痒がる夫。
「ま」さんは足が痒いらしくて
壁とか家具などに問題部分をこすり付けている。
あちこちが 意味不明に痒くなる体質なのだそうです。
自分でナントカできる箇所はそのような感じで自己処理をしますが
体が固いので背中はちょっと困るようです。
子供の頃は背中が痒くなると おばぁちゃまに桜貝のように薄く柔らかい爪で
コリコリと掻いてもらってたそうです。
あいにく私はそのように上品なものを持ち合わせていないので
自前の鋼の爪で「ま」さんの背中を掻いてあげます。
痒い部分は右へ左へ上へ下へと移動するそうなので
「ま」さんの指示に従い ひたすら痒いところを追いかけます。
力加減には気をつけてますが 翌日 剣山で掻き毟ったかのような
右へ左へ上へ下へのかさぶたを発見したりもします。
私が謝ると、「ま」さんはちょっと苦笑いをして 『ええねん』と言います。
「ま」さんが素晴しいのは そのような目にあっているにも拘らず
『ちぃ、背中掻いてぇ~~~』と擦り寄ってくる粘り強さというか 懲りないところです。
申し訳ないことです。