたくさんの黄色い花、オウバイの様です
オウバイは落葉低木で、3小葉の葉より先に咲く、香りは無い
中国では旧正月のめでたい花とされる
写真は他にもツバキや紅白の梅、お会いすることはかないませんが
同じ花を見ているのがうれしかった
 
 


八重のスイセン(水仙) 
Narcissus tazetta L.
ナルキッスス タゼッタ
ヒガンバナ科 スイセン属
品種名不明
 
 
ミツマタはもう咲いたかな・・・と足をのばした

咲き始めていました、まだまだこれから
同じ科のジンチョウゲ同様、頭花の周辺から中心へと咲き進むようだ
内側が赤橙色の品種''ベニバナミツマタもある、修善寺で見た
中国原産で、江戸時代に渡来した
樹皮に強い繊維がある製紙材料で栽培されるが、公園樹としても多く植栽されている
沈丁花の花弁と思っていたところが萼なら、この筒状の部分も萼
 
ミツマタ三叉・三椏
Edgeworthia chrysantha Lindl.
エッジワーシア 
ジンチョウゲ科 ミツマタ属
参考: ポケットガイド庭木・街の木p.227 日本花名鑑④p.145
 


自動車販売店の角にあるカワヅザクラ
花弁の長さ・幅は15~18mm
ほぼ平らに開く
萼片は先が鋭く尖り内側に巻きこむ
下部に角張りがあり鋸歯が1~2個
萼筒は長さ8~9mmの太い釣鐘型、無毛でつややか
小花柄は無毛
最下の苞は広いくさび状で1mm深さの粗い鋸歯がめだつ
花弁はピンクで色むらがある
 
カワヅザクラ河津桜
Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’
ケラスス 
バラ科 サクラ属
栽培品種・早咲き
若葉の伸び具合は気象条件によって異なる
参考: サクラハンドブックp,28
 
 
駅前のサクラは咲いたかな・・・と足をのばす

咲き始めた
この並木、大胆に剪定されていますが
(園芸では桜切るバカ梅切らぬバカ・・・という)
アンギョウカンザクラは剪定に強く、また、天狗巣病にもなりにくいサクラ

アンギョウカンザクラあるいはアンギョウザクラと呼んでいるオオカンザクラ
花弁の縁に細かい鋸歯が多い
萼片は先が丸く、最下部で幅が最大
萼筒は細長く大型7.5~9mm
もっとたくさん咲いてきたら、またじっくり見に来よう

昆虫の他、メジロやヒヨドリが来ている、よく見つけるもんだなぁ

幹は桜特有の横縞と皮目
 
こちらは、小学校の前のアンギョウカンザクラの街路樹
まだほんの数輪、でメジロが来ていました
 
オオカンザクラ 大寒桜
別名:安行緋寒桜・安行桜・安行寒桜
Cerasus x kanzakura ‘Oh-kanzakura’
バラ科 サクラ属
栽培品種、早咲き
カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配によると推測されている
 
参考: 埼玉県花と緑の振興センター・オオカンザクラ 多くのサクラが園内・温室内で栽培されている
GKZ植物事典 アンギョウカンザクラの由来・履歴が詳しい
植木の里 安行 植木と鋳造は地元の2大産業
密蔵院・安行桜生みの親沖田さんインタビュー 昭和20年頃のセンターや安行緋寒桜のこと
 
 
梅ノ木天神社の梅は咲き進んだかしらと足をのばす

趣味の園芸の万葉の花でも取り上げられ、花葉会の長岡先生が百草園で梅を紹介しておられた
こどものころ、遠足や家族で行ったことのある京王線の百草園
落語家の志ん朝師匠が時代劇の撮影をしていた
私にしては大ご馳走のトウモロコシを食べていたら、
馬の世話をしている方が、それをくれという
ええ~~私でもめったに1っ本食べないのに、これをくれと?
と思ったのが顔に出たのだろうか
それをくれというのではない、食べ終わった芯が馬の好物なんだとよと
笑われた、
馬は芯を苦も無く食み、芯が柔らかそうに見えてびっくりした
そんなことを思い出す百草園
万葉の歌に詠まれたのは現在の一重野梅のような一重の小輪の白だという
こういう枝垂れもあったのだろうか・・・

前回と同じアングルで撮ってみた
まだ写真でしか見たことのない鬼子母神の御会式(おえしき)の灯篭はこんなだろうかというような人の頭をすっぽりおおうような枝垂れ
御会式の飾りは枝垂桜だけど・・・
お参りする人カメラを構える人がちらほらおられた
 
ウメ梅
Prunus mume Siebold et Zucc.
プルヌス ムメ
バラ科 スモモ属
 
線路の向こうの洋菓子工場のアウトレット会場へ足をのばす
ツバキ'乙女’
Camellia japonica L.
カメリア ヤポニカ
ツバキ科 ツバキ属
花と緑の緑化センターには桜よりさらに多くの椿・山茶花の品種が集められている、行きたいな
 
 
洋菓子は見るだけにして駅前のペデストリアンデッキへ

季節のプランターは月が替わって植え替えられて

ニホンスイセン/フサザキスイセン
Narcissus tazetta L.
ナルキッスス タゼッタ
ヒガンバナ科 スイセン属
 


フクジュソウ 福寿草 日本固有種
Adonis ramosa Franch.
アドニス ラモサ
キンポウゲ科 フクジュソウ属 
 

ツルニチニチソウ蔓日日草
Vinca major L.
ウィンカ マヨル 流通名ヴィンカ・マジョール
キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属
 
花が多くなったな・・・と歩いていたら、滋賀県から「滋賀は今日20℃、春~」とメールが届きました。梅が咲き始めたそうです。ということは、そろそろコハクチョウも琵琶湖から北へ飛び立つ頃、芝川のカモも今年はあまり会えなかったけど、調整池のハクチョウも見にいけなかったけど、季節は変わっていく。
 
 
薄暗くなってきた買い物の帰り道、歩道から離れたこのサクラはなんだろう

萼片の先は尖る、下が一番幅広くは無い、萼筒は釣鐘型

色むらがある、花弁に鋸歯がある

カンザクラ・・・かと思われる・・・宿題
 


クラッスラ 花月・金の成る木
Crassula ovata(= C. portulacea
クラッスラ オウァタ
ベンケイソウ科 クラッスラ属
 
参考: 日本花名鑑④p.104
 
この日は陽気に誘われてたくさん歩いた
冬芽は別の頁に

210220 銀ヒラス・シルバー

2021年02月20日 | 食べ歩き・お酒 他
毎週土曜日は明食さんの特売に決めている
偶然、サケのハラスの週に行き会ってからの習慣になった
2か月に一度、信州みその日もある
 
魚は週替わりなので、自分だったら選ばないような魚に出会える
なにより、一切れ120~150円ほどでありがたい
甘塩と西京漬けがでる
こちらと、スパーの骨取魚とで、毎週必ず魚4切はいただいてタンパク質と青魚の栄養をとる

お店の方が、「昔はシルバーっていったのよ
シラスじゃないのよヒラス、
ニュージーランドやオーストラリアで採れる魚なのよ
美味しいわよ」の声に
前回は味噌漬け、今回は甘塩で
グリルで焼いたり、鍋にしたり
 
お店のHPの銀ヒラスの説明は
表面が銀色をした白身魚で脂ののりが良く、適度な弾力のある魚です。最近になって巷のお店などで見かけるようになりましたが市場ではずいぶん前から深く親しまれていて、海外では高級魚として扱われている所もある今注目の魚です。~
 
調べたら、バター焼きやフライもいいようだ
漁は水深500m、トロール漁で獲る
ということは深海魚?
頭部のない姿で輸入されるとのことだった
 
焼いてもふっくら、堅くならない
美味しかった、ご馳走様でした
 
参考:明食

210219 冬芽と春の花と カワヅザクラ

2021年02月19日 | 植物・園芸など
通院の為一駅歩いた
 
塀からのぞく桜の花を発見

花弁は大きく色むらがありほぼ平坦に開く
カワヅザクラ河津桜と思われます
Cerasus x kanzakura ‘Kawazu-zakura’
ケラスス カンザクラ カワズザクラ
バラ科 サクラ属
 
栽培品種・早咲き
萼片は先が尖り内側に巻く、下部に角張りがありその近くに1~2個の鋸歯がある
萼筒は太い釣鐘型、無毛でつややか、小花柄は無毛
最下部の苞は広いくさび形で、深さ1mm以上の粗い鋸歯が目立つ
 
三崎口のサクラ並木はもう満開だろうか
 
参考: サクラハンドブックp.28
 
 

蕎麦屋さんの店頭に、切り花の啓翁桜
正式な名称はトウカイザクラ
バラ科 サクラ属
Cerasus 'Takenakae'
 


姫ガマの穂が飛び始めている
 


…宿題
 


藤ではないかと思いますが・・・冬芽の感じが違う・・・宿題
冬芽ハンドブック「フジ」p.49
 


実の跡が残っているのを見てマユミかと思いましたが

冬芽が尖るツリバナではないようだ・・・宿題
冬芽ハンドブック「フジ」p.62
 


シダレヤナギかと思ったのだけれど、ヤナギの冬芽は卵型、側芽は枝に伏す
幹は縦に裂けるとあるが、違うようだ・・・
冬芽ハンドブックp.11
 

感じが、レンギョウではないかと思う
対生、冬芽は水滴型、芽麟多数、維管束痕1つ、枝は中空
強く剪定されているので、自信は無い・・・
冬芽ハンドブックp.79
 
 

ユキヤナギ
昨年の葉が残りつつもう冬芽はほどけて今年の葉が出ている

別のところで、冬芽の残っているのを見つけた
冬芽ハンドブックには載っていなかった
 
ユキヤナギ雪柳 別名コゴメバナ
Spiraea thunbergii Siebold ex Blume
スピラエア ツンベルギー
バラ科 シモツケ属
 


ナナカマド七竃
Sorbus commixta Hedl.
ソルブス コンミクスタ
バラ科 ナナカマド属
 
マンションのエントランスの庭で、名札が付いていた
大きめの水滴型の冬芽は赤みを帯びる、短枝が出る
冬芽ハンドブックp.42
 


果実が残っていた、ムクゲと思われる
裸芽で、果柄痕や葉痕が集まって短枝上に重なった上に頂芽がつき盛り上がっている
なんか、ケムケムしているように見えるのは星状毛のせいだとういう、
何倍のレンズなら確認できるのかしら
 
ムクゲ槿
Hibiscus syriacus L.
ヒビスクス 
アオイ科 フヨウ属
 
冬芽ハンドブックp.65
 

公園の端にあった・・・宿題
 


アメリカヤマボウシ(ハナミズキ) と思われる
アートパークの周囲の街路樹
タマネギ型の花芽がほどけてツブツブが認められる
1つの花に見えて、花弁に見えるのは総苞片で、中央に花の集まり・頭状花序がある
だから、赤い実も複数つく、その花芽がこのツブツブ
以前参加した観察会で、「冬芽というと冬にできると思われるでしょうけれど、夏にはもうできているんですよ」と教わった
そういえば、9月にはもう実と冬芽が同じ枝についている写真を撮っていた
 
アメリカヤマボウシ ハナミズキ花水木
Cornus florida L.
コルヌス フロリダ
ミズキ科 ミズキ属
 
冬芽ハンドブックp.70
 


カツラ
アートパーク内の街路樹
雌雄異株でこれは雌の木とおもわれる
いつも気が付くのはカラメルの香りがする黄葉の頃で
いままで、冬芽はもちろん花(4~5月)も見たことが無い
樹皮は縦に裂け、やや剥がれる
冬芽は水滴形~円錐形で赤く艶がある
仮頂芽(枝痕が残った場合の頂芽の働きをする側芽)が2個並ぶ
葉痕はV字形で維管束は3個
どうにも、枝先が高くて、細くて、揺れるので、写真が撮りにくい
 
カツラ 桂・香の樹(コウノキ)・雄桂(オカヅラ)
Cercidiphyllum japonicum Siebold et Zucc. ex Hoffm. et Schult.
ケルキディフィルム ヤポニクム
カツラ科 カツラ属
 
参考: 冬芽ハンドブックp.27 庭木・街の木p.140 日本花名鑑p.77
 
 
上ばかり見ていたら、月と飛行機が
 


大好きなオオバボダイジュの冬芽
 
オオバボダイジュ大葉菩提樹
Tilia maximowicziana Shiras.
ティリア マクシモヴィッチアナ
アオイ科(旧シナノキ科)
 


いい香りがする、葉が金木犀に似ているように思う
ギンモクセイかなと思うけれど、花期は秋なのでこれはなんだろう・・・宿題
 
 
公園を出て、リリアパークへ
アセビ馬酔木が咲き始めた、下垂した円錐花序の下(元)から上(先)へと咲き進むようだ
壺型でスズランみたいだ
 
アセビ馬酔木
Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don subsp. japonica
ピエリス ヤポニカ ヤポニカ
ツツジ科 アセビ属
常緑低木
 


ヒイラギナンテン柊南天
Berberis japonica (Thunb.) R.Br.
ベルベリス ヤポニカ
メギ科 メギ属(旧ヒイラギナンテン属)
 


ツバキは品種が多い、これはヤブツバキだろうか
葉で見分ける樹木p.62
ツバキ科 ツバキ属
Camellia japonica L.
カメリア ヤポニカ
 


冬芽
図鑑ぞ見ると赤い新芽が美しいとある
階段の上から手を伸ばし葉をちぎると樟脳のよい香りがするのを確認
3行脈の付け根にダニ室があるとのことで、これは確認したことが無い、写真で見るとちょっと黄緑色に見えるところ

樹皮は短冊状に縦に裂ける。ちょっと歌舞伎揚げに似てるな・・・
お腹すいてきたので、スーパーによって帰ろう
 
クスノキ
Cinnamomum camphora (L.) J.Presl
キンナモムム カンフォラ
クスノキ科 クスノキ属
 
参考: 庭の木・街の木p.141 葉で見分ける樹木p.84

210218 仁良川古墳群2号墳、六鈴鏡発掘

2021年02月19日 | 音楽・美術 他
NHK210218ニュース
 
栃木・下野・古墳の副葬品・埋葬時の位置で見つかる



210218 冬芽 ハクモクレン・ヤマザクラ・オオモミジ・ユリノキ・トウカエデ ほか

2021年02月18日 | 植物・園芸など
草月展の帰り道、赤坂~市ヶ谷、冬芽を見て歩いた
豊川稲荷の東側、元赤坂あたりのビルの庭に、名札の付いた植物があった
名札、うれしい、ありがたい
 

ハクモクレン
低い位置に立派な冬芽を発見
今日は、枝先の毛や、一周する托葉痕が確認できた
托葉痕はこの芽の下、左に短枝が出ている分かれ目のすぐ下にも確認できる
 
Fさんとご一緒して歩いた新宿御苑のハクモクレンが脱ぎ捨てた芽麟から冬芽観賞が始まった
自粛の冬も冬芽で楽しくなってうれしいです
 
ハクモクレン 白木蓮 
Magnolia denudata Desr.
マグノリア デヌダタ
モクレン科 モクレン(マグノリア)属
 
参考: ①冬芽ハンドブックp.25
 


ヤマザクラ
冬芽のソメイヨシノとの違いは、ヤマザクラは無毛で先が少し開くこと
日本の固有種で、自然分布は本州(宮城県・新潟県以西)・四国・九州の丘陵・低山
西日本で一般的な桜で、淡い紅白色の花と同時に開く赤みの濃い若葉が美しい
ソメイヨシノ誕生以前に鑑賞されていたのはこのヤマザクラで
奈良の吉野山や京都の嵐山が名所
材は版木用材として最適
 
ヤマザクラ 
Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba
ケラスス ヤマザクラ
種小名がヤマサクラ
バラ科 サクラ属
 
冬芽ハンドブックp.38 サクラハンドブックp.10
ポケットガイド野山の樹木p.98 庭木・街の木p.119
 

オオモミジの冬芽の特徴は
二つ並んだ頂芽は、頂芽ではなく、仮頂芽
枝痕が残った場合、頂芽の働きをする側芽なのだそうだ
膜質鱗片(冬芽の腹巻みたいな・・・)がイロハモミジより大きい
赤く艶があり、
仮頂芽が二つ並び、
仮頂芽と側芽は同じ大きさ
・・・枝痕も膜質鱗片も確認できなかった
 
オオモミジ 
Acer amoenum Carrière var. amoenum
アケル アモエヌム アモエヌム
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属 
 
分布: 北海道~九州、
若葉が赤紫色の園芸品種もある
江戸時代にイロハモミジ・ヤマモミジ・オオモミジを改良した多くの園芸品種が作られ、以来親しまれている
 
参考:
冬芽ハンドブックp.56  紅葉ハンドブックp.45
日本花名鑑④p.5
ポケットガイド野山の樹木p778 庭木・街の木p.119
 


赤坂御用邸東~北縁の高木の街路樹
その根元から出ていたのだけれど・・・
芽を見ると、アカメガシワのようだ
参考: 冬芽ハンドブックp.50
 


これも根元から出ていたのだけれど、この高木の枝ではなさそう
・・・宿題
 


名札が付いていました、この高木の街路樹はユリノキでした

どれも、高い位置で冬芽は観察できないな・・・とあきらめていたら
幹・胴から短枝が出いてました
 
アヒルのくちばしのような扁平な冬芽は芽麟が2枚
幹は彫刻刀で彫ったように縦に裂ける
托葉痕は一周する
・・・とある、頂芽と葉痕の間の薄橙のちょっと盛り上がった線が托葉痕だろうか
だとするとこの短枝の出ている位置の下に見える幹を一周する線も托葉痕だろうか

迎賓館前で見上げてみると、チューリップのような花の名残が
剪定されていないからなのか、見ることができる
しかし、あの大きな葉がばっさばっさと落葉するのだから
掃除は大変なんじゃなかろうか
 
ユリノキ百合木
Liriodendron tulipifera L.
リリオデンドロン ツリピフェラ
ユリノキ科 ユリノキ属
 
北アメリカ東部原産
参考: 冬芽ハンドブックp.24
ポケットガイド庭木・街の木p.150
 
 
四谷で新宿通りを渡って、コモレ四谷の植栽

マンリョウ 万両 
Ardisia crenata Sims
アルディシア クレナタ
サクラソウ科 ヤブコウジ属
 


ツワブキには種ができている、タンポポみたい
 
ツワブキ石蕗 
Farfugium japonicum (L.) Kitam.
ファルフギウム ヤポニクム
キク科 ツワブキ属
 
海岸性の常緑多年草 本州~沖縄
参考: 日本花名鑑④p.169
 


ナツツバキと思われる
無毛の芽麟と白い伏毛のある芽麟が見える
樹皮がはがれて美しい斑模様になる

ナツツバキ別名シャラノキ沙羅木
Stewartia pseudocamellia Maxim.
スチュアーティア プセイドカメリア
ツバキ科 ナツツバキ属
 
東アジアから北米東部に9種自生するナツツバキ属の3種が日本に自生する
 
この冬、住宅の庭に良く見かけることに気が付いたナツツバキとヒメシャラ、
ヒメシャラは5月、ナツツバキは6ー7月に花が咲く
そのころコロナはどうなっているだろうか
 
参考: 日本花名鑑④p.436
冬芽ハンドブックp.30
 


外堀通りを行く
対生の冬芽に、おっメタセコイアかな? とおもったけれども何か感じが違う
特徴的に剥がれる樹皮

短冊状に荒々しく剥がれた樹皮から、トウカエデではないかと思う
 
頂芽は1つで頂生側芽を伴い、多数ある芽麟は正面から7枚ほど見えて縁に毛がある
中国原産,樹勢が強く街路樹・公園樹に多く利用されている
園芸種も多く庭木・盆栽にも利用される、
国外原産の楓としては最もなじみの深い(私はなじみ深いとは言えない。意識してなかったけれどきっとたくさん見ていたはずの)樹
 
トウカエデ唐楓
Acer buergerianum Miq.
アケル ビュルゲリアヌム
ムクロジ(旧カエデ)科 カエデ属
 
分布は中国・台湾
参考: 日本花名鑑④p.6
冬芽ハンドブックp.58 庭木・街の木p.88
 
以前、東京都の街路樹マップを都庁で配布していた
いまも作っているのかナ?
地図上に樹種が記してある今思えばとても貴重で便利な地図だった
紹介してくださったのはF先生で、さすが、生態学・植物学に造詣の深い先生は情報収集能力が違うなと感服したことを思い出した
 
ネットで検索したら、東京都建設局に街路樹データがあり、
都内の街路樹は平成31年4月1日現在1,014,614本
トウカエデ唐楓は、都内全体で第4位、都道の3位、市町村道の4位だとわかった
 
ちなみに、都内全体で5位がケヤキ、4位がトウカエデ、3位がサクラ類で、東京都のマークのイチョウは2位、それを抑えて堂々の一位がハナミズキ
ベスト5が全部落葉樹だというのも意外
街路樹といえば、落ち葉の掃除が厄介だとか、ムクドリが集まって困るとか
とかく迷惑がられる存在かと思っていたけれど
この情報によれば、東京都では2006年から10年間の街路樹倍増計画が始まり、
今や100万本の街路樹があるという
今日歩いた迎賓館前はユリノキが150本ある街路樹の見どころになっている場所だった
あの地図、今も作っているのだろうか、
都民情報ルームで有償配布しているという「TOKYO道路のみどり」がそれかしら